VIX(短期先物)指数連動ETFの取引リスクが面白すぎる件!こんなETFは買うなと言いたいの!?

先日VIX連動ETFが上場されることを紹介しましたが、個人的には結構興味を持っていました。
 
しかしながら、ちょっと癖の多すぎるETFのようで使い方を含めて様子を見た方が無難なようです。
なんてったって、国際投信の販売資料のQ&Aに以下のような注意書きがあります!
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当ファンドは、「VIX短期先物指数」に連動することを目指すリスクの高い投資信託です。
したがって、投資をされる際には、以下の点に充分にご注意ください。
●当ファンドは、リスクが高く売買タイミングの見極めが難しい商品です。
●当ファンドは、長期保有には適さない商品です。
●当ファンドは、ヘッジ目的に用いる場合はヘッジ比率の見極めに注意を要する商品です。
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高リスクで売買タイミングが難しく、長期保有にも適さず、ヘッジ比率の見極めにも注意って、オイオイ、近寄るな!買うな!って言いたいのか?
そこまで販売資料で注意されるなら、じゃあ売るなって言いたくなるけど!?
 
どうやら、VIX指数とVIX短期先物指数は値動きが異なるようで、短期先物指数はボラが低いと減価していく(=右肩下がりを描く)特性があるので長期保有には不向きなようです。
(右肩上がりが予想される株式を長期でショートするような愚かな行為になるらしい・・。)
 


一応、国際投信の説明を引用すると、
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 S&P 500 VIX短期先物指数とは、CBOE先物取引所(CBOE Futures Exchange)に上場されている VIX 指数先物の第1限月と第2限月をロールオーバーした場合のリターンを指数化したものです。
 VIX 指数とは、CBOE がアメリカの主要株価指数の1つであるS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表するものであり、将来の株式市場に対する投資家心理を示すものとして利用されています。数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされます。
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リーマンショックで恐怖指数が80まで跳ね上がったとニュースでも伝えられる指数は、後者の「VIX指数」であり、VIX先物指数と似てはいるが算出方法は異なるらしい。
 
これで、私が未発表で温めていた(?)“VIX指数で資金倍増計画”の実行は難しいことがわかりました!?
 
VIX指数が低い時(今のようにボラが低くて相場が落ち着いている時)にこのETFを仕込んで放置しておいて、年に2回程度なんちゃらショックで新聞やニュースが騒ぎ始めた時に売れば、資金を2倍に出来ると本気で考えていました!(VIX指数なら出来そうなんだけど・・。)
 
でも、VIX短期指数は時間と共に減価していく性質があるので、保有中に相場が安定していれば評価額は半減するかも知れないし、相場が荒れた時に2倍に跳ね上がる可能性もあるが、VIX指数よりはボラが小さい。
 
やっぱり、相場がそろそろ荒れそうだと直前に読める人(?)やなんちゃらショックの第一弾が来た時にこれはまだまだ一層相場が荒れると読める人(?)が直前にこのETFを仕込むという使い方が適切のようです。
 
従って、Buy&Holdのポートフォリオの逆相関として小さな割合で組み入れたいと思う人は仕組みを理解してよ~く考えた方が良さそうです。
 
参考までに同じVIX短期指数に連動する米国のVXXというETFと“VIX指数”の1年比較チャートを載せておきます。
(日本のETFはVXXの値動きにドル円レートを掛けたものと同じような値動きをするはず。)
VXXvsVIX_101226.png
 
また、国際投信にとって初めて運用するETFなので、しばらくは様子を見た方が無難です。
上場初日にやらかしちゃってますね・・。
 
15,000円近くで寄り付いて安定推移したのかと思ったら、引け間際に13,000近くまで急落。
因みに上場日の基準価額は12,600円近辺。
(基準価額も確認せずに20%も上方乖離したところで買うなって!)
 
こんな状況なので、おかしな値動きがなくなるまで手出し無用だと個人的には思います。
 
仮にETFがきっちり指数に連動してくれても、今のユーロ危機(?)でもVIX指数はビクともせずに落ち着いたものですから、ファンダメンタルズから恐怖が拡がるはずと予想しても読みが外れる難しさもあるでしょう。
(特にネタが2回目・3回目ともなると・・。)
 
まあ、個人的には少し注目しておきたい面白いETFだと思っているので、今後もこのETFが使えるか否かをウォッチしたいと思います。
 
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