SBI証券とマネックス証券もパスキー認証を導入したのでトライしてみました。楽天証券で大変だったので警戒しながらやったのですが、結論から言うと、控えめに言って両社のパスキー認証は素晴らしい!
パスキー認証には3ルートの選択可!
マネックス証券の説明は簡素(舌足らず)なので、まずはSBI証券で設定した方が良いと思います。両社ともに現状でのパスキー認証はPCでもスマホでもWebサイトに限られ、アプリには対応しません。SBI証券で設定できれば同じ流れでマネックスは簡単にできると思います。
SBI証券の説明ではパスキー保存先に以下の3ルートから選べますが、こちらの設定を先に済まさないとSBI証券側の設定で選択肢に表示されません。
MicrosoftのWindows Hello
GoogleのGoogleパスワードマネージャー
AppleのiCloudキーチェーン(もしくは”パスワード”アプリ)
これに加えてスマホにパスキーを保存する方法も使えますが、前回の楽天証券で述べた通りにQRコードを読み込むとかスロー面倒ログインは論外です!
PCでローカルアカウントのWindows Helloにパスキー登録可能!
私は基本的にメインのWindowsPCでSBIとマネックスにログインするのみでアプリは使っていません。よって、PC端末のOS基本機能でパスキーを利用するのが一番と考え「Windows Hello」で行きたいと考えましたが、懸念点は私がMicrosoftアカウントではなくローカルアカウントでWindowsにログインしていること。出来なければMicrosoftアカウントに切り替えるのではなくGoogleでパスキーを使うつもりでしたが、結論から言うとローカルアカウントのままでも行けました。
Windowsの「設定」から「アカウント」「サインインオプション」に進みます。PIN番号を設定していな場合はまずPIN(Windows Hello)を選択して設定します。
次に、私のPCは顔認証には対応しないが指紋センサーは搭載しているので、指紋認識(Windows Hello)を選択して、本人確認で求められるPIN番号を入力した後に指紋を登録して完了させます。
SBI側の設定に難しいことはないので省略しますが、先に上の設定を済ませておけばWindows Helloにログイン用のパスキーを登録できるので完了させます。マネックス証券も同様です。
SBIとマネックスのパスキーは5秒ログインで便利最高!
これでパスキーによるログインができる筈なので試してみます。両社共にログインまでは簡単3ステップ。
「パスキーでログイン」をクリック→
パスキーの選択画面で表示される自分のログインIDを選択で自動遷移→
認証画面に変わるので指紋認証を行う→ログイン完了!
この工程は速ければ5秒以内で完了します!控えめに言って素晴らしい!
今後はPCに指紋認証と顔認証機能は必須!
私のPCには指紋センサーが付いていたのですがこれまで全く使っていませんでした。付いてて良かった!パスキー認証でのPCログイン(楽天証券を除く)は速くて便利です。
ネット証券を使う人にとっては今後のPC買い替え時に指紋認証と顔認証は必須ですね。(スローでもPCログインにスマホ使って出来ればよい人には不要ですが)
私のPCにもカメラは付いていますが、あれば良い訳ではなく顔認証対応のカメラが必要になります。
際立つ楽天証券パスキーの堅牢さと引き換えの低利便性
この2社と比較して、楽天証券のパスキーが良く言えば、いかに堅牢なのかが際立ちます。
●パスキーを一旦導入すると全てのチャネルで統一となり、パスワードログインは許可しない
●パスキーの保存先をスマホのみに限定してPCのローカルやクラウド経由は認めない
●スマホ認証によるPCログインでもbluetooth接続で近距離にあることも確認しないとログインさせない
この3つはSBIもマネックスも縛りを設けていません。私はスマホのWebで証券サイトにログインすることは滅多にありませんが、SBIとマネックスならパスワードログインも並行して有効に出来るので、PCローカルにパスキーを保存していてもスマホでのログインも対応可能です。
堅牢さと利便性の両立は困難ですが、あまりにも堅牢を求めすぎて著しく利便性を欠いているのが現状の楽天証券パスキー認証だと思います。
楽天証券は乗っ取り売買被害の震源地だったので「羹に懲りて膾を吹く」症状に陥っているように見受けられますが、やりたいなら客側に選択肢を与えるべきでしょう。(bluetoothでの認証までやりたいかどうかは客に選択させるべきで現状はガチガチを押し付け過ぎ!)
SBI証券とマネックス証券のパスキー認証の「利便性」は以前のパスワードより速く簡単で素晴らしいと感じました!
私は現状の楽天証券においてはパスワード・絵文字認証を継続します。今後のパスキー認証における利便性改善(過剰なガチガチの緩和)を強く要望します!
  
  
  
  