ETFに関心のある方には、サプライズ情報かも知れません!
今朝の日経に、世界最大の資産運用会社である米ブラックロックが日本での業務を拡大するというニュースがありました。
その中で、どうやら「iシェアーズ」シリーズのETFを日本国内の証券取引所に上場させる計画のようです!!!???
まずローレンス・フィンクCEOの発言。
「BGI買収でより幅広い商品をそろえ、顧客の需要にこたえる体制が築けた。日本は重要な市場で一段と力を入れる。年金など機関投資家から個人までを視野に入れている」「世界で築いている地歩を日本で5年かけて築く」(日経より)
これに関連して同社のアジア太平洋地区会長が日本の取引所に上場するETFを増やす方針を明らかにしたようです!
「ブラックロックは日本の投資家には東証上場1銘柄と海外上場79銘柄を提供してきたが、今後、国内証券取引所への上場商品を大幅に増やしていく。」(日経より)
最高経営責任者が方針を述べて、アジアの責任者がETFを日本で上場するって言っているのだから、本当にやるんじゃないの?
世界のETF市場で48%のシェアを持つ「iシェアーズ」シリーズのETFが東証や大証で上場される・・!?
こんな時期に、日本から撤退ではなく、拡充するなんて方針を掲げる奇特な外資は大事にしないと駄目ですよ!
それが勘違いであっても、仮に現場の担当者がオイオイ日本でETF上場しても閑古鳥で儲からないよとツッコミを入れていても、外資のトップがやると言ったらやるでしょう。(多分・・。)
さてこのタイミングで、iシェアーズを日本で上場する方針が打ち出された背景を3点推測してみました。
①ブラックロックがBGIのiシェアーズを買収したばかり!
iシェアーズのETFは英バークレイズのBGIグループが運用していましたが、今回の金融危機の影響でブラックロックに売り渡しました。
買収が完了したのが昨年12月なので、売る側が日本に上場する訳がないし、買う側も買収後でなければ具体的な方針は言えなかったでしょう。
つまり、単純にブラックロックの経営方針に切り替わったので、日本にもETFが上場されることになった!?
②日本は地位低下だかアジアは地位向上で、日本も無視できず!?
そうは言っても、今更日本重視の方針は個人的に解せません!?
ブラックロックとしてはアジア重視なのだが、中国もまだ自由化されていないし、アジア拡充の足場として繋ぎとして(一応ハブとして)、5年掛けて日本で地歩を築くことがアジアへの進出に繋がると考えているのではないか?
③世界No1のETFを誇るプライドが野村や日興のローカルETFが幅を効かす日本市場を放置できない!?
儲かる儲からない以前に、世界一のプライドに掛けて、日本のETF運用素人の野村や日興を叩いておきたいという気持ちが強いのかも知れません。
日興AMが最近上場したMSCIコクサイ・新興国連動ETFが気に障り、「世界では通用しない、あんな東京ローカルのETFはiシェアーズ日本投入で潰してやる!」とブラックロックに思わせたのなら個人投資家しては喜ばしいことです!?
国内の運用会社も更に真剣に取り組むようにもなるでしょう。
東証と大証にさあ来い、黒船!
世界の「iシェアーズ」ETF!
為替手数料も不要で、割高な外国株売買手数料も不要で、特定口座に「iシェアーズ」ETFが入れられる・・・、と期待は膨らみますが、あまり妄想せずに疑いつつ気長に待ちますかね!?
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