ブラジルがトランプ漁夫の利で株価15連騰して最高値

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ボベスパ指数が最高値更新し続け15連騰!

ブラジルのボベスパ指数は昨日も1.6%上昇して157,748を付けました。
なんと15営業日連騰となりましたが、この間には米国株の下落もあった訳ですが影響を受けていません。
9月にしばらく揉み合いながら付けた146,000前後の高値を越えたことで、一気に弾みがついて下落日なしで駆け上がりました。

足元の急騰だけではなく昨年末の指数値120,283と比較しても31%の増加となり、今年は堅調に推移しています。

この10年で見ても、ボベスパ指数は2019年から2023年までほぼ横ばいの期間はあったものの基本的には右肩上がりで上昇して来たと言えます。

利上げサイクルの終焉

利上げを続けて政策金利は15%に達していますが、直近は3会合連続で据え置いています。
インフレ率は目標の3%まで下がらず5%あるものの、高インフレではなくトランプ50%関税への対策では利下げの一手も考えられる状況。
ルラ大統領は利下げの圧力を掛けるが中銀はまだ慎重も市場には若干利下げ期待あり。

トランプ関税のマイナス影響は限定的

トランプはブラジル前大統領の裁判結果を不服として、(もう滅茶苦茶ですが)ブラジルに50%の関税を課しました。
とんでもない高関税ではあるのですが、対米輸出額はブラジル名目GDPの2%弱であり影響は限定的と市場は見做しているようです。

トータルではトランプ圧力がブラジル経済を支援?

トランプはブラジルにとっても突然高関税を吹っ掛けてきたりと迷惑もあるのですが、トランプが世界に向けてやらかすことがトータルではブラジルを利すると市場は捉えているようです。

例えば、中国がトランプ圧力に対抗して米国からの大豆輸入を止めれば、農業・資源大国であるブラジルの大豆輸出が大きく増える利がもたらされます。

これらのメリットと比較すれば、直接のいやがらせ関税50%なんてヘイキ平気、トランプが暴れれば暴れるほどブラジルは漁夫の利を得られるから、サンキュー暴れん坊トランプ!ってことになります!?

漁夫の利だけではなく自力本願も頑張って、今後もボベスパ指数の右肩上がり上昇を期待します!

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