iDeCoの保有投信でポイント還元してくれるだけで凄いことですが、iDeCo固有の還元サービスではなく、NISAや特定口座で既に適用されている還元サービスの対象にiDeCoが加わるので高還元です!
松井証券は明言も約束もしていませんが、ポイント還元率は現状信託報酬販社取り分(税抜き)で設定されているので業界最高水準の還元に嘘はありません。
iDeCoは低信託報酬の投信が多いので還元率が1%に迫るモノはありませんが、eMAXIS Slimシリーズを例に取ると、オルカンで0.0175%、米国(S&P500)で0.0326%、高めの新興国で0.059%の還元はNISAや特定口座と同一であり信託報酬販社分です。
投信のポイント還元に積極的なSBI証券でもiDeCoではポイントが付かないので、私はiDeCoでポイント還元してはいけない規制でもあるのかと勝手に思っていたのですが別になさそうですね。
まあ規制なんかしなくてもiDeCoでポイント還元なんてしてたら、通常口座より手間暇掛かるのに提供側が儲かる訳ないですね。
では、何故松井証券はiDeCoでポイント還元なんて暴挙(?)に出たのでしょうか?
信託報酬販社取り分を還元するということは当たり前ですが「取り分=儲け」がなく顧客への奉仕活動になります。
既に提供している通常口座(NISA含)で投信ポイント還元サービスの手応えがあったので、iDeCoまで拡大を考えたのではないでしょうか?
松井証券にとっては、単純に投信残高が増えただけでは儲けをポイントで返すだけで一向に儲かりません。
@エントリー制なので全還元の儲けゼロにはならない?
SBI証券等とは違って、松井証券ではポイント還元を受けるために毎月エントリーが必要になります。
エントリーは月初のみとか制限がある訳ではなく、1カ月の間に大した手間なく手続きすれば良いのですが、それでも面倒でポイント放棄とか、忘れてしまうとかで100人中100人が毎月エントリーする訳ではないでしょう。
エントリーしない比率が何十%もあれば投信販売だけでもそこそこ儲かるのかも知れません!?
A投信ポイント還元をエサに他サービス誘導成功?
メインはこちらだと思いますが、投信サービスだけでは儲からないのでポイント還元をエサに他のサービスに誘導してお金を落としてもらいたい訳です。
毎月エントリー制にしているのも、エントリー忘れでの非還元も狙いつつ(笑)、最低月1で松井証券のサイトにアクセスしてログインするというルーティーンを作るためでしょう。
それならメイン証券で使おうとか、サイトの情報に触れて日米株・FX・先物等に興味を持って手数料を落としてくれる人も増えるでしょう。
通常口座で誘導効果が充分あると検証できたので、iDeCoまで対象の拡大を決めたのではないでしょうか?
iDeCoの方がそこだけで完結して他サービスに関心を示さない割合が多いと思われますが、ポイントの還元条件に通常口座の投信サイトにてiDeCo口座情報との連携を必須としているので、iDeCoで還元を受けたい人も通常口座で毎月エントリーの手続きが必要と思われ、誘導する仕組みと導線は用意してますね!?
ということで、松井証券がiDeCoに条件付きの大盤振る舞いポイント還元で仕掛けてきましたね。
因みに私は現状iDeCoはやっていないので恩恵も特にありません。
(現在検討されているiDeCoの拠出額上限拡大や条件改善の内容によっては行う可能性もありますが)
私にとってのニュースはiDeCoへの拡大自体よりも、iDeCoも対象に加わることで松井証券の投信ポイント還元の条件が当面維持されると予想できることです。
前述の通り松井が還元率は信託報酬販社分で設定と明言しないのは将来下げた時に改悪と言われない為と推測されます。
松井証券が根拠を示さず銘柄ごとにこの還元率と言ってる限りは、見直して還元率を変更しましたと一律に下げる改悪もハードルが下がります。
しかし、iDeCoに拡大なら拠出額拡大のタイミングも含めてまだ数年はポイント還元のエサを撒く期間と推測され、最大還元率は当面数年維持される可能性が高まったと思います。
そういう意味で、松井証券の投信ポイント還元をiDeCoに拡大はグッドニュースですね!?
