2024年10月25日

IPO東京地下鉄の初値売りから変更して配当・優待目当てで保有すると個人的利回り4%?

話題の東京地下鉄IPOに私も参加しました。
IPOの記事とか書いたことありませんけど、基本真剣にはやってませんから書くこともなく。

店頭証券とのお付き合いもなく、IPOの為だけに多数の口座開設するということもやってないのでそれ程当たりませんし緩くやっています。
東京地下鉄(呼び名に慣れないので以下東京メトロ)も口座を保有するネット証券で申し込んだら結果バラバラに300株当選しました。

本来なら上場日の始値で手放すのですが、100株だけ売って200株は取り敢えずホールドに方針を変更しました。
200株保有すれば優待が得られるという頭はあったのですが、それがメインの理由でホールドした訳ではありません。
今年の実現利益をあまり増やしたくなかったので、取り敢えず200株は来年に持ち越そうと!?

普通のIPOなら3カ月後の株価も読めませんが、東京メトロの場合は公募価格を大きく割り込んで右肩で下げていくことも考えにくく、取り敢えず含み益は来年に持ち越せるかなと?
でも、3月末まで持てば配当も優待も得られるのでどうせならそこまではホールドしてその後は状況に応じて検討しようかと。

ということでIPO前にさほど興味はなかったのですが、事後に[優待+配当]利回りを検証してみました。
公募価格1200円x200株=24万円が東京メトロへの投入資金になります。
1株配当(予想)が40円なので、配当金は40円 x 200株=8000円貰えそうです。
よって、予想配当利回りは公募価格に対して3.33%(税引前)になります。

株主優待は複数用意されていますが、乗車券以外で個人的に使いそうな優待は少ないので(かき揚げ無料券とか!?)これらの価値は0円で見積もります。
当方は東京在住ではありませんが、東京メトロを使う機会はあるので無料乗車券を貰えれば使えそうです。

200株以上400株未満で年間計6枚の全線きっぷを貰えますが、これが一日乗り降り自由の乗車券なら良かったのですが、単なる片道きっぷでメトロに入場して改札を出れば一枚消費して終わりです。
また、メトロは最遠でも330円区間なのですが端から端まで乗車するケースも少ないので、260円区間で乗車することを想定して優待の価値を算出すると、260円x6枚=1,560円になります。
優待利回りは0.65%になりますが、それ程魅力的な優待ではありませんね。

個人的な[優待+配当]利回り(予想)は3.98%になるので突出している訳ではありませんが、東京メトロをホールド継続でまったり[優待+配当]を貰うのでもまあまあ魅力的ではありますね。

深く調べもせずにザックリとしてイメージで東京メトロの将来性を考えると、
地下鉄としては日本で一番有利な地域に根を張り地方のように空気を運ぶ赤字路線を抱えることもなく営業利益率も高いが、地下鉄本業に事業が集中するものの延伸計画の実行は2030年代であり成長性は低い。
日本の人口減少による需要減が一番少ない地域と思われるが、今後リモートワークが更に進展したとしてもインバウンド需要で充分補完できる地域でもあり、需要の大きな減少も考えにくく売上が大きく落ち込むこともなさそう。
地下鉄屋さんなので地上の土地保有も少なく不動産事業等の周辺事業の伸長もあまり期待できないもののホールドするのに心配点が少ない銘柄ではある。

従い、配当(+優待)目当てで保有するのも悪くなさそう。
因みに1万株保有すると全線定期乗車券を貰えますが、公募価格で集めても1200万円が必要です。
この定期券は6カ月95,420円で誰もが自由に買えるので年間では190,840円となり、優待利回りは1.6%程度になります。
その為に1000万円以上をメトロに突っ込む人なんているのか?というのが普通の反応だと思いますが、東京メトロ沿線には超が付く富裕層も多いのでレクサス2台分程度で近隣交通費が全てタダになるならと突っ込める人も少なくないでしょう。
富裕層の全線定期優待狙いの初日大量買いが株価を1700円まで押し上げた原動力かも知れませんね!?

片道乗車券6枚でお腹いっぱいな私が東京メトロを長期保有するかは来年4月以降に再検討したいと思います!
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posted by 韋駄天太助 at 12:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月18日

SBIサウジアラビア株式ETFが信託報酬0.19%で東証上場!新興国ではシェア7位の主要国?

出ますね、サウジアラビア株式ETF!
SBIアセットマネジメントが東証上場承認を受け、「SBI サウジアラビア株式上場投信」(273A)を10月31日に設定・運用開始と発表しました!

このETFには2つの「初」があり、日本「初」のサウジアラビア株価指数連動型ETFであると共に、SBIアセットが組成する「初」のETFになります。

驚きなのはその信託報酬で一瞬目を疑いましたが、中東の新興国サウジでなんと税込0.1925%という低廉コスト!
サウジアラビア株式連動である米国ETF(KSA)が経費率0.74%、香港ETFが経費率1.20%に対して東証ETFが約0.19%ってどういうこと?
おそらく圧倒的に世界最安のサウジETFが東証に上場することになるのだと思います。

このETF上場は5月に報道された日本とサウジの政界トップ同士で合意した協力案件の1つであり、現地の情報通信大手NTGグループと業務提携して組成したことにより、日本のSBIだけ大きなコストダウンとなり低信託報酬で提供できる便宜があったのでしょうか?

東証ETFの連動対象指数は「MSCI サウジアラビア・インデックス(円換算ベース)」ですが、米国ETFのiシェアーズ・MSCI・サウジアラビア・ETF(KSA)は「MSCIサウジアラビアIMI・25/50インデックス」連動なので、同じMSCI社のサウジアラビア株指数でも若干異なるようには思いますが、KSAの直近分配金利回りが(ブルームバーグのデータでは)税込2.9%あるので、東証のサウジETFも3%前後の高分配金が期待できるかも知れませんね。
(分配金利回りの確認を含めて慎重な人は運用実績1年を待った方が良いでしょうね。)

サウジの株価指数と言ってもイメージや今後の予想は本邦投資家にとっては難しいと思われますが、SBIアセットの説明によれば、
「世界一の産油国である中東アラブの大国であるサウジが2016年に発表したサウジの「サウジ・ビジョン2030」で謳っている3つの課題解決(@脱石油依存経済、A雇用の創出、B効率的な行政)により持続可能な経済成長を目指す、という画期的且つ具体的な国の政策に注目しています。
これらの改革により、サウジアラビア市場は急速に発展しており、投資機会が増加し、これまで日本に馴染の薄い中東への投資機会を提供する事により、個人投資家ポートフォリオの多様化、長期的な資産形成に貢献出来ると考えています」
とのこと。(わからないから丸投げ!)

確かに対象指数の騰落率は過去3年で45.9%、過去5年で105.9%と高い伸びを示しており、2016年発表のビジョンとそれに沿った改革が投資家の期待も集めているように思えます。

では、サウジって新興国の中でどの程度の存在感や規模感があるのでしょうか?
私もサウジは新興国の中でも1-2%程度のシェアではないかという程度の認識しかありませんでしたが、現状は成長した結果異なります。
MSCIエマージング指数に連動するeMAXIS Slim新興国ファンドの直近月次レポートで確認すると、なんと国別シェア3.8%で7位に位置して6位でシェア4.2%のブラジルに肉薄しています。
サウジアラビアの下に南ア2.9%、メキシコ1.9%、インドネシア1.7%が上位10カ国に並んでいるので、中東のサウジアラビアは新興国の中で存在感が高まり既に上位国の位置付けですね。

新興国ファンドを100万円分買い付ければ4万円弱がサウジにも投資される訳ですが、もう少しチャレンジしてサウジの比率を上げてみようかという時に東証サウジETF(273A)の出番ですね!?

私もサウジ株に特段の期待や優位という判断がある訳ではありませんが、新興国好きとしてはSBIアセットが驚愕の信託報酬0.19%で頑張って出してくれたことにも敬意を表して、どこかのタイミングでサウジETF(273A)を小規模に留めつつ買い付けて保有したいと思います。

また、今回の件はSBIアセットが初のETF組成で競合が存在しないにも関わらず低廉な信託報酬を設定したことを高く評価したいと思います。
今後もSBIアセットが続々とETFを投入するのかは不明ですが、その場合は次々と価格破壊的な信託報酬を設定して東証ETFを活性化させることを大いに期待します!
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posted by 韋駄天太助 at 11:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月11日

eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)が新規設定も比較して際立つのは全世界の超低コスト!

三菱UFJアセットが10月25日に『eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>』を新規設定します。

簡単に言えば、既存の「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」は日本を含まないので、これに日本を加えてパッケージ化して信託報酬は先進国で揃えて税込0.09889%で設定したのが(含む日本)になります。
8月末現在で日本成分は5.8%なので、94.2%は先進国(日本含まず)と同じくMSCIコクサイ連動の「外国株式インデックスマザーファンド」に投資され、残り5.8%が「日本株式インデックスマザーファンド」に投資されます。

MSCIジャパンに連動する「日本株式インデックス」をマザーとする単体商品はありませんが、Slimシリーズでは日経平均もTOPIXも信託報酬0.143%で設定されているのでコストは同等として加重平均し、(含む日本)の理論上信託報酬を算出すると0.101%になります。
自分で日本株インデックスと先進国インデックスを買ってミックスするよりも、(含む日本)を一本で買うことで信託報酬が約2%安くなりお得になります。

これは単に先進国カテゴリーの信託報酬を揃えたことで(含む日本)がお得価格になった訳です。
でも、これより更にとんでもなくお得なカテゴリーと商品がありますね!?

Slimシリーズには以下3つのマザーファンドをミックスしただけの商品が複数あります。
日本株式には日経平均とTOPIX連動を流用して、下の2つには構成比100%の単品である先進国ファンドと新興国ファンドがあるのでその信託報酬を流用します。
<マザーファンド>    <想定信託報酬>
日本株式インデックス   0.143%
外国株式インデックス   0.09889%
新興国株式インデックス  0.1518%

上記マザーファンドに投資する商品の構成比は以下。
<各ファンドの構成比>  先進国(含む日本) 全世界(オルカン) 全世界(除く日本)
日本株式インデックス   5.8%     5.1%     0%
外国株式インデックス   94.2%    84.3%    88.8%
新興国株式インデックス   0%     10.7%    11.2%
*全世界の構成比は9月末現在

想定信託報酬を構成比で加重平均して各ファンドの理論上信託報酬を計算すると

       先進国(含む日本) 全世界(オルカン) 全世界(除く日本)
理論上信託報酬  0.101%     0.106%     0.104%
実信託報酬    0.09889%    0.05775%    0.05775%
差異       0.002%     0.041%     0.046%
ディスカウント率 ▲2.5%     ▲45.4%     ▲44.4%

先進国(含む日本)の登場で全世界カテゴリーの圧倒的な低コストが際立ちますね。
これら3ファンドは3つのマザーファンドの組み合わせを変えているだけに過ぎません。

先進国(含む日本)は言い換えれば全世界(除く新興国)ですね。
でも、先進国カテゴリーに入れたから(含む日本)の信託報酬は0.09889%であり、全世界カテゴリーに入れたから(除く日本)の信託報酬は0.05775%に設定されたに過ぎず、コストベースで設定されているのではありません。

全世界がオトクではあるものの、信託報酬年0.04%の差に拘り過ぎるのも考えもので、先進国(含む日本)のカテゴリーを好むのであれば然程気にする必要もないのかなとも思います。

Slimシリーズに先進国(含む日本)という新たな選択肢が増えるのは良いことですね。
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posted by 韋駄天太助 at 11:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月04日

MATSUI Bankが普通預金金利を対抗で無条件0.31%に改定!楽銀は金利競争脱退!?

松井証券の「MATSUI Bank」が10月1日から普通預金金利を0.31%(税抜)に引き上げました!
私は松井証券が(表現悪いですが細々とやっている)松井バンクで引き上げたとしてもauじぶんやSBI新生には対抗しないと思っていたので前回の比較にも含めていませんでした。

【日銀利上げでネット銀の優遇金利が上昇!auじぶん0.31%>SBI新生0.3%!楽銀はどう出る?】
http://financial-free-fx.seesaa.net/article/504388214.html

因みに楽天銀行は8月23日に適用金利の+0.08%アップを発表しただけでマネーブリッジの300万円以下部分でも年0.18%に過ぎず金利面での魅力は全くありません。
何のひねりもない改定なのでもっと早く発表できたと思いますが、この遅さは様々な検討をした結果ネット銀行の中で強く大きくなった楽天銀行にはもう高金利で客を引き付ける必要はないという判断に落ち着いたのでしょうね。

松井と楽銀の情報を含めて金利順にアップデートすると、
MATSUI Bank0.31%(無条件!) = auじぶん0.31%(auまとめて優遇)
 > SBI新生0.30%(ダイヤモンド会員)
 >> 楽銀0.18%(マネブリ300万円以下) >>> 住信SBI0.11%(ハイブリ論外!)

松井バンクは明らかに10月1日から金利を引き上げるauじぶん銀行の優遇金利0.31%に対抗した形ですが、既にダイヤモンドステージで0.3%に引き上げたSBI新生銀行への流出による影響も大きかったので、更にauじぶんへも流出することを防ぎ逆に資金流入を狙って最高水準の金利まで引き上げることを決めたのかも知れませんね。
このタイミングでの発表は積極的な手を打った結果ではないと思います。

何と言っても、松井バンクの金利0.31%は無条件で適用されるのが強みです!(銀行口座開設条件に松井証券口座保有があるのみ!)
でも、auじぶんやSBI新生で優遇金利が受けられるのであれば敢えて松井バンクを開設する必要はないでしょうね。
本業は証券であり高金利をいつまで続けてくれるかは未知数です。
(だからこそ銀行業で儲けるつもりもなく金利を維持できるという考えもできますが、その負担も小さくないはず。)

個人的には住信SBIネット銀行の1支店扱いであるMATSUI Bankの使い勝手はauじぶんやSBI新生より遥かに優れるので、今回の0.31%対抗利上げはサプライズでありグッドニュースです!

松井証券は松井バンクに限らず投信ポイント高還元など昨年辺りから積極的な攻めの姿勢を見せており好感を持てます。
松井証券全般における今後の施策にも期待します!
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posted by 韋駄天太助 at 10:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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