アセアン地域という括りでのインデックスファンドは日本初であり、アクティブファンドは既にいくつかあるものの信託報酬はやはり年2%近い。
アセアンがノーロードで信託報酬0.6615%のファンドはやはり魅力的で、個人的にはこれ1つのためだけでもみずほに投信口座を作ろうかと思ってしまいます。
でも、アセアンのインデックスと言ってもアバウトなので、もう少し詳細を追いたいと思います。
このファンドの連動対象は、「FTSEアセアン40インデックス (円換算ベース)」です。
FTSE/ASEAN 40 INDEXとはアセアン5カ国(インドネシア・フィリピン・シンガポール・マレーシア・タイ)の大企業40社の株価に連動します。
<7月3日時点のデータ(etfdb.comより)>
[組み入れ銘柄TOP5]
Singapore Telecommunications Limited(Z74 ): 6.29%
Oversea-Chinese Banking Corp Ltd(OVCHF ): 6.17%
DBS Group Holdings Ltd(D05 ): 6.05%
United Overseas Bank Ltd.(U11 ): 5.30%
Malayan Banking Berhad(1155 ): 4.13%
[国別構成比]
Singapore 35.83%
Malaysia 25.18%
Indonesia 19.22%
Thailand 16.06%
Philippines 3.48%
Other 0.23%
[業種別構成比]
Financial Services 40.79%
Communication Services 18.63%
Consumer Cyclical 10.71%
Industrials 10.36%
Consumer Defensive 6.72%
Energy 4.71%
Utilities 4.28%
他 3.56%
これで大雑把なイメージは掴めるでしょうか?
新興国の大企業をピックアップするとやはり業種別にはFinancial(金融)に偏りが出てしまいますが、国別構成比はフィリピンが異常に低く、金融偏重でシンガポールが若干高めですが、他3カ国は20%前後でバランスが取れています。
因みに信託報酬1.8165%の「アセアン成長国株ファンド」の直近7月末国別構成比は、
Singapore 32.5%
Malaysia 25.4%
Indonesia 14.7%
Thailand 18.6%
Philippines 8.0%
となっています。
シンガポールとフィリピンの構成比がインデックスより若干改善されていますが、それでも歪である点には変わりなく、敢えて高コストのアクティブファンドを積極的に選ぶ理由はないと思います。
構成比が気に入らなければ、タイ・マレーシアはETFで、インドネシアとフィリピンは若干高コストだがノーロードのアクティブファンドを組み合わせて自分好みの“アセアンファンド”に仕上げるという使い方も面白いかも知れません。
え、でもアセアンを買うのは最悪のタイミングで怖いって?
じゃあ結構、メディアが煽ってくれる最高のブームで薔薇色の未来に輝いて見えるインドネシアやフィリピンをイケイケで買えば宜しい!どっちが怖いんだか!?
(別に買い煽りではないので、全ては自己責任でどうぞ。)

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