金融庁が高齢者向けNISAを創設する検討に入ったと日経と朝日が伝えました。
複数のメディアが伝えているのでガセではなさそうです。
今のところ具体像は見えませんが報道内容から拾うと、
●高齢者向けNISAをプラチナNISAと銘打つ
●「毎月分配型」の投資信託を高齢者に限定して対象に加える案を検討
●NISA口座の資産を売却せず分配型に移行できる「スイッチング」も高齢者は1回だけ認める方向
●「つみたて投資枠」の対象を18歳未満にも広げるよう提言
など。
更に詳細な情報が出て来ないと全体のピクチャーが見えませんが、仮に現行のNISA生涯枠1800万円の外枠で高齢者(プラチナ)NISA枠が設けられるとするならにわかには信じ難い拡充ですね!?
報道内容を見る限り外枠と想像されるのですが、過大な拡充にならないように例えば65歳を過ぎれば「成長投資枠」が「プラチナ枠」に昇格して毎月分配型投信も買えたりスイッチング出来るようにして現行NISAの内枠で高齢者向け優遇枠を与える可能性もあるかなと思います。
そうでなければ、あまりにも高齢者優遇が過ぎることになってしまいますね、プラチナNISA枠が全体で100万円や200万円ってことはないでしょう。
資産形成を終えた高齢者には「つみたて枠」が使いにくいので票取りのために、もとい優しく配慮してプラチナ枠を創設するようですが、つみたて枠も多少の不便はありますが実質的にスポット買いで埋めることも出来るので、高齢者だけがプラチナと合わせてNISA枠1800万円以上を有することが出来るような改正になれば制度の趣旨にも沿わないことになりかねません。
また、自民党金融調査会長の片山さつき議員が述べたNISAの日本株長期保有で相続税減免等の優遇策との整合性も気になりますね。
プラチナ枠で日本株保有なら相続税減免ありで今回の拡充案とセットするのか?日本株優遇策はボツにしたのか?
いずれにしても論評するのはもう少し具体策が見えた段階ですね。
一番のポイントは、高齢者プラチナ枠の規模と現NISA「つみたて枠」「成長投資枠」の内枠なのか?3本目の柱とする外枠なのか?ってところです。
2025年04月16日
この記事へのコメント
この記事へのトラックバック
スポンサードリンク