SAXOの魔力“資金調達金利”を見方につけろ!(2):クロス円を逆にすると?

前回説明した通り、これは魔力ですから敵にも見方にもなります。

意外に資金調達金利が理解されていないのは、
SAXO系の中でもスワップが含み益となる業者でなければ意味を為さないこと、クロス円では資金調達金利が無関係と思われていることがあると思います。

でも、クロス円も無関係ではありません。今回はニッチの中でも更にニッチな、クロス円に資金調達利息を付ける方法を考えて見ます。

前回説明した通り、クロス円でも円金利
0.5%(±0.75%)の調達金利が付くのですが、低金利過ぎて利息0%、コスト1.25%となり殆ど意味がありません。コスト取られるだけなら損と思うかも知れませんが、誤差程度なので気にする必要もありません。

クロス円の表記は必ず
XXX/JPYと右側に円が来ますよね。左側に円が来て、JPY/XXXならXXXで資金調達金利が発生するので、スワップ最高水準のクロス円に資金調達金利が付いて面白いのですけど。

ところが、何でもありの
SAXOにはJPY/XXXがあるのです!

JPY/DKK (
/デンマーククローネ)
JPY/NOK (/ノルウェークローネ)
JPY/USD (/米ドル)
の3種類だけ。(何故あるかは私もわかりません)

当たり前の話ですが、
USD/JPYをロングすることとJPY/USDをショートすることは同じ行為です。既に低金利となったドルでは面白くないので、狙い目はJPY/NOKショート!

ノルウェークローネは政策金利5.5%と高金利。
NOK/JPYロングでは貰えない資金調達利息が、JPY/NOKショートで4.75%貰えてしまうという不思議な話。(勿論含み損なら6.25%を払います。)

因みに、ノルウェーは原油国ですから原油価格の動向が大きく影響します。次回以降の話もそうですが、資金調達利息が付くからポジションを取るのは本末転倒ですから、興味ある方はよく調べてから建てて下さい。

JPY/TRY
JPY/ZARがあれば最高なのですけど、次回は超高金利通貨の資金調達金利の話をします。

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