今年の経済や相場の振り返りを色々なところで目にすると思いますが、年末ですし、個人的に自分の視点でも振り返ってみたいと思います。
2010年の幕開けは、リーマンショックから立ち直った2009年の勢いをそのまま持ち込んで、年明けから上昇するものが多かったと思います。
しかし、その勢いも1月中旬までで、その後は●ウォール街にショックの走ったボルカールールと●中国を中心にした新興国の引き締め懸念と●ユーロのPIGS危機で相場は軟調に推移しました。
11月初旬には、●ヘリコプター・ベンの本領発揮で米ドルじゃぶじゃぶのQE2が決定されましたが、その後は大方の予想に反して新興国株価の押し上げにはならず、一部のコモディティに限定されたように思います。
特にユーロ問題は長期間に渡り悪材料として燻り続け、結局09年12月から10年5月までの6ヶ月間通貨ユーロは下げ続けました。
6月以降は上昇に転じましたが、ユーロ危機が再度クローズアップされた11月からまた大きく下落し、年末まで軟調に推移したことは記憶に新しいと思います。
2010年相場の最大の目玉はやはり、1年間ずっとネタにされたユーロ危機による徹底したユーロ売りでしょう。(そして、解決されずに2011年に突入する。)
個人的に二番目に挙げたいトピックスは、中国を中心としたBRICs相場の(軟調とも言える)伸び悩みです。
今年は日本との大きな摩擦もありましたが、中国の政治・経済面での存在感は年を経るに連れ大きくなる一方ですが、そういう時は概して相場が上昇しないタイミングなのかも知れません。
中国は特に人民元問題・金利引き上げ等の金融引き締めが1年中警戒されて軟調推移でしたが、インド・ブラジルも米FRBのQE2に押し上げられ過去最高値にワンタッチしたが、その後は意外にも(?)反落して年末を迎えました。
2010年は、新興国ではBRICsの後を追う小国の方がパフォーマンスは良かったですね。
インドネシアを中心としたアセアンや、ブラジル以外の南米やトルコなどなど。
(来年の傾向はきっと・・、やっぱり来年の話は鬼に笑われないように来年にします!)
3番目に挙げたいトピックスは、金を中心としたコモディティ価格の大幅上昇!
私も貴金属への投機(投資)では恩恵がありましたが、農産物を含めてコモディティ全般が軒並み上昇という結果になったのではないでしょうか?(下げたものを探すのが大変なほど・・。)
4番目は、日本中が大騒ぎした(?)円が対ドルで過去最高値に近づいたが更新できずに円安に折り返したこと!
5番目は、年末だし日本の景気の良い(?)トピックスを無理矢理入れて、東証REIT指数が年初からなんと20%以上も上昇したこと!
日本もまだまだ捨てたものじゃない!(年末だし!)
日銀のREIT買い入れ、Good Job!(私はREIT一切持ってないけど。)
個人的には、①ユーロが目立って軟調で、②BRICsも元気がなくて、③コモディティと資源国通貨だけ元気で、全体的にはリーマンショックから立ち直り急上昇した2009年の反動で踊り場(←日銀用語みたいになっちまった!)に陥り、上昇できない年だったかなと思います。
さて、2011年はどんな年になるのでしょうか?
2010年の最後に、今年株価が急上昇して来年もバブルが続きそうなAKB48の歌から投資家へのメッセージ(いや違うけど!?)を引用してみます。
(そろそろ、モーニング娘に逆張りって無謀だよ!?)
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昨日までの経験とか 知識なんか荷物なだけ
風はいつも通りすぎで 後に何も残さないよ
新しい道を探せ! 他人の地図を拡げるな!
・・・・・・・・・
失敗して恥をかいて 傷ついたことトラウマになって
あんな思い 二度と嫌だと 賢くなった大人たちよ
チャレンジを馬鹿げた事 リスク回避するように
愚かな計算して何を守るの?
・・・・・・・・・
僕らは夢見てるか? 未来を信じているか?
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秋元康さん、ええこと言うわ・・。
気持ちだけはBeginnerで行きましょう!
今年も当ブログにお付き合い頂き、ありがとうございました。
皆様、良いお年をお迎え下さい。
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