日興が東証に新ETF3本(世界株・Aリート・中国関連株50)を上場!でも中国50は日経平均連動か!?

日興が東証に3本の新たなETFを3月上旬に上場します。
 
上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本
(愛称:上場MSCI世界株)

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銘柄コード:1554
上場日:3月8日
信託報酬:0.315%
対象指数:MSCI ACWI ex Japanインデックス(日本を除く世界の44国・地域が対象で先進国比率約85%。)
 
上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A-REIT)
(愛称:上場Aリート)

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銘柄コード:1555
上場日:3月9日
信託報酬:0.4725%
対象指数:S&P/ASX200 A-REIT指数(オーストラリア証券取引所の上場リートの投資収益を指数化)
 
上場インデックスファンド日経中国関連株50
(愛称:上場中国関連株50)

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銘柄コード:1556
上場日:3月10日
信託報酬:0.42%
対象指数:日経中国関連株50(日経が公表する指数で、中国に積極展開する国内主要50社の株価を時価総額で加重平均。)
 
どれも私のストライクゾーンには微妙に入りませんが、ラインナップは良いと思います。
強いて言えば、上場中国関連株50には一瞬興味を引かれたのですが、対象指数がイマイチかな・・。
 


日本株の中で中国の経済成長の恩恵を受けられる銘柄を選んでETFとして投資家に提供するというコンセプトはとても素晴らしいのだけど、50銘柄は多過ぎる!
 
こういう場合は広く分散すれば良いってものではなく、増やせば増やすほど中国連動ではなく日経平均連動になっちゃうよ!
 
構成銘柄の上からトップ3がトヨタ(9.7%)・キャノン(7.1%)・ホンダ(6.9%)って、中国関連指数として相応しいか?
トヨタではなくニッサンならまだわかるのだけど、中国展開で遅れを取っていると言われるトヨタが中国関連1位になってしまうのは、50銘柄も選ぶからだし時価総額が大きいってだけだよね。
 
トップ10銘柄の中で、中国関連と言われてピンと来るのは5位ファナック(3.7%)と7位小松製作所(3.3%)程度で、他は米国関連指数でも上位に来る単なる輸出大型株だろって構成ですね。(笑)
 
結果、過去の値動きは日経平均とかなり似通っているようです。
 
しかしながら、日経平均を若干オーバーパフォームしていることも事実であり、日経中国関連株50指数は日経平均よりも中国の成長の恩恵を過去受けてきたことも事実のようです。
 
本当に日本株で中国連動にしたいなら、自分で5~10銘柄を選んで分散させた方がパフォーマンスは期待できると思います。
 
このETFは、かなり保守的で中国には怖くて投資できないが、日経平均に少し色を付ける程度で中国の成長の恩恵も受けたいという人向きかなと思います。
 
あるいは、中国への投資比率が高くて日本国内にも分散したいが、日経平均やTOPIXの今後の成長にはどうしても期待できない人が日本株ベースの中国関連ETFに資金を振り替えるという使い方もできるかも知れません。
 
最近の日興のETFへの取り組みは国内の運用会社では抜きん出ているように思いますが、今回の3本追加により東証も目標としていたETF100本上場を達成するようです。
 
しかしながら、野村と大和で完全に重複したTOPIXの17業種別ETFやETFSの商品ETF19本で、数の上では50本以上を稼いでいます。
客のまばらな店でニーズを無視して商品百個並べて、自己満足していても仕方ない・・。
 
100本上場と言っても、その数ほどの充実を投資家は感じていないことも理解した上で、既存商品も含めて質的向上を目指して頂きたいものです。
 
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