キューバのカストロ議長が亡くなりましたが、戦後の米ソ冷戦の象徴である「キューバ危機」の当事者がこのタイミングで地上から去ることは新たな時代の到来を感じさせないでもありません・・。
さて、前2回ともに今年起こった米トランプ誕生と英EU離脱決定を取り上げましたが、今回は「民主主義」という観点で考えてみます。
私は選挙の際にメディアや評論家が使う2つの決まり文句にいつも違和感を覚えます。
「国民の審判」?
まるでそれが聖なる人達の清く正しい判断であるかのように連発するが、審判する側には能力も努力も精神も求められるのに伴っているのか!?
「有権者はそこまでバカではない」?
評論家が選ばれるべきではないと考える候補や全体には利益をもたらさない政策・政党を、有権者は避ける最低限の知力・精神は備えているという趣旨だと思いますが、その根拠は?
その言葉が出てくるということは、俺よりは確実にバカだし、「そこまで」ではなくてもある程度は間違いなく「バカ」だと判断している訳です!?
でも、「では一体有権者はどこまではバカな(あるいは賢い)のですか?」という質問に答えられる自称「バカでない人」はいないでしょう。
「まさか」のトランプやブレグジットの選択は充分「そこまでバカ」のレベルに達してはいないのか!?
こういう人達って「民主主義」神授説を無意識も含めて信仰し過ぎなんだと思いますよ。
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2016年11月28日
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