SBIサウジアラビア株式インデックスファンドを購入しました

投信ETF

SBIサウジ株インデックスを購入しました!

SBIアセットが昨年11月にサウジアラビア株式ETFを上場させた時に「新興国好きとしてはSBIアセットが驚愕の信託報酬0.19%で頑張って出してくれたことにも敬意を表して、どこかのタイミングでサウジETF(273A)を小規模に留めつつ買い付けて保有したい」と書きましたが、有言実行しました!

と言っても購入したのはETF(273A)ではなく、その後の今年1月末に設定された「SBIサウジアラビア株式インデックス・ファンド」です。
でも、これが売れてないんだわ!?
設定から約11カ月で純資産が3億円弱です。
よって、償還されないようにポジトークでこのファンドを宣伝します!

SBIサウジ株インデックスの概要と魅力

MSCIサウジアラビア・インデックスに連動しますが、ETF(273A)を買い入れるのではなく、共通のマザーファンドに投資を行います。
これを活かして、信託報酬をETFと同一の税込0.1925%に設定したことがこのファンドの最大の魅力でしょう。
個人的には配当のファンド内再投資を望むので、同じコストならETFより投信を選択します。
よって、サウジの購入対象はETFでなく投信に絞りました。(同コストとは限らないことは後述。)

サウジ株ETFと投信の優劣

逆に配当を分配して欲しい人はETFの選択になるでしょう。
足元の基準価額をベースにすると分配金利回りは3.3%程度あるので、分配目当てでも魅力的ですね。

また、サウジ投信は休場日が尋常になく多いのが大きなマイナス要因。
例えば、今月だけでも
12/3,12/5,12/10,12/12,12/17,12/19,12/23,12/24,12/26,12/29,12/30
が休場日に設定され、注文自体は出せますが受け付けられるのは休場明けの営業日になるので、米国株が大きく下げた!世界株安が始まった!買うのは今だ!と買いを入れても数日遅れる可能性があるのでタイムリーな売買には向きません。

その点はETFが有利ですが、これだけ休場日が多いので、東証が休みでなければいつでも買えると言っても指数や為替と日々どこまで連動しているのかは疑問です。
また、ETFは板が薄いので一日でドンと買い入れるには不向きで、数十万円レベルでも小分けにして注文を出すか、確実に食いついてくれる所で指値を出すかで、一度で成り行き買いすると高値を掴まされかねないのがマイナス要因。
この点は投信なら1日の購入金額を気にする必要がありません。

現状では投信よりETFにコスト優位あり?

私は購入前に指数と投信の騰落率差は確認したものの、同じマザーファンドに連動する同じ信託報酬のETFと投信ならコスト差はないだろうと確認しなかったことを反省しました。

<11月末騰落率の比較>
      1カ月 3カ月 6カ月
①ファンド -6.55% 6.91% 8.42%
②対象指数 -6.55% 7.50% 9.48%
差(①-②) 0.00% -0.59% -1.06%

③273A  -6.55% 7.37% 9.13%
差(①-③) 0.00% -0.46% -0.71%

ETFの方はこの規模の新興国で1期目に直近6カ月で指数に対して▲0.35%程度の劣後であれば優秀と言っても良いかも知れません。
一方、投信は直近6カ月で▲1%程度劣後して、同信託報酬のETFにも▲0.7%程度劣後しています。
これは足元でETFの純資産が約25億円で投信の10倍規模が大きいことと、投信特有のコストがあって純資産3億円ではまだ負担が重くファンドの基準価額を押し下げているのかも知れません。

購入理由は安く旧NISA投信からの同日乗り換えだから!

仮にETFの騰落率が現状かなり上回ることを事前に確認したとしても、購入対象に投信を選んだことには変わりありません。
今年が期限の旧NISAでMSCIエマージング指数連動投信を売却して、その一部をサウジ株インデックスの同日買い付けに回しました。
その為さすがに一気にサウジに100万以上は投じないものの、数十万円レベルを一日で買い付けるのでETFではやりにくいし、やはり配当金はファンド内再投資して欲しい。
本当は一期目の決算を待ちたかったのですが、旧NISA売却マストのタイミングでサウジ株ファンドは9000円近辺(つまり1月末設定時の10%安)をウロウロしている。
新興国指数は今年大きく上げたので高値の新興国ファンドから安値のサウジ株ファンドに資金を振り向けるには良いタイミングと判断。

実際に償還リスクはあるのか?

そりゃあると言えばありますけど、現状の純資産3億円程度でも可能性は低いと見ます。
①ETFとマザーファンドが共通で純資産計28億円
ETFの273Aは純資産25億円程度ですが、新興国のメジャーではないサウジアラビアで約1年でこれだけ集めれば充分な規模です。
(一例ですが、2008年上場のNFブラジル株ETF[1325]の純資産は未だに29億円程度ですがビクともせず15年以上運用しています。)
マザーファンドは共通なので、ETFだけ残して投信だけを純資産が小さいからと切り捨てる理由は小さい。

②日本とサウジの政治的協力案件で投入された投信ETF
この投信ETFは日本とサウジアラビアの政治的合意による協力案件の1つとして、両国の国策として日本でサウジアラビア株に投資できるようにと投入されました。
ファンドの組成に現地の会社も協力しているので、SBIアセットにとっての採算性だけで安易に償還できないと思われます。

③SBI証券専売からの方針転向?
設定からこれまでサウジ株投信はSBI証券専売でしたが、今月から楽天証券での販売も始まりました。
純資産が伸びないのも開放路線に切り替えた理由かも知れませんが、今後は大手ネット証券ではどこでも買えるようになるのでは?
純資産の伸びにも寄与すると思います。

サウジ株ETF上場時はそこそこ話題になりましたが、サウジ株投信も後から出たことは知らない投資家も多く、認知度の差が純資産10倍の差に現れているのかも知れません。
しかし、ETFと同信託報酬の低コスト投信にもメリットは多く、以下を重視するなら投信
●配当金のファンド内再投資
●板の薄さや投入資金を気にせず売買

以下を重視するならETFの選択になると思います。
●3%超の分配金を受け取りたい
●(時間単位は無意味も)日単位でタイミングを見計らって機敏に売買したい


現状何もかも上昇している中でサウジ株はモタモタして安いことは確かですが、モタモタは何年も続くかも知れないし、更に大きく下げるかも知れません。
脱石油依存でAI投資も積極的に誘致して化ける可能性も秘めていますが、新興国なので未知数や不確定要素も大きいですね。
ということで自己責任で納得して宜しければ、私と一緒にSBIサウジ株インデックスの償還リスクをシェアして下さい!?

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