一時期ベトナム株式市場への投資がブームになりましたが、今とんでもないことになっていますね。
天井から50%ダウンの下げを演じています。
<ベトナムVN指数>
この暴落はサブプライムの影響だけでは説明つかないことは明白ですが、私には説明できませんので専門家に譲るとして、私は別の観点で考えて見ます。
実は私も1年ほど前にベトナムへの投資を考えました。
当時、投資家は劇的な経済成長を遂げる中国の昔の姿をベトナムに重ね合わせ、一攫千金を夢見る人も多くいました。現地の証券会社で直接口座開設するツアーも出来ましたね。(今もですか?)
当時私が投資しなかった理由は2点です。
(1)日本で間接的に投資する場合は投資信託から選ぶ他なかったが、手数料がべらぼうに高い。
(2)あまりにも急速に上昇していたので、成長性を期待できても高値掴みの危険を感じた。(既に一部ではバブルが指摘されていた。)
今後の為にも、もう少し上記の理由を掘り下げます。
(1)限られた投資手段と投資家殺到をいいことに、吹っかけられた手数料設定
とにかく全ての手数料が高かった(現状は知りません)。
販売手数料・信託報酬は言うに及ばず、殆ど(全て?)の投資信託に成功報酬(15%~20%)が設定されていた。
通常のBRICs等の投資信託よりコスト高になることは当然と理解しても、成功報酬が酷すぎ。
2点例を挙げます。
● 四半期毎に締めて成功報酬を算出するケース
成功報酬20%として年間のリターンが0%だったとします。
当然成功報酬は取られないと思いますよね。
でも、これが四半期ごとに20%,-20%,30%,-30%と推移したら?
リターンも貰えないのに、成功報酬として年間10%引かれます。(資産10%減少!)
●顧客に目立たないように成功報酬を設定していたケース
ある業者では成功報酬をホームページにもパンフレントにも明記しておらず、分厚い目論見書を隅から隅まで読んでようやく判るような書き方をしていました。
(金商法施行後の現在の扱いはわかりません)
あまりにも顧客を馬鹿にし見下ろした商品設計で、かつ、カラクリを隠そうという意図が見えたので、私は例え結果ボロ儲けでも購入しないことに決めました。
残念ながら、これが日本の投資環境の実態です。
幸か不幸か、購入者も成功報酬を殆ど支払わずに済んでいると思います(!?)。
【教訓】
投資商品を購入する前に、自分のお金から販売者にどのようなカラクリで何%落ちるかを必ず理解すること。
(成功報酬取るなら失敗補填もセットしろ!)
[長くなったので理由(2)は別の機会に。]
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