信託報酬は税込0.385%で先に上場した「iシェアーズ Nifty 50インド株ETF」(201A)と並んで東証のインドETFとしては最安レベルとなります。
このETFは現物投資も行い先物との両方に投資するベストミックス運用を行うことを売りにしているのでピンと来ました。
大和iFreeETF(233A)は「iFreeNEXTインド株インデックス」投信の完コピ東証ETF版ですね!
「1,487億円(2024年6月末現在)の純資産残高となっている「インド株式インデックス・マザーファンド」を通じて運用を行なう」としていますが、インドのインデックスファンドでこれだけの規模を誇るのは大和iFreeNEXTインド投信しか考えられません。
大和iFreeNEXTインド投信の目論見書も確認してみましたが、確かにマザーは「インド株インデックス・マザーファンド」と明記されているので間違いありません。
投信の月次レポートも確認してみると、7月末現在で純資産総額1491億円、現物株比率71.3%、先物比率28.8%となっています。
大和によると一定の規模がないと現物運用は難しいとのことなので、iFreeETF(233A)は純資産1500億円前後を誇るあの大人気インド投信のマザーファンドに乗っかることで最初から現物株7割で運用を開始できる(=先物100%よりパフォーマンス向上が期待できる)メリットがあります!
ということで、「iFreeETFインドNifty50」(233A)は「iFreeNEXTインド株インデックス」投信の単なるコピー版ETFですが、いやだからこそ高く評価できるインド株ETFなのです!
まず特別な理由がない限り、東証上場インド株ETFの中では大和iFreeETF(233A)が第一の選択肢になります。
信託報酬が最安レベルで現物運用を含み他商品に負ける要素がありません。(因みに古参の野村NEXT FUNDSは未だに信託報酬1.045%!)
投信でも(理由は過去に何度も書いていますが)第一の選択肢は大和「iFreeNEXTインド株インデックス」になるので、結局優位性のある大和の「インド株式インデックス・マザーファンド」に投信かETFのどちらで投資したいかにより個人の優先度は変わります。
@ETFの方が低コスト!?
信託報酬は大和投信:0.473%に対して大和ETF:0.385%なので、ETFの方が約0.1%(0.088%)安い。
SBI証券等では貸株金利0.1%も得られるのでETFの方が低コストでインド株への投資が可能です。
松井証券なら投信でも0.18%還元になるので還元込みコストもほぼ同等になるのですが、ETFなら証券会社を選ばないし基本はETFで投資した方が低コストです。
AETFなら場中の値動きを見て買える!
これは一般的な投信に対するETFの優位性ですが、東証の場中に値動きを確認して買えます。
インドの株式市場は日本時間の13時25分に始まるので、(どこまで連動させてるかは知りませんが)インド市場の寄り付きを確認したいのなら午後1時半頃に買いを入れるのが良いでしょう。
逆に言えば日本時間19時となるインド市場の終値では買えませんが(投信の基準価額はここで決まるはず)、自分で確認した納得価格でリアルタイムに買えるのがETFのメリットですね。
現状の価格が2000円程度で1口から買えるので、投信には敵いませんが最低投資金額も2000円程度からと投資し易くなっています。
BETFならインドでも分配金を貰える(かも!?)
これは大和も本ETFの売り文句に使っていることですが、現物投資しているので分配金を期待できることが投信にはないメリットになります。
しかしながら、現状3割近い先物に配当が付かない分は分配金利回りが下がる筈であり、配当の分配を義務付けられているETFでもインドの場合はあまり期待しない方が良いと思います。
気になる人は1年様子見した方が良いと思います。(個人的には結局分配金ゼロも充分あり得るかと見ています。)
ということで、「iFreeETFインドNifty50」(233A)は人気と実績を誇る「iFreeNEXTインド株インデックス」投信とマザーファンドを共通とする一蓮托生のETF版なので高評価です!
