2024年06月28日

松井証券がiDeCo保有投信も「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」の対象に!

松井証券が8月1日から「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」の対象にiDeCoで保有する投資信託を追加すると発表しました!

iDeCoの保有投信でポイント還元してくれるだけで凄いことですが、iDeCo固有の還元サービスではなく、NISAや特定口座で既に適用されている還元サービスの対象にiDeCoが加わるので高還元です!
松井証券は明言も約束もしていませんが、ポイント還元率は現状信託報酬販社取り分(税抜き)で設定されているので業界最高水準の還元に嘘はありません。

iDeCoは低信託報酬の投信が多いので還元率が1%に迫るモノはありませんが、eMAXIS Slimシリーズを例に取ると、オルカンで0.0175%、米国(S&P500)で0.0326%、高めの新興国で0.059%の還元はNISAや特定口座と同一であり信託報酬販社分です。
投信のポイント還元に積極的なSBI証券でもiDeCoではポイントが付かないので、私はiDeCoでポイント還元してはいけない規制でもあるのかと勝手に思っていたのですが別になさそうですね。

まあ規制なんかしなくてもiDeCoでポイント還元なんてしてたら、通常口座より手間暇掛かるのに提供側が儲かる訳ないですね。
では、何故松井証券はiDeCoでポイント還元なんて暴挙(?)に出たのでしょうか?
信託報酬販社取り分を還元するということは当たり前ですが「取り分=儲け」がなく顧客への奉仕活動になります。

既に提供している通常口座(NISA含)で投信ポイント還元サービスの手応えがあったので、iDeCoまで拡大を考えたのではないでしょうか?
松井証券にとっては、単純に投信残高が増えただけでは儲けをポイントで返すだけで一向に儲かりません。

@エントリー制なので全還元の儲けゼロにはならない?
SBI証券等とは違って、松井証券ではポイント還元を受けるために毎月エントリーが必要になります。
エントリーは月初のみとか制限がある訳ではなく、1カ月の間に大した手間なく手続きすれば良いのですが、それでも面倒でポイント放棄とか、忘れてしまうとかで100人中100人が毎月エントリーする訳ではないでしょう。
エントリーしない比率が何十%もあれば投信販売だけでもそこそこ儲かるのかも知れません!?

A投信ポイント還元をエサに他サービス誘導成功?
メインはこちらだと思いますが、投信サービスだけでは儲からないのでポイント還元をエサに他のサービスに誘導してお金を落としてもらいたい訳です。
毎月エントリー制にしているのも、エントリー忘れでの非還元も狙いつつ(笑)、最低月1で松井証券のサイトにアクセスしてログインするというルーティーンを作るためでしょう。
それならメイン証券で使おうとか、サイトの情報に触れて日米株・FX・先物等に興味を持って手数料を落としてくれる人も増えるでしょう。
通常口座で誘導効果が充分あると検証できたので、iDeCoまで対象の拡大を決めたのではないでしょうか?
iDeCoの方がそこだけで完結して他サービスに関心を示さない割合が多いと思われますが、ポイントの還元条件に通常口座の投信サイトにてiDeCo口座情報との連携を必須としているので、iDeCoで還元を受けたい人も通常口座で毎月エントリーの手続きが必要と思われ、誘導する仕組みと導線は用意してますね!?

ということで、松井証券がiDeCoに条件付きの大盤振る舞いポイント還元で仕掛けてきましたね。
因みに私は現状iDeCoはやっていないので恩恵も特にありません。
(現在検討されているiDeCoの拠出額上限拡大や条件改善の内容によっては行う可能性もありますが)

私にとってのニュースはiDeCoへの拡大自体よりも、iDeCoも対象に加わることで松井証券の投信ポイント還元の条件が当面維持されると予想できることです。
前述の通り松井が還元率は信託報酬販社分で設定と明言しないのは将来下げた時に改悪と言われない為と推測されます。
松井証券が根拠を示さず銘柄ごとにこの還元率と言ってる限りは、見直して還元率を変更しましたと一律に下げる改悪もハードルが下がります。

しかし、iDeCoに拡大なら拠出額拡大のタイミングも含めてまだ数年はポイント還元のエサを撒く期間と推測され、最大還元率は当面数年維持される可能性が高まったと思います。
そういう意味で、松井証券の投信ポイント還元をiDeCoに拡大はグッドニュースですね!?

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2024年06月21日

「auAMレバレッジNifty50インド株ファンド」がレバナスと同じ信託報酬0.4334%で登場!

auアセットマネジメントが5月31日から「auAMレバレッジNifty50インド株ファンド」の設定・運用を開始しています。
レバレッジ型にもかかわらず信託報酬は税込0.4334%に抑えられています!

この信託報酬はレバ2倍なのにインド株指数連動のインデックスファンドで一番売れている大和iFreeNEXTを下回っています。
auAMはレバ1倍の「auAM Nifty50インド株ファンド」を既に提供しており、信託報酬は現状最安となる税込0.297%です。
これは4月26日に引き下げられましたが、それまでの信託報酬は税込0.4675%でした。

もう気付きましたね?
レバ1倍を値下げしなければ、名前に「レバレッジ」が入っているかいないかの違いだけで同じ運用会社が提供するインド株投信でレバ2倍の方が安いという逆転状況になり兼ねなかったのです。
それ程レバ2倍を低コストで出して来たわけですが、レバ1倍を最安値に引き下げた理由は単に競合ファンドへの対抗だけではなく、レバレッジ投信も投入して双方を低コストで設定することで「インドファンド」の中でauAMの存在感を上げていきたいという戦略だったのでしょう。

因みにauAMはレバレッジ型NASDAQ100(レバナス)も出していますが、この信託報酬は税込0.4334%で今回のインドと同じです。
逆に言えば、レバ2倍インドをレバナスと同じ0.4334%で攻めた設定にしたいが、レバ1倍インドの信託報酬と逆転してしまうので、それならレバ1倍も最安値に下げて徹底的に低コストで攻めて行こうという発想になったのかも知れませんね。

現物であるナス1倍と異なるのはインドの場合は1倍でも先物運用なので為替ヘッジを除けば、投資家から預かった資金に対してレバ1倍は約100%で先物を買い入れる、レバ2倍は約200%で買い入れるだけの違いと想像され、auAMの運用も効率化される(=人件費等のコスト減)メリットがあると推測されます。

競合ファンドとして「NZAM・レバレッジ インド株式2倍ブル」が既にありますが、信託報酬税込0.88%で信託財産留保額0.2%の設定なのでauAMとは勝負になりませんね。(これでもレバ2倍なら充分安かった訳ですが)

レバレッジ型なのでNISAでは購入不可ですし、多くの人にとって基本はレバ1倍を選択する方が無難でしょう。
ただ、インドの場合はどうせレバ1倍でも殆どのインデックスファンドが先物運用なので、その点でコスト高になる面は1倍でも免れず、どうせ先物を買うならレバ2倍の方で資金効率等で良いという判断がデメリットを理解した上で出来る人にとっては魅力ある商品だとは思います。

販売会社はまだ少ないようですが、SBI証券ならポイント還元年率0.05%(実質信託報酬0.3834%)、6月24日から取扱予定の松井証券ならポイント還元年率0.162%(実質信託報酬0.2714%)になるので実質コストは更に下げられますね。

ということで、レバ2倍インドもレバナスと同じ低コストで攻めた設定をしたauAMを評価します!
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2024年06月14日

eMAXIS Slim全世界(除く日本)の純資産が5千億円を突破!オルカンは4兆円視野だけど!?

eMAXIS Slim全世界(除く日本)の純資産総額がこの6月に5千億円を突破しました!
いいですね、人気があるのかないのかわからないペースで着実に!?

全世界の兄貴分であるオルカンは3.6兆円を突破して4兆円到達も時間の問題ですが、「除く日本」も歩みは遅くとも1兆円ファンドになることは間違いないでしょう。
このファンドが人気化する必要はなく、オルカンが資金を集めてくれれば規模の経済は同信託報酬の「除く日本」にも働くのでオルカンが頑張ってくれればいいんです!

どうせ買い煽ってもオルカンに勝てる筈がなくその必要もないので、少しこのファンドを宣伝しておきましょう!?
2024年は年初から日経平均がグイグイ上昇して34年ぶりの史上最高値も更新しましたが、オルカンと「除く日本」のパフォーマンスはどちらが上だったのでしょうか?

SBI証券で騰落率を確認してみると、
オルカン 3カ月:△10.4%、6カ月:△23.8%、1年:36.0%
除く日本 3カ月:△10.7%、6カ月:△24.1%、1年:36.8%

あーら不思議!日経があんなに強かったのに1年以内でどこを取っても「除く日本」が上回ります。円安の影響も大きそうですね。
因みに、騰落率を3年で見ても5年で見ても「除く日本」が「オルカン」を上回ります!
でも、どちらのパフォーマンスが高いかは重要な問題ではないし、それを当て込んで「除く日本」を選択している訳でもない。(とも言い切れませんが主の理由ではない)

両者の違いは日本成分を5%強含むか含まないかだけであり基本運命共同体なので騰落率が大きく異なることも考えにくく、そもそも日本が全世界に与える影響など誤差程度だからです!?
大事なことはポートフォリオ全体を考えて国別構成比のバランスを取ることです。

NISA成長枠で意外にも日本の個別株が選好されているという報道もあるし、投信やETFも含めて配当目当てなら成長性を考慮せず身近な日本株から選ぶのはNISA関係なく以前から好まれていますね。
この場合に、つみたて枠ではオルカンをひたすら買っているケースも多いと思いますが、日本株がオーバーウェイトになっていませんか?

日本株(投信・ETF含む)だけでポートフォリオの5%程度以上を占めるなら、オルカンの日本成分は不要だし邪魔になるんです。
逆にオルカンで機械的に日本へ5%分投資するなら、その程度は趣味の範囲でも優待目的でも配当目的でも日本の個別銘柄を買ってみたらどうかと思いますね。
(現状ダダ下がりしているNTTなんて1万5千円から買えるし、大手ネット証券なら手数料も無料で、株主優待にdポイントも貰える!)

「除く日本」って日本株に期待がなく一切組み入れたくない人のニーズにも応えるのですが、本来は日本株が好みで自分で好きに弄りたい枠だからこそオーバーウェイトにならないよう全世界では日本を除外しておきたいというニーズに応えるためにあると思うのです!
先進国から日本を除いたMSCIコクサイ指数がポートフォリオに組み込みやすい本邦投資家の為にあるのと同じで、MSCIコクサイ版全世界指数が「除く日本」ですね。
勿論日本をとにかく0%で徹底排除したいというニーズにも応えられます!?

SBI証券の投信ランキングを見ていると、1位を独占するオルカンに対して「除く日本」は大体10位から20位程度に位置して地味で良いですね。
オルカンが頑張って何兆円を集めると「除く日本」の「その他経費」率も下げてくれる筈です!
そもそも「除く日本」ってダサいネーミングで脚光を浴びて主役になることをない!

これからも大人気ヒット商品「オルカン」にコバンザメ作戦で少々騰落率で上回りつつ目立たず地味に行きましょう!?
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posted by 韋駄天太助 at 12:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月07日

インド株が総選挙で最高値更新後に急落!?「iシェアーズNifty50インド株ETF」が東証上場!

ブラックロック・ジャパンの「iシェアーズNifty50インド株ETF」(201A)が6月12日に東証へ上場します!

信託報酬0.385%(税込)は同種のインデックスファンドと比べて最安レベルではありませんが充分に低廉なコストであり、同じくNifty50先物で運用する野村ETFのNEXT FUNDSは信託報酬1.045%(税込)で高止まりしているので、ファンドよりETFを選好する場合は有力な選択肢になりそうです。

しばらくは様子見しても良いですが、特に問題がなさそうなら信託報酬0.7%近いコスト差は無視できず、野村よりiシェアーズを選好した方が良さそうですね。
今となっては驚くほどの高コストとなっているのに動きを見せない野村インドETFの信託報酬引き下げ対抗も期待したいですね。

iシェアーズのインドと言えば、SBIと組んで「SBI・i シェアーズ・インド株式インデックス・ファンド」の投資対象となるETFを香港で運用していますが、こちらはBSE SENSEX指数連動です。
これがSBI証券単独販売にもかかわらず9カ月足らずで純資産が500億円を越えており、SBIがiシェアーズのETFにそのまま資金を流してくれる訳で「日本のインド」は美味しいと判断したのか、ETFを日本に重複上場させれば良さそうなものをSBIに配慮かつ充分な資金が集まるのに重複の必要はなく、ファンドでは過当競争気味だがETFではバカ高い野村しか競合のないNifty50先物連動で「日本のインド」における更なるパイ拡大を狙ったと言ったところでしょうか?

これだけ次々にインド株関連商品が出て来るのも好調なインド株市場があってこそですが、久しぶりにインドの新興国らしいジェットコースター相場が来ましたね!?

今週初めには総選挙でモディ首相率いる与党連合が圧勝するとの観測でBSE SENSEX指数が△3.4%上昇して史上最高値を更新しました。
ところが、翌日には与党連合が過半数は確保するもののモディ率いるインド人民党(BJP)だけで過半数という当初の予想が裏切られて大苦戦が伝えられると一時8%下落して終値でも▲5.7%の急落となりました。
翌営業日は悲観し過ぎの修正で一転△3.2%の上昇となり、更に翌営業日も△0.9%の上昇で落ち着きを取り戻しました。

結局、最高値の更新は選挙結果の見込み違いによる一瞬だけのまぼろしに終わりましたが、乱高下の往って来いで開票前の水準に戻っただけで悲観に染まっている訳ではありません。

インド株と長く付き合っている身としてはこの程度の暴れん坊乱高下はインド市場の日常だったはずですが、特にコロナショック後は暴落なしの安定した右肩上がりで先進国みたいな値動きでインドもツマラナイ大人になっちまったな!?

まあでも、この乱高下で伸るか反るかの分岐点にあり、3期目のモディが安定した連立政権を作って政策運営を行えないと判断すれば市場に悲観と失望が広がりかねませんね。
しばらくはインド株価が政局に左右される可能性が高そうですが、長期的には有望な市場であることも簡単には揺らがないとも思いますけど、さて?
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posted by 韋駄天太助 at 12:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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