香港ハンセン指数が今年に入ってから急上昇しています。
年初こそトランプ関税・摩擦懸念で下げましたが、1月13日に今年の安値18,874を付けた後は急角度のほぼ右肩上がりで2月18日に22,976を付けて、この間の上昇率は20%を超えます。
大きな要因はトランプ関税に身構えて下げて構えていたところで現状は想定以下のインパクトによる反動上げと、米国にとってはショックだったDeepSeekという新星がハンセン指数(中国株)にとっては波及効果として大きな押し上げ圧力をもたらしたことでしょう。
DeepSeekのAIのみならず、アップルはアリババと提携して中国市場向けにはアリババのAIを搭載していくことを公表しました。
これを好感して長らく低迷したアリババの株価も底を脱しつつあります。
自社のSNSにDeepSeekを統合すると公表したテンセントも2021年以来の高値圏に浮上するなど、他国よりもDeepSeekを取り込み易く個別にも好材料があり見直されてハイテク企業がハンセン指数を引っ張る展開となっています。
最先端の分野で未来への種がしっかり蒔かれて実を付けていることに関しては、バブル崩壊後の日本とは似ても似つかないとは思います。
ハンセン指数の株価としては2021年初付近に30,000で一旦頭を付けた後にダラダラと右肩下がりを続けて22年10月の14,597で底を付けて一旦反発したものの24年1月に14,794を付けた後に上昇基調となり、今年に入り更に加速して現在は23,000の手前付近。
ここから24,000を明確に抜けて来ればダブルボトムを付けてここ3年のどん底は脱するといったところ。
一方、インド株がハンセン指数と反比例するかのように昨年10月から下落基調。
日本とインドが好調な時は中国株がダダ下がりだったし、その時々の評価によりアジアの代表国間で資金移動が起きて、現状では日本株が米欧に劣後して頭を押さえられているのは評価を下げた訳ではないが日本売り中国買いの資金移動による影響も大きいと思います。
インド株もここ数年は押し目も少ない右肩上がりを続けて来たので5カ月も下げ続けるのを買いチャンスと捉えるか?まだ逃げるのに遅くないと捉えるか?は人それぞれですね。
少なくともインドの長期的成長を期待して買っているなら、天井圏ではどこまでも上昇しそうで飛び乗ってしまい、暴落でもない5カ月連続下落で買いを怯んだり売ってしまうのは非常に勿体ないことですね。
このメンタルと考えでは必然的に永遠に損をし続けてしまいますね!?
中国株にとってはDeepSeekを一時ではなく恒久的な波及効果に変えて米M7に匹敵とは言わないまでもハイテク企業全般が力を付けて来れば面白くなるし、そのポテンシャルは秘めていると思います。
2025年02月19日
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