指数算出会社のFTSEラッセルがベトナムを「フロンティア」から「新興国」に格上げすると発表しました!
正確には「第二新興国」への格上げなのですが、この区分には中国やインドも含まれています。
では、先進国区分に近い方の「第一新興国」とはどこぞや?と調べてみると、ギリシャ・チェコ・トルコを含むブラジル・メキシコ・台湾等の10カ国で構成されています!?
開かれた資本市場という観点が大きそうで、新興国内の大国・小国で区分されている訳ではないので、この区分を気にする必要はあまりなさそうで「新興国」への格上げと捉えておけば良さそうです。
格上げは中間審査を経て実際に実行されるのが2026年9月21日予定であり、まだ約1年先になります。
従って、FTSEエマージング指数にベトナムが加えられるのもまだ1年先になりますが、実行されれば構成比が0.3-0.5%程度になり10億ドル弱の資金流入になると期待されています。
このニュースを受けてベトナムのVN指数は最高値を更新しましたが、格上げに向けて外国からのアクセス性を向上させて来たこともあり株価は堅調に推移して来たし、今後は直接・間接の格上げ効果による株価上昇が期待できるという好循環です。
ベトナムVN指数の年初来リターンは+35.5%、1年リターンは+33.9%で共にNASDAQを上回っています。
しかしながら、あくまでFTSE社の格上げであり、MSCI指数には一切関係ありません。
Slimのオルカンや新興国インデックスはMSCI指数連動なので、来年にベトナムが組み入れられることはありません。
例えば、韓国はFTSEが2009年に先進国格上げもMSCIは16年後の今も新興国区分のままであり、ベトナムも10年内にMSCIが新興国格上げする保証はありません。
オルカンや新興国でFTSE指数連動の方を選んでいる人は少ないと思われるので、自分で加えたいと思えばお手軽なのは「iFreeNEXT ベトナム株インデックス」ですね。
信託報酬は税込0.781%になりますが、ベトナム単国への連動ならこの程度は許容できなければ投資不可能です。
コストを抑えるためにMSCI指数から構成比0.5%未満のベトナムを組み入れたFTSE指数連動に乗り換えるのは現実的ではありませんね。
この投信の1年リターンは+28.4%となっています。
純資産総額も1年4カ月程度で100億円を越えて来たのでマイナー新興国単国ではまずまずだと思います。
ベトナムが遠くない将来にMSCIでも新興国に格上げされるよう今後も堅調な株価推移と資本市場の更なるオープン化に期待します!
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