2025年07月07日

SBIネクスト・フロンティア高配当株式はポイント還元込で信託報酬0.049%まで下がるが?

SBI アセットマネジメントが
「SBI ネクスト・フロンティア高配当株式ファンド(年4回決算型)」
を6月24日に運用開始しました。

投資方針は「新興国、オセアニアの株式に投資し、配当利回りに着目し、高水準のインカムゲインと中長期的な値上がり益の獲得によるトータルリターンの追求をめざします」とのこと。

SBIアセットの低廉な信託報酬設定にはいつも感心するのですが、今回もやってくれました!
信託報酬は年率0.099%程度(税込)となっていて、おそらく新興国というカテゴリーでは頭一つ抜けた最安のコスト設定と思われます。

驚きはこれに留まらず、こんな低コストにも関わらず信託報酬販社分が0.05%(税抜)に設定されています。
現在の販社はSBI証券だけなので投信マイレージで販社取り分はポイント還元され、これを考慮した実質信託報酬は年率0.049%まで下がります!
これはオルカンやS&P500の話ではなく、フロンティアを多く含む新興国(&オセアニア)のコストです。
(勿論その他コストは先進国より高くなりがちだが現状不明であることには注意)

ただ、残念なのは年4回決算型で明確な分配方針があること。
今後の運用状況を見てみないと何とも言えませんが、これだけ低コストなら分配なしコースも設定してくれたら購入する可能性もあるんですけどね。
個人的には年4回分配型投信がどんなに低コストでも手を出すつもりはありませんが、高配当・分配重視の人には面白いファンドかも知れませんね。

私の見た限りでは国別構成比すら明らかになっておらず、まだブラックボックスですが最初の月次レポートで明らかになると思われます。
2つのマザーファンド(「新興国高配当株式」「新興国・オセアニア高配当株式」)に投資することはわかっていますが、この比率も明示されていないのでオセアニアが何%を占めるかもまだ不明だと思います。

しかしながら、請求目論見書に「新興国高配当株式マザーファンド」の3月31日時点の投資状況が参考として掲載されているので大まかなイメージを掴めそうです。

構成比上位5カ国は以下の通り。
ポーランド 12.15%
南アフリカ 11.30%
中国   10.85%
ブラジル 8.90%
インドネシア 8.63%

組み入れ1位がポーランド!?
SBIアセットはこれらの国々でよく0.1%切りの信託報酬を設定できますね、感心します。
ここにオセアニアのオーストラリアとニュージーランドが何%か組み入れられるイメージでしょうね。
(この低コストに鑑みると本来先進国に区分されるオセアニア率はそれなりに高いのではないかと推測しますが?)

因みに3月31日時点の(オセアニア除く)上位5銘柄の国とセクターは
1位 ポーランド 保険
2位 タイ 銀行
3位 UAE 銀行
4位 ギリシャ 銀行
5位 ポーランド エネルギー
と、なかなかにエキサイティングな構成です!?(9位にはチリの銀行も入ってます。)

ということで、新興国(&オセアニア)の高配当に着目しつつ信託報酬0.1%切り、ポイント還元で実質0.05%の面白いファンドだと思うのですが、年4回分配だけが非常に残念です。
このファンドが実際にどういう運用になるのかは興味があるので今後もウォッチします。
posted by 太助 at 12:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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