G20を周辺情報から斬ってみる!ロンドンよ、東京の時計の針は止まっていますか?

今回のG20は見所が沢山あったと個人的には思います。
会合自体もそうですが、会合の周辺で興味深いものも多かったと思います。
 
【シティでの抗議デモ】
ロンドンの金融街シティで大規模な抗議デモが行われましたが、公的資金が注入された英銀大手RBS(ロイヤルバンクオブスコットランド)の窓ガラスが破壊されるなど一部激しいものだったようです。
 
RBSの元経営者が年間1億円とも言われる巨額の年金を契約上貰えることになっていて返還する気がないようです。
(会社を傾かせた経営者にこんなに払うなんてどんな契約やねん?)
 
実質英国民の税金からこの方の巨額年金を支給する訳で、暴力は決して肯定されるものではありませんが、英国民の怒りは当然でしょう。
 
罪を犯した金融テロリストが税金から大金を手にし、罪のない庶民が何故か大不況の罰を受ける・・。
失業率が上昇するのは失業者のせいか?(派遣切りは自己責任か?)
狂っている、何かが・・。
 
ウォール街と同様に民衆の怒りをしっかり受け止めて、「アングロサクソン型資本主義」の罪を反省して頂きたいものですね。
 
 


【アジアの時計は北京?東京の時間は止まっていますか?】
一部(?)で話題になっていますが、今回のG20で掲げられた3つの時計はNew York, London, Beijing(北京)の時間を刻んでいました。
 
国際会議の場ではこれまで通常アジアはTokyoの時刻が示されていたそうです。
 
ロンドンさん、東京の時間は止まっているのですか?
(えっ、左回りに動いているって?)
 
G7では日本の大臣が酔っ払っているし、英国はそもそも日本に批判的だし、中国を持ち上げる必要があったのかも知れないし、その真意はわかりません。
 
少なくとも、米国のように一応同盟国の首相を真っ先に招待して形式的に持ち上げるような気遣いを英国は日本に対してしないでしょう。
 
日本の世界での存在感低下を示すなどとも今さらジローで報道されていますが、日本の要人が世界から現実を早めに突きつけられて、当たり前のことに気付いてくれた方が良いのかも知れません。
(何とも思わないのかも知れませんが・・?)
 
ロンドンの時計が国際舞台でのアジアの雄の後退劇いや交代劇だったと後々言われないように、頑張ろうニッポン!
(凄いぞニッポン!カラオケこの国考えた!昔亀の子タワシも考えた!)
 
英国も頑張れよって感じですけど!?
 
 
【我が国の総理が世界にも失言!?】
麻生総理が軽率な発言を世界にもかましてくれました。
 
英FTのインタビューで、日本のバブル崩壊の経験から財政出動の重要性を理解しているが欧米でその重要性を理解していない国もありドイツがそれにあたる、との趣旨の発言をしました。
 
これがドイツ国内でも批判と受け取られたようですが、何故この人はこうも無駄で意味のない発言をするのでしょうか?
 
大体理解しているという割には迅速ではないバラマキ給付金だし、真意は批判でないとしても悪い印象を残しただけでしょう。
(大体後から真意はこうですと言わなきゃならない発言ばかりするなって!)
 
いや、私は物言わない日本を批判しているので他国への批判は構わないと思いますよ。
 
でも目的がわからない。米英をヨイショしたかっただけならあまりにもお粗末!
 
あ~、米国には若くて知的でメンタルも健全なリーダーが登場して羨ましいっすね。
 
 
【オバマは外交もスマートでソフトな米国にChange?】
そのオバマさんですが、やっぱり彼はスマートだと再認識しました。
 
G20開催前の英国首相との共同会見を少し見たのですが、欧州のメディアから米英の金融危機の罪について問われた時に、米国に責任はあると素直に認めた上で誰の責任かを追及するのではなく私は前を向いて世界が協調して危機を乗り越えたいとの趣旨で答えました。
 
前大統領のように新興国の資金が米国に流入したせいだとウォール街を可愛がって他国に罪をなすりつける人間とは器が違う!
 
各国首脳のオバマに対する評判も良いようですが、彼に対する絶対評価と共に辟易としていた前大統領との相対評価も大きいのでしょう!?
 
コワモテの米国からソフトな米国へのChangeを印象付けましたね。
 
 
今日はG20の周辺から拾いましたが、会合の本論についてはまた別途書く予定です。
 
世界は歴史的金融危機を境に確実にChangeしています!
 
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コメント

  1. オージー より:

    為替ブログでは要人発言の内容や経済指標によって相場が上がった下がったなどが中心なので、こういった周辺記事からの切り口というのはとても面白いと思いました。
     
    アジアは北京時間だったとのことですが、残念ながら本当にそうなっていくのも時間の問題のような気がします。
     
    オバマ大統領に代わってからのアメリカは、本当に評価が変わってきそうですね。とは言え、米国に責任はある、なんて当たり前のことを言ってるだけなのですが・・・。
    こんばんわ。
    私も麻生さんの発言はいただけないと思います。メルケルさんが憮然としていたらしいですが、私なりに彼女のそのときの心境をちょっと下品に表現すると・・
     
    「日本はバブル崩壊以来猛烈な勢いで財政赤字を膨らませ今やGDPの150%を越えている。比較的景気の良かった過去数年間も赤字はどんどん膨らむだけだった。対外的には債権国だと威張っているようだがこのうえさらにばら撒きをやったケツは誰が拭くんでしょうねぇ~。外国人はだれも日本国債など買いませんよ~。
    あなたにわが国を批判する資格などありましぇ~ん。」
     
    当たらずとも遠からずと思うのですが・・。
     
    オバマさんはタックスヘイブンの件でサルコジ氏と中国の代表が非常に険悪な雰囲気になった時(中国は香港を抱えているためきわめてsensitive)間にはいってうまく取り成したそうです。このこともアメリカのプレゼンスを高める要因になるのではないでしょうか。
    私はけっしてオバマ信奉者ではありませんが彼は今までのところ最も仕事をしている米大統領の一人だと思います。

  2. bbctv より:

    韋駄天太助 様
     
    おはようございます。
    ちょっと朝礼に遅れました。
     
    今日も、本音トーク炸裂で気分爽快ですね。英国での暴動は、致し方ないですけども、マスメディアが必要以上に金融業そのものが【悪】であるかの報道も一部には見られます。マスコミには恒に中立なスタンスでの報道を心掛けて欲しいものです。
     
    “各国首脳のオバマに対する評判も良いようですが、彼に対する絶対評価と共に辟易としていた前大統領との相対評価も大きいのでしょう!?”
     
    私、愚者の個人的意見ですが、毎回赤点しか取れなかった生徒が初めて青点を超える点数51点とか(^^;)になったものだから、周りの評価もそれなりになっているのではないでしょうか?
     
    でも今のアメリカのTOPには、少なくとも80点以上の平均を取り続ける能力が要求されると思います。ニューディール政策以上のことをし続けないと、一度歯車が噛み合わなくなれば、アメリカは紙幣の輪転機を回し続けまくてはならなくなり、その結果は、想像しただけで恐ろしいなどと得意の妄想しております。(不協和をいかにうまく纏めつつ、時には強権を発動して、真の痛みを
    伴う”Change”が出来ないと、来年どころか、数年間、日本の二の舞ではすまないのかもなんて・・・)
     
    http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/2009/03/post-1009.html
     
    (第二のリーマンショックか!? ご覧になっているかと存じますがご参考までに)
     
    アメリカ現地の状況を直接目の当たりにた訳ではございませんが、発表されている以上に事態は深刻かつ少しずつ悪化傾向しているようです。(現地の特派員、数名の方々の情報^^;)
     
    短期的には、ドルは値を戻しておりますが、警戒は怠らないようにしたいものです。上げは100日、下げ3日の格言も
    ございます。そして下げはよくオーバーシュートいたしますし、ガクブル(;_;)
    ———————————-
    “因みにポジトークですが、豪ドル/円62.40
    long×◇○枚でウハウハです。只、68.80から○円単位で売り難平してるので、《90円までしても±ゼロ”》”どっちにいっても大丈夫なんて、のんきに考えてます。
    —————————————
     
    本日も勉強させていただき、誠にありがとうございました。

  3. 太助 より:

    なぞペンさん、
     日本は中国と張り合う必要はないので、インドも含めてアジアが豊かになっていく中で共存共栄していくことを考えるべきだと思います。
    戦略なき国家ですが、永田町のお年寄りに20年先考えろって言っても、あらゆる意味で無理だと思います。(Mission impossible!)
    オバマで米国も変わり、世界も変わっていくのに、日本だけが変わらず取り残される可能性を大変危惧しています。
    (ボケなしで書いてしまいました。)
      オージーさん、
     メルケルさんの心境はまさにその通りだと私も思います。
    必ずしも赤字国債発行しての経済対策に反対する訳ではありませんが、誰がどうやって借金を返すのという点と真に効果のある経済対策であるかを国民がしっかり監視すべきだと思います。
      bbctvさん、
     >本音トーク炸裂で気分爽快ですね。
    一枚舌の男ですから。(笑)
     金融業もメディアも政治家も官僚もそれ自体は社会に欠くことができない存在で「悪」ではないですよね。
    中にいる人のメンタル次第ですからね。
     私も米国の景気は簡単には回復しないと考えています。(勿論そうではないことを願いますが)
    米国の借金漬け過剰消費に依存した世界経済は終焉したと思います。
     豪ドルが更にウハウハになりますように。
    (私は90円台の塩漬けポジですが・・。[笑])

  4. bbctv より:

    おはよーございます。
     
    今日は、朝礼 ポチッ のみです。
     
    See you tomorrow. (^^)/

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