2025年04月01日

グローバルX S&P500キャッシュフロー・トップ100 ETFが信託報酬0.198%で東証上場

「グローバルX S&P500キャッシュフロー・トップ100 ETF」(356A)
が4月16日に東証上場します。

グローバルXなら信託報酬0.3%程度かなと予想しましたが、少しサプライズの税込0.198%で低廉な設定だと思います。

対象指標は「S&P 500 Quality FCF Aristocrats Index(配当込み、円換算)」で10年以上連続でフリーキャッシュフロー(FCF)がプラスである企業のうちFCFスコア選定上位100社で構成されます。

組入候補から不動産・銀行・保険・証券等の業種を除外。
各銘柄の組み入れ比率は時価総額とFCFスコアの積で算出し、1銘柄につき上限5%を設定。
毎年4月と10月に銘柄と構成比率の見直しを行い、分配金も同時期に年2回予定。

フリーキャッシュフローに着目する理由としては、
・10年以上プラスであることはより優れたファンダメンタルズが期待
・自らの裁量で使える余剰資金が多いことは成長投資や株主還元施策のほか、債務返済において有利
・FCF活用による企業価値の向上及び株価の上昇が期待できる
とのこと。

構成銘柄を見ると、上位2社にビザ(6.25%)とマスターカードと(5.50%)が並ぶことが特徴的ですね。
両社ともに5%を超えていますが、年2回の見直し時期以外はコスト増ともなる余計なリバランスは行わないからでしょうね。
その下にはやはり大手テック企業が並びますが、10位にフィリップ・モリス(2.82%)が組み入れられていたり、確かにキャッシュリッチそうな銘柄が並びます。

2001年から2025年までの25年中17年でS&P500を騰落率で上回ったそうです。
2月28日時点のSlim米国株式(S&P500)のベンチマーク指標(つまりはS&P500指数)と本ETF(356A)の対象指標の騰落率が揃うので簡単に比較してみましょう。

            過去6カ月 過去1年 過去3年
Slim米国(S&P500)の指標   8.8% 15.9% 78.9%
FCFトップ100ETFの指標  11.56% 19.7% 112.33%

確かに直近の過去半年から3年で見てもFCFトップ100(356A)の対象指標がS&P500に大きくアウトパフォームしているようです。

S&P500銘柄の中からFCFで選定するETFとしては1銘柄上限5%に抑えた上で100銘柄を組み入れて程々に分散もされているし、信託報酬も税込0.198%で割と低廉だし、356AはグローバルXらしい面白いETFだと思います。
posted by 太助 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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