新年なのでマジメに(!?)日本経済の現状と将来について考えてみます。
25年の日経平均5万円台フィニッシュは目出度い!
25年の年初に4万円前後で始まった日経平均は10月末に5万2千円台の高値を付けた後に停滞したものの、大納会では5万円台を回復して引けました。
世界と比較しても日本株は好調な1年となりましたが、一番良かった点は1989年のバブル崩壊前最高値38,915円の頂を完全に通過点にしたことだと思います。
24年3月頃から約1年気続いた4万円前後の横這いはやはり89年の最高値が意識されていたと思います。
ここにトランプ関税ショックが走り、4月には一時3万1千円割れまで下落して、あーやっぱりこの株価指数は世界のギャグでしょ!日経平均が35年越しの壮大なダブルトップを形成して停滞に入るかと思わせておいてからの逆転急上昇で5万円台に到達です。
10年チャートで見るとかなり鋭角の上昇ですし、日経平均は世界株安時の下落幅が常に大きいので、個人的には4万円割れの急落もありと見ますが、もう89年の最高値という長きに渡るトラウマは昨年で払拭されたと見て良いのかなと思います。
日経平均を押し上げたのはAI3銘柄で225銘柄の過半を稼ぐ!
2025年に上昇寄与度の高かったかった3銘柄と日経平均への指数寄与額(百円未満切り捨て)は
アドバンテスト 2800円
ソフトバンクG 1700円
東京エレクトロン 1000円
となっており、AI関連のトップ3銘柄で日経平均を5500円強押し上げたことになります。
つまり、225銘柄で構成される日経平均の年間上昇額約1万円の50%以上をたったの3銘柄で叩き出した訳で、世界が日本経済を再評価したという見方は浅く安易です。
特にソフトバンクなんて未上場のオープンAIへの代替投資手段として使われている面も大きく、日本経済への評価なんてほぼ関係なくオープンAIへの期待が集まるとソフトバンクGが買われて日経平均が上昇するという詐欺みたいな要素もある訳です!?
因みに最高値を付けた10月末ではこの3社の寄与率は70%を越えているので、日経225ではなくほぼ日経3が評価されていただけで、局所的でとても脆弱な上昇ということがわかると思います。
寄与度10位のうちAI関連銘柄が7銘柄なので、日本経済や企業の前向きな変化云々よりも世界的なバブルとも言われる実体経済においても株式市場においても「AI投資」の波に乗った結果の日経5万円突破です。
日本にAI革命を先導する力はない!
しかしながら、日本にAI革命を先導する力はありません。
自らの一朝一夕では、バブル崩壊後40年程度のヌルい痛みでは、変わらない・変われない弱み(その裏側としての強みも勿論あるが)を冷静に分析してどう生きていくかを考えるべき。
AI革命をリードするのは米中であり、日本が得意と言われたロボット分野のフィジカルAIでも中国に確実に負けるし、逆転は不可能だと思います。
エヌビディア幹部「日本はもうロボット大国ではない」
孫正義(AI活用について)「日本は保守的で遅すぎる。大きな問題だ。どの国よりも心配している。日本よ目覚めよ。」
産業革命にも匹敵すると言われる時代に昭和では強みだった国民性が仇となり日本の敗戦は各所でまだまだ続くと思います。
日本と日本企業はJTCと自虐するように構造的に文化的に国民性的にまだまだ駄目ダメです。
世界に冠たるトヨタと自動車業界だけは大丈夫?
トヨタがかつてのソニーや日立やパナソニックと同じ苦境に陥らない保証なんてありませんね。
日本のテレビ市場のシェアは2024年に中国勢が50%を越えています。
かつて自分たちが欧米に対して起こしてきた逆転劇にもかかわらず甘く考えていた人達にとっては、安かろう悪かろうの中国製品なんて日本人が主要な家電では絶対に買い求めず訪れないはずの未来でした。
何十年後に日本で走る車の50%が中国製という未来は絶対に訪れないのでしょうか?
日本の現実路線は世界の大田区(町工場)として繁栄すること!?
PC時代の後期からスマホの登場で日本と中台韓の関係が完全に逆転してしまいました。
日本は世界に冠たる製造大国で、工場は海外にあったとしても部品を中台韓から安く仕入れることで良質な最終製品を作って海外に輸出して儲けていた構図が、日本で造られた良質な部品を中台韓メーカーが仕入れて安く質も良く最終製品を完成させるという構図に逆転しました。
日本のメーカーは中台韓メーカーの部品下請け納入業者に成り下がった訳ですが、それが今の日本の現実です。
しかしながら、日経平均を支えたのはスマホ部品で利益を上げるTDKや村田製作所であり、かつての栄光もブランドも失ったソニーはスマホのエクスペリアが世界に通用せず赤字を垂れ流しますが、それを補ったのは中台韓メーカーに納入する質の良いソニー製カメラ部品でした。
AI革命でも同様の構図があり、昨年日経平均を一番押し上げたのがアドバンテストという点が象徴しています。
日本はAIが発展すればその高い部品製造能力で世界経済の大田区(町工場)には成れるポジションに居ます。
規模の問題であり否定はしませんが、日本が再度世界トップに返り咲こうと未来の世代からの借金を増やして補助金をAI等の先端分野に投入しても、40年も出来が悪いのに「やれば出来る子」親ばか精神ではばかの二乗を背負わされる未来の世代が不憫です!?
日本の製造業が生き残る道は世界の大田区となり、受注殺到する町工場で世界一質の良い部品造りでしょう。
食・観光・ソフトパワーも伸ばすべきだがそれって衰退国の典型!?
日本も失われた30年以上でただ停滞していた訳ではなく、育まれたものが食・観光・アニメ等のソフトパワーでしょう。
アピール力の弱い国なのでそもそも昭和時代から秀でた面はあったものの、ネット時代に外国人達による自主的な口コミで世界一と言われるまで評価されたという面もあるでしょう。
今は食やアニメがインバウンド需要を作り出している面が大きいと思いますが、JPOPも含めてソフトパワーを弱くなった工業製品に代わって輸出していくことで儲けることは国家も後押しして考えるべき。
でも、食や観光で稼ぐって欧州におけるイタリアみたいな存在で時の流れがゆったりとした典型的な衰退国家にも思えます!?
イタリア人がどうって話ではないのですが、日本人の良き国民性である勤勉さは大きく失われていないことは救いです。
背伸びせずに強みも弱みも等身大で日本を捉えつつ、伸ばせることは伸ばしていくことに注力できれば今後も世界の中で存在感を発揮できると思います。
日経平均が今後も上昇するかはオープンAI次第の他力本願では何の指数だかわからないし、世界の大田区として数多ある優秀なAI関連企業(町工場)が力を発揮することで、AIの成長を取り込みつつ日経平均が2026年も未来も右肩上がりで上昇していくことを期待します!
