簡単に言えば、既存の「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」は日本を含まないので、これに日本を加えてパッケージ化して信託報酬は先進国で揃えて税込0.09889%で設定したのが(含む日本)になります。
8月末現在で日本成分は5.8%なので、94.2%は先進国(日本含まず)と同じくMSCIコクサイ連動の「外国株式インデックスマザーファンド」に投資され、残り5.8%が「日本株式インデックスマザーファンド」に投資されます。
MSCIジャパンに連動する「日本株式インデックス」をマザーとする単体商品はありませんが、Slimシリーズでは日経平均もTOPIXも信託報酬0.143%で設定されているのでコストは同等として加重平均し、(含む日本)の理論上信託報酬を算出すると0.101%になります。
自分で日本株インデックスと先進国インデックスを買ってミックスするよりも、(含む日本)を一本で買うことで信託報酬が約2%安くなりお得になります。
これは単に先進国カテゴリーの信託報酬を揃えたことで(含む日本)がお得価格になった訳です。
でも、これより更にとんでもなくお得なカテゴリーと商品がありますね!?
Slimシリーズには以下3つのマザーファンドをミックスしただけの商品が複数あります。
日本株式には日経平均とTOPIX連動を流用して、下の2つには構成比100%の単品である先進国ファンドと新興国ファンドがあるのでその信託報酬を流用します。
<マザーファンド> <想定信託報酬>
日本株式インデックス 0.143%
外国株式インデックス 0.09889%
新興国株式インデックス 0.1518%
上記マザーファンドに投資する商品の構成比は以下。
<各ファンドの構成比> 先進国(含む日本) 全世界(オルカン) 全世界(除く日本)
日本株式インデックス 5.8% 5.1% 0%
外国株式インデックス 94.2% 84.3% 88.8%
新興国株式インデックス 0% 10.7% 11.2%
*全世界の構成比は9月末現在
想定信託報酬を構成比で加重平均して各ファンドの理論上信託報酬を計算すると
先進国(含む日本) 全世界(オルカン) 全世界(除く日本)
理論上信託報酬 0.101% 0.106% 0.104%
実信託報酬 0.09889% 0.05775% 0.05775%
差異 0.002% 0.041% 0.046%
ディスカウント率 ▲2.5% ▲45.4% ▲44.4%
先進国(含む日本)の登場で全世界カテゴリーの圧倒的な低コストが際立ちますね。
これら3ファンドは3つのマザーファンドの組み合わせを変えているだけに過ぎません。
先進国(含む日本)は言い換えれば全世界(除く新興国)ですね。
でも、先進国カテゴリーに入れたから(含む日本)の信託報酬は0.09889%であり、全世界カテゴリーに入れたから(除く日本)の信託報酬は0.05775%に設定されたに過ぎず、コストベースで設定されているのではありません。
全世界がオトクではあるものの、信託報酬年0.04%の差に拘り過ぎるのも考えもので、先進国(含む日本)のカテゴリーを好むのであれば然程気にする必要もないのかなとも思います。
Slimシリーズに先進国(含む日本)という新たな選択肢が増えるのは良いことですね。

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