寝耳に水のiDeCo手数料値上げは弱者イジメ?自民議連提言と大矛盾!

iDeCo

突然のiDeCo拠出時手数料値上げ発表

国民年金基金連合が昨日突然にiDeCo手数料値上げの発表を行いました。

掛金拠出時の手数料を105円から120円に変更
2027年1月の掛金引き落とし分から適用

値上げ内容自体はシンプルですが、注目点は注意書きにあります。

年単位拠出での手数料は約14倍値上げ!

より影響が大きいと思われる変更が「ご注意ください」の中の最後にシラーッとわかりにくく書いてあります!

●年単位拠出(月別掛金)を選択している加入者の方は、掛金拠出時に、加入中の手数料(120円/月)に拠出期間の月数を乗じて得た額を適用します。

批判の大きそうな部分は小さく目立たなく周知するといういつもの作戦ですね!?
つまり、どういうこと?
これまで年単位拠出を選択し年間105円の手数料で済んでいた人は変更後に120円への値上げなら一番影響が少ない層で大したことないと思うかも知れないが、そうは問屋が卸さないよ!取れるところから取る!
今後は年単位拠出でも拠出期間で手数料徴収するので年間105円から年間1440円(120円x12カ月)への約14倍大幅値上げとなるので注意してね!
ということをシラーッと言ってますね。

まあ、私は年単位拠出をしていませんが、対象者は「ご注意下さい」と言われても具体的に何を注意してどう善処すれば良いのですかね?
私が思う解は手数料削減のために年拠出を選択していた人にはもう何らメリットがなくなるので、月単位拠出に戻した方が同じ年間手数料で商品買い付けは年単位より早く出来るのでそうすべき、しかしながら拠出する限り年間1440円の手数料からは誰も逃れられないので注意も〇ソもないということですね。

見直しの理由と算定根拠

FAQに非常に簡単で自助努力の欠片も見えない舌足らずの説明はあります。

手数料見直し理由:掛金拠出時手数料は、制度発足した2001年10 月から、約 25 年にわたって、約 100 円(消費税除く)を維持してきましたが、直近では物価・人件費が上昇しているため。
(参考)過去 10 年間:消費者物価指数(CPI)+14%、システム・エンジニア単価+15%
手数料算定方法:今後5年間の財政収支見通しを踏まえ、必要な手数料額を算定しました。

たかが月15円の値上げでも%は?

やってる側にはたかが15円の値上げという意識があるかも知れませんが、最低拠出額に対しては何%の値上げになるのでしょうか?
月間最低拠出額5000円に対して手数料率2.1%(旧105円)から2.4%(新120円)へと0.3%の値上げになります。
2.4%の手数料率を気にせず課税繰り延べだけを喜びiDeCoをやる人は金融リテラシー(以前の単なる算数)に問題のある人です!?
一旦iDeCoを始めたものの辞めることの出来ない制度で運用指図者にならずに継続する逃げ道として、拠出額を最低まで下げて年単位拠出で手数料も下げるという選択(この場合の手数料率は0.175%まで下がる)をしていた人の逃げ道を塞いだことになります。
この層はどちらかと言えば、iDeCo加入者の中でも弱者だと思うのですが、制度設計に思想や良心が見えないんですよ。(iDeCoの根本的な問題!)

拒否できない値上げ決定の通知だけでプロセスが見えない!

iDeCoの場合は値上げに納得できないから今後は拠出しないので、これまでの拠出分を返してくれと言っても応じてくれません。
にも関わらず、値上げの必要性を事前に告知した訳でもなく突然値上げの発表が行われて外部の人間は寝耳に水でメディア含めて誰1人認識していないような決定周知プロセスには大きな問題があると言わざるを得ない。

資産運用立国議連提言と正反対の逆行値上げ!

前々回で記事にしたばかりですが、自民党の資産運用立国議員連盟はiDeCoの手数料値下げを提言しています。


「多数の主体が関与する複雑かつ高コストな制度となっていることを踏まえ、・・(中略)・・、iDeCoにおけるプラットフォームとしての国民年金基金連合会の役割を含め、制度の在り方及び大胆な改革について、・・(中略)・・、抜本的な手続の簡素化や手数料改善を速やかに実施すべきである。」

議連が今回の手数料値上げを認識していたのか不明ですが、まさに自助努力もない非効率運用の問題意識が正しく、改革の必要性が証明されたような今回の手数料値上げですね。
議連の提言と180度ベクトルの異なる大逆行の手数料値上げです。
議連がこの問題に対して直接的に切り込むようなアプローチも期待したいところです。
算定根拠も含めて掘り下げて高コスト構造の問題を炙り出すチャンスですね!?

iDeCoは改悪不可避の制度と認識して付き合う必要も!

ということで他にも言いたいことは色々あるのですが、加入者は運用側が「だってこんなにコスト掛かるんですぅー」と言い値(?)の手数料を、「それはお前がやるからそうなるだけだ」と拒否できずに受け入れざるを得ない弱い立場です!?

過去にも老齢一時金ルールを5年から10年へと突然変更したり、運用側の意識が低く利用者視点が欠如して今後も数々の改悪がぶち込まれると覚悟しておいた方が良いと思います。

所詮iDeCoは厚労省presentsの制度です。
何もかも素晴らしい訳がなく絶対に賞賛せずに、運用側に問題多く意識も低く欠陥も多い制度を少々ディスりながら付き合うくらいで丁度いいんですよ!?

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