2025年07月03日

eMAXIS Slim新興国株式インデックスが一早く最高値を更新!

eMAXIS Slim新興国株式インデックス投信が6月26日に一早く最高値を更新しました!

私が確認したのがSlimだっただけで他の新興国インデックス投信もほぼ同様だと思います。
米国の株価指数も今週に最高値を更新していますが、昨年後半よりはまだ円高水準にあるので円貨ベースではSlimオルカン・米国・先進国ファンドもまだ高値更新には至っていません。

新興国だけが円貨ベースでも最高値更新と言えば、他地域を圧倒するパフォーマンスを見せているかのような印象も受けますが決してそうでもありません。
Slim新興国の前回高値は昨年7月11日に付けたので約1年ぶりに高値を少し越えたところです。

一方、米国・先進国・オルカンは昨年7月の高値を新興国がモタモタしていた年末年始には既に超えていたので、そこの高値には届いていないということで昨年7月の水準は既に回復しています。
しかしながら、今年の年初来パフォーマンスでは新興国が明らかに他地域を大きく上回っていることも確か。

オルカンも先進国も構成比の高過ぎる米国株の変動でほぼ説明がついてしまうのですが、新興国指数の場合は群雄割拠で好調の要因分析が難しくなります。

Slimの最新月報によれば、ケイマン諸島経由を全て中国株に含めてもシェアは27%程度で米国のようにファンドの命運を一国だけで握っている訳ではありません!?
これに続くのが18%前後のインドと台湾、4番手の韓国が約9%、5番手のブラジルからシェア4%以下に下がるので、計70%超を占める上位4カ国でほぼトレンドは説明出来ると言えます。

Slim新興国が高値更新の6/26に反映された筈の6/25終値で主要国の年初来パフォーマンス(現地通貨ベース)を見てみると、

香港ハンセン指数 :△24.7%
インドSENSEX指数 :△5.4%
台湾加権指数   :▲1.2%
韓国KOSPI指数  :△29.6%

となっており、台湾だけ若干マイナスですが概ね好調で、韓国が3割近い上昇率でトップではあるものの、構成比を鑑みるとやはり中国株の上昇が今年のエマージング指数を押し上げていると考えて良さそうです。
因みにシェア5位ブラジルのボベスパ指数も年初来△13.0%なので貢献しているし、新興国全般的に今年は年初来で好調であるとは言えそうです。

オルカンや先進国の円ベース騰落率は対ドルで円高の影響をモロに食らいますが、新興国はトランプ嫌気のドル売りドル安により新興国通貨買い(控えめに言えば大して売られずあまり下がらないこと)により対円での為替差損が小さい影響も寄与していそうです。

特に中国やインドは年末年始にかなり売り込まれて発射台が低くなったことが年初来パフォーマンスを押し上げているので、同時期に米国を中心に最高値を更新していた先進国やオルカン指数に今年の年初来で勝っただけでは当然の結果であり、誇れないし喜べません。

米国に10年スパンで劣後し続けた新興国株価指数のトレンドが本当に変わっていくのかはここからが勝負でしょう。
(もうエマージング指数という無理矢理まとめたパッケージがあまり意味を為していないという見解に変わりはありませんが、今でも一番低コストで新興国に投資する有効な手段であり商品であることも変わりません。)
posted by 太助 at 09:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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