シリーズ第4弾です。
(過去記事は「業者」のカテゴリーで参照下さい。)
前回USD/TRYの資金調達金利を含めた利回りを計算したが、USD/ZARも計算しクロス円とも比較すると次のようになる。
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1年後 | 3年後 | 5年後 | |
USD/TRY | 調達金利あり | 15.4% | 54.4% | 107.6% |
USD/TRY | 調達金利なし | 14.2% | 42.8% | 71.3% |
TRY/JPY | 15.8% | 47.3% | 78.8% | |
USD/ZAR | 調達金利あり | 10.6% | 35.7% | 67.1% |
USD/ZAR | 調達金利なし | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
ZAR/JPY | 11.5% | 34.5% | 57.5% |
①政策金利が変更されない・②為替損益が発生しないという現実的にはあり得ない前提条件ですが、そうしないと計算できません。
1年後はドルと円の金利差(1.5%)があるのでクロス円の方が利回りが高いですが、3年後には調達金利ありのドルストレートが利回りで上回ります。
(表にはないが、トルコリラは2年後で逆転できる)
1年目は調達金利の威力はそれ程実感できませんが、スワップが溜まり含み益が膨らむ程、資金調達利息も膨らんでいきます。
表にはないですが、USD/TRYは5年目の単年で28.65%の利回りですが、内訳はスワップ14.25%・資金調達利息14.40%となり、スワップを上回ってしまう!(USD/ZARの場合は5年目でスワップ10.0%、調達利息6.6%)
この計算は机上の空論と言ってしまえばそれまでです。
しかしながら、平均的にはこうなるはずです。
為替差損が膨らんでしまえばこの前提は崩れますが、皆さんそうならないよう安いところで拾う努力をしていますよね。
為替差益が出れば、表の利回りは更に凄いことになります。
因みに、表の利回りはレバ1倍でポジションを一切追加しないケースです。
(レバ3倍なら3を掛けて下さい。)
ベストケースを描けば、①溜まったスワップ・調達金利で定期的にポジションを追加していく・②為替差益も順調に生じる、となればトンデモナイ利回りになる筈です。
(計算してませんけど。欲張ってはいけない。)
興味のある方は自分で色々前提を置いてニヤニヤしながら計算して見ると楽しいですね。
(是非ワーストケースも考えて見てください、ギャー!)
資金調達金利が如何にトンデモナイかはご理解頂けたと思います。
こんなクレージーなシステムに興味ある方は右側上のHirose Traderから口座開設をお気軽に。
次回は私の現ポジションで具体例を挙げて説明して見ます。
ご質問・コメントもお気軽に。