2017年12月25日

日米格安SBIシュワブの合体新興国ファンドに追随したeMAIXIS slimにアッパレ!

既報の通り、SBIアセットが信託報酬0.19%(税抜)の「つみたて 新興国株式ファンド」を投入したのに対抗し、三菱UFJ国際投信がeMAXIS slimの新興国ファンドを税抜0.19%に揃えて来ました。
厳密にはSBIの方はETF部分に消費税が掛からないため、税込ベースではEXE-i:0.1948%<slim:0.2052%で下回ってはいません。

しかしながら、楽天バンガードの新興国ファンド信託報酬0.2696%(税込)を大幅に下回り、EXE-iとslimが現状最安ツートップであることは確かです。
新興国ファンドは信託報酬0.3%台まで下げたり新規投入されたモノはいくつかありますが、今のところslimに追随する動きは見られません。

最安を常に意識するニッセイは対抗して来るでしょうか?
もう下がり切っちゃってこれ以上やったら慈善事業だよ!俺の給料も出ねえわ!と嘆きの声も聞こえて来そうです!?

新興国の信託報酬が日経平均やTOPIX、海外先進国と変わらない0.1%台レベルまで下がってしまいました。
もう引き下げ余地はないでしょう。
経緯を整理してみると、

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posted by 韋駄天太助 at 12:18 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月18日

楽天の携帯事業参入は見通しが楽天的すぎる!?投資家ではなく国民としては歓迎!

楽天が携帯電話事業への参入を表明した後株価は2日連続で大きく下げました。
楽天だけではなくNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの株価も大きく下げました。

楽天参入で奪われれるだけの既存3キャリアの株価が上昇する筈はないのですが、当事者の楽天が一番大きく下げて誰も勝者がいないというのが投資家の見方。
既存3キャリアの株価もそれなりに下げて反応したということは参入する楽天が大きな脅威であるとは認めているということ。

でもね、国民目線としては勝者なんて要らないし携帯業界なんて全体で利益を減らせばいいんですよ!?
楽天参入による携帯業界の利益減=国民にとっては家計の中で嵩む一方の通信費減に繋がるから。
故に楽天参入は一国民として大歓迎します!

しかしながら、投資家目線では株式市場や巷の評論と同様に楽天の大きな決断には疑問符です。
巷で言われている通り、携帯通信のインフラを一から造るには少ないと思われるが絶対額としては巨額な6000億円の設備投資をして回収できる程の顧客を集められるのか?
ボーダフォンからの買収で既に整った設備と顧客基盤を手に入れて、最弱キャリアの立場から料金競争を仕掛け品質の改善や回線の増強をしてドコモ・auとの差を詰めれば良かったソフトバンクよりも遥かに高いハードルです。

1500万人の顧客獲得を目指すそうですが、逆に言えば自前の設備で提供するキャリアになるなら何百万人程度の顧客数ではビジネスにならないのでしょう。
しかしながら、大変野心的な目標でありどうやって取るつもりなのか?自信過剰ではないのか?と余計な心配もしたくなります。

ちょっと気になるのが、副社長さんの
「約1500万人のクレジットカード会員を抱えるなど、ブランド力がある」
から携帯の顧客も獲得できると自信を表わしたこと。

1人複数枚持つのが普通で切り替えを促すのも比較的容易だし、携帯はクレカほどネット通販との親和性は高くないし、クレカで1千万人以上集めたから携帯も同様に集められると思ったら大間違いだと思いますけどね。
クレカでは楽天が新規参入で業界の常識に染まらず独自の特徴やサービスである意味斬新に拡販して成功したことは確かでしょう。
でも、インフラ事業は品質と料金以外での差別化はクレカのように多様ではなく創意工夫も限定的と思われます。

更には、ドコモから回線を卸してもらって提供している楽天モバイル事業で契約数を140万も集められると、本格的にやれば簡単に1千万人でも集められんじゃないかと思えて来るのかも知れません。
でも、逆に考えれば料金が激安の格安SIMでも百万程度しか集められないのに、インフラを整備して既存キャリアに近いが1-2割下回る料金設定をしたとして、何故1千万人が楽天に切り替えるのか?
携帯ショップも他社同様に全国展開すれば高コストで3社と変わらない料金、削れば中途半端に安いけどサポートもインフラも半端で、格安SIMよりは遥かに高くて位置付けのわからないサービスになりかねない。

と、色々懐疑的ですが三木谷氏に携帯参入の秘策はあるのかも知れませんね!?
ただ、ソフトバンクの孫さんはタイムマシン経営とも言われるように海外の模倣も日本で真っ先にやって成功していますが、楽天の三木谷氏もAmazonとか海外の模倣好きながら若干石橋を叩いて渡るのかスピードは感じませんね。
だから、今更ゼロから携帯事業をやるつもりなんでしょうが!?

繰り返しますが、1国民としては楽天の携帯業界寡占市場への殴り込みを歓迎していますので、ぬるま湯に浸かっている既存3キャリアを茹でガエルにしてしまう三木谷氏のお手並みを拝見させて頂きます!
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posted by 韋駄天太助 at 00:40 | Comment(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月11日

EXE-i つみたて新興国株式ファンドが信託報酬0.19%で登場!もう海外ETFは要らない!?

12月6日からSBI証券にてEXE-iシリーズの「つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド」と「つみたて 新興国株式ファンド」が割とひっそり取扱開始されました!

信託報酬はグローバルが0.15%程度、新興国が0.1948%程度と低廉ですが、低廉すぎて投信マイレージ付与率はグローバルが年0.03%、新興国は年0%で付与対象外になりました。

SBIアセットのホームページを見ても、お知らせ欄では取扱開始を伝えるのみでどんなファンドかの説明もなく、ファンド情報ではEXE-iシリーズにしれーっと追加され積極的に売る気がないことが見て取れます。(笑)
考えられる理由は2つ。

楽天バンガードシリーズに対抗するために出した商品で薄利なので、そこの層だけが移行してくれればよく薄利商品を世間一般に広く売るつもりはなく、商品棚の端っこに置いておきたいだけ。
あまりアピールすると既存EXE-iシリーズとのコスト差が浮き彫りになり既存客の不満を買うし、そこの層が移行してくれてもSBIアセットには減収になるだけなので気付かないように目立たせない。
つまり、とても良い商品ということです。

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posted by 韋駄天太助 at 12:26 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月04日

日興アセットが中国H株等3ETFを繰上償還も乖離の酷いパンダ(中国A株)は継続の何故?

海外指数に連動する国内ETFが投資家から信用を得るために正して欲しいと感じることが常々あって記事にするつもりだったのですが、今回グッドタイミング(?)で関連ニュースがあったので書いてみます。

日興アセットマネジメントが11月27日付で
S&P日本新興株100 (コード:1314)
FTSE日本グリーンチップ35 (コード:1347)
中国H株 [ハンセン中国企業株](コード:1548)
の3ETFについて来年3月12日を信託終了日として繰上償還する予定と発表しました。

理由は何れも「純資産総額が減少していることから、当ETFは対象インデックスへの
連動性を維持した運用の継続が困難」で「繰上償還することが受益者にとって有利と判断」したとのこと。
2つの日本株関連ETFは確かにニッチでしょうが、新興国とはいえ中国H株ETF(1548)はニッチではありません。
表面的なスペックは香港市場に上場する中国本土株に信託報酬税抜0.55%で分散投資できるETFで廃止されるべきモノでは断じてない。

MSCIやFTSEの新興国指数連動の投信でもETFでも買えば、最大シェアはこの中国H株が占めているはずです。(テンセントとか)
私もこのETFに手を出したことはないので運用に問題があったのかは知りませんが、これが結果償還されてしまう状況は恥ずかしいし情けないですね。

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posted by 韋駄天太助 at 12:22 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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