対象国数と人口は伝えるメディアによってバラバラなのですが、数の多かった日経によると70カ国以上で選挙が行われ、世界で30億人を越す有権者が投票用紙を手にするようです。
2024年は世界の民主主義が試される年、世界の政治体制がリフレッシュされる年、世界の秩序が塗り替えられる重要年と言えるかも知れません。
大きなところでは、1月には早くも米中関係に影響を及ぼす台湾の総統選、2月にインドネシア大統領選、3月にはプーチン確実視のロシア大統領選、4月韓国総選挙、4月-5月にインド総選挙、6月に欧州議会選挙とメキシコ大統領選など。
この他にもイギリスのスナク首相が24年後半の総選挙を想定と発言し、日本も解散総選挙が行われるかも知れませんね。
そして、各国の選挙結果を受けた後に行われる11月の米大統領選。
こういう年はトレントが世界に伝染していき大きなうねりを生む可能性がありますね。
例えば、世界的に右傾化のトレンドと選挙結果が相次ぎ、米大統領選でもトランプを再度担ぎ出す機運が醸成されるとか。(サプライズでも何でもないが)
米大統領選の年は株高になるというアノマリーが強く信じられているようですが、実際はそうでもありません。
ニッセイアセットによれば、1956年から2019年までのデータで選挙年のNYダウ騰落率は+5.1%で別に全然高くありません!
選挙翌年は+7.0%でもう少し上がりますが、これも今までのNYダウなら凡庸な騰落率でしょう。
実は選挙前年が際立って+16.0%と高く、2023年のNYダウ騰落率約+14%もアノマリーを裏切っていません。
S&P500は昨年約+24%上昇しており、今年も大統領選があるから引き続き大きく上がるとか実は過去の統計データが否定しています。
米国のCPIや金融政策も気になりますが、2024年は相場を動かす政治ネタも一年中尽きないかも知れず、トップバッターを務めるのが米中の狭間にある台湾でトリを務めるのが劇場再演のトランプが掻き回す米大統領選というのも波乱なき一年を想像する方が無理という感じですね。
2024年は相場を見守るなら世界の民主主義も見守るべき一年になりそうですね。

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