自民党金融調査会長を務める片山さつき参院議員がロイターのインタビューでNISA拡充策に関して注目の発言をしました。
・自民党として、NISAの税制優遇拡充を検討している
・高齢者が日本株を長期保有した場合に相続税を一部免除するなどを検討
・骨太の方針や年末の税調に盛り込みたい
・日本株を長期保有することのメリットをつくっていきたい
検討中の話なのでまだ具体性がないのも当然なのですが、この内容だけでミニマムの拡充策を妄想するとこうなります。
・現行のNISA制度は変えずに非課税枠の拡大もなし
・成長投資枠にて日本個別株を保有した場合で保有者の年齢や保有期間に応じて相続税の減免を適用する
・日本株100%対象の投資信託やETFは含めず
最低限でもこの程度の拡充は期待して良いかも知れませんね。
個人的には日本株優遇策が出来たからと言って(NISAで個別日本株は保有しない等の)投資方針を変更するつもりはありませんが、少々色を付けてジャパンファーストの優遇を盛り込むことが悪いことだとは思いません。
配当金なら「配当控除」という日本株だけに適用される優遇が既にあります。
でも、あくまで「少々」であって日本株に投資しない人が不利になるような制度改悪があってはならないと思います。
NISAのお手本になった英国のISAでは現行の非課税枠とは別に英国の株式や投資信託に限定した枠を設ける予定でしたが、どうやらこの案を取り止めになったようですね。
既に複雑な制度が更に混乱するとの見解が示されたようですが、英国個人投資家が現行枠で既に自国株を多く購入して上限枠まで使い切る人も少ないのに自国専用追加枠は無意味という批判もあったようです。
日本の場合は新NISAが始まって2年目なので今の段階であれば「もう現行枠で日本株に投資しきっちゃったよ!」と後出しジャンケンになることもなく、追加の専用日本株枠なら有効だと思います。
個人的にもNISAで現行の1800万円枠外で例えば200万円専用日本株枠ができれば、追加で200万円を日本株に投じることを前向きに考えますね。(一部は特定口座からの移し替えになるけど!?)
生涯枠の安易な拡大も難しいと思いますが、それ故に日本株専用枠なら通り易いと思いますし、現NISA枠内での日本株優遇ではなく追加の専用日本株枠を前向きに検討して頂きたいですね。
そうすると、NISAをオルカンではなくSlim全世界株式(除く日本)の一本で攻めている私の大勝利になりますので!?
追加の日本株専用枠が出来れば喜んで投資しますよ!
ということで、(専用追加枠は現実難しいとは思いますが)今後の議論を見守りたいと思います。
2025年03月27日
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