中東の反政府デモは良くも悪くも米国が主導!?えっ、ロシアと北朝鮮にも飛び火?

火曜日には、全面リスク回避の動きになりましたね。(原油以外はほぼ全て下げ。)
 
中東の民主化反政府デモを裏で主導し、ムバラクと今やカダフィを追いやろうとしているのは、実は超大国アメリカだ!
と陰謀説を唱えてみます!?
 
アメリカは世界に向けて3本の矢(うち2本は毒矢)を放ち、世界を混乱させました。
 
【1本目の矢:米国文化の象徴であるインターネットの世界的普及】
インターネットはアメリカの発明品であり、アメリカの文化が凝縮され、自由でオープンだから、世界中に拡がり受け入れられたのだと思います。
もし仮に日本が作れば、技術はあっても、文化的・島国根性的にどうしても排他的・序列階層的なクローズドネットになってしまい、拡がりを持ちません!?
 
独裁者が抑圧している社会にも国境のないインターネットが浸透すれば、民衆は如何に自分達が世界の中で特殊な状況に置かれ、抑圧されているかに気付いてしまいます。
更に進化を続けるインターネットで米国発のフェースブック等のSNSが、独裁国の民衆に団結する道具を与えた訳です。
 
【2本目の矢:歴史的金融危機による世界大不況】
サブプライムショックからリーマンショックに至る金融危機を起こしたアメリカが、今も尾を引いている世界大不況の元凶になりました。
景気悪化により一番生活が脅かされるのは、ウォール街でバカをやらかしたグリードな高給取り達ではなく、新興国でギリギリの生活をしている人達です。
 


つまり、独裁者であれ民主的リーダーであれ避けることができなかった、米国発世界着の金融核ミサイル攻撃が民衆の貧困を加速させ、独裁者を更なる悪者に仕立て上げた面もあると思います。
(誤解を恐れずに言えば、結果的に独裁者が世界の悪ガキ米国のスケープゴートになった!?)
 
【3本目の矢:QE2が招いた食料品価格高騰】
米国が自ら起こした世界金融危機による大不況から、自分の国だけが抜け出すために行った量的緩和第2弾。
バーナンキの思惑通りNYダウを押し上げたのは結構だけど、どんなに否定しようがコモディティ価格の上昇とは無関係との説明に説得力はない。
結果、食べるので精一杯の人達が多い国で民衆のフラストレーションが限界を超えてしまう訳です。
 
ということで、実は陰謀説ではなく、民衆が独裁者を退陣させるほど怒りを爆発させている元を辿るとアメリカに行き着くという話です。
 
良い意味でも悪い意味でも、アメリカの3本の矢がなければ、中東の民主化デモは起こっていないでしょう。(少なくとも、今のタイミングでは。)
 
さて、中東の民主化デモで中国への飛び火がいろいろ懸念されていますが、それよりもロシア・北朝鮮へ飛び火か!?
 
旧ソ連のゴルバチョフ元大統領が80歳の誕生日を前に、プーチン体制とロシアの民主主義が機能していないことを痛烈に批判しましたが、中東の民主化デモがゴルビー(←懐かしい!)発言に影響を与えたことは間違いないと思います。
 
そして、なんと北朝鮮でも民衆のデモが起こったようです。
(世界一デモが起こらない国は、日本か北朝鮮がいい勝負だと思っていたのですが。[笑])
 
食糧配給の減少や将軍様の誕生日の祝賀行事に電力供給が優先され停電が起こったことに一部の住民の怒りが爆発したらしい・・。
(国民には電気を止めて69歳の誕生日を祝わせて、ほんとに世界トップクラスの強烈老害だな、この迷惑じいさん・・。)
 
専門家は北朝鮮で中東のようなデモは拡がらないと見ているようですが、インターネットも民衆は使えないだろうし、短期的に加熱はしにくいかも知れないが、中長期的にはどうでしょう・・?
 
今回デモを起こした北朝鮮の民衆は、噂でも中東で大規模民主化デモが起こっていることを知って触発されたのだろうか?
そうでなければ、非科学的な「時代の共時性」で世界的に独裁者の「終わりの始まり」が起こっているのかも知れません?
 
反政府デモと独裁者・独裁政権を退陣に追い込む事態が、どれだけのスパンでどんなタイミングで世界にどんな拡がりを見せるのかは誰にも予想できませんね。
 
良い事も悪い事もイロイロと世界にばら撒くのが米国で、インターネットと金融危機の後遺症という良い芽も悪い芽も成長して、米国も独裁国も世界も変わっていくのでしょう・・。
(良い方向・悪い方向って?今までの歴史と同じく、きっと両方さ。)
 
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コメント

  1. 太助 より:

    はじめまして!興味深く拝見しました。
     なるほど、中東の混乱の影には
    アメリカがいたのですね。
    QE2が食糧価格の高騰を招き、
    デモの引き金になったわけですね。
     個人的には、中国に注目しています。
     いまや超大国になりつつある中国。
    その唯一最大の弱点が、
    共産党一党独裁国家だってことですから。
     共産党は中東情勢を非常に
    恐れているはずです。
     これで中国が弱体化することにでも
    なれば、アメリカは、
    してやったり。という感じですね。
     カンタン高利回りを追求する@マネーき猫
    http://nyankoyuta.biz/
    マネーき猫さん、
     前回頂いたコメントもそうですが、記事内容に対して述べられていたので削除しませんでしたが、基本的に情報商材に関するサイト・ブログの宣伝と思われるコメントは削除しております。
    従いまして、もし宣伝目的ではなく今後もコメント頂ける場合は、ご自分のブログに誘導するようなリンクは貼らないようお願いします。
     中国が弱体化すれば米国も経済的に困るでしょうし、急激な変化は中国にとっても好ましくないでしょうね。

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