昨日上場されたMSCIコクサイ連動ETF [正式名称:上場インデックスファンド海外先進国株式(1680)]は、出来高もまずまずで順調なスタートを切ったようです。
2月24日に上場予定のMSCIエマージング連動ETF[正式名称:上場インデックスファンド海外新興国株式(1681)]と合わせて、信託報酬年0.2625%という驚異の低コストで、類似商品のみならず投信も含めた日本の高信託報酬体質が変わるキッカケになれば良いですね。
本題です。
NYダウやインド株ETFも含めて、東証ばかりが目立ちますが、大証も黙っていませんよ!
通貨連動型ETFの3本上場廃止にもめげずに、大証が昨年夏の原油ETFに次いで投入するのが、金とプラチナだ!・・orz.
大証には、既に野村の金ETF(1328)というヒット作があるし、プラチナは東証がETFS白金(1674)を既に地味に扱っていますよ。
でも今回は一味違いますよ!東京工業品取引所の先物と連動するETFです!
ふ~ん、・・orz.
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金先物ETF(1683) 管理会社:みずほ投信
[正式名称:国内金先物価格連動型上場投信]
プラチナ先物ETF(1682) 管理会社:野村AM
[正式名称:NEXT FUNDS 日経・東工取白金指数連動型上場投信]
上場予定:(ともに)2月15日
信託報酬:(ともに)税込0.4725%
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実は、私個人は興味がない訳ではありませんが、貴金属ばかりこんなに類似商品を投入する必要があるのだろうか?
と思ったら、今度は東証がレアメタルETFを上場だって!?
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東証、レアメタル投信を上場へ
東京証券取引所は、次世代自動車や電子機器などの生産に不可欠な希少金属(レアメタル)に投資する上場投資信託(ETF)の売買を認める方針だ。世界的な需要増大で値上がり傾向にあるレアメタルへの個人や機関投資家の投資ニーズがあると判断した。上場規則の改正などを経て、年内の第1号上場を目指す。 (NIKKEI NET 1/27)
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「上場へ」って、よく読むと年内上場を目指して規則を改正するという話で、具体的にレアメタルETFが近々上場される訳ではありません。
東証と大証は何故にニッチで投機的なETFを設定しようとするの?
レアメタルETF上場の前に、他にやるべきことが沢山あるのではないですか?
どうもやっていることが、昨日は原油・今日は通貨・明日はレアメタルって、東証と大証はヘッジファンドか?
通貨連動型ETFの1年ちょっとでの上場廃止に全く懲りていないのでしょうか?
夏には冷やし中華ETF、冬にはおでんETFを提供して、季節はずれで売れなくなったらどんどん上場廃止すれば良いというスタンスですか!?
レアメタルはまず大証券会社がブームに乗ってぼったくり投信を作ってからでいいでしょう!?
(なぜ証券取引所が真っ先に言い出す?)
百歩譲って、ブームを追っている訳ではなく、証券取引所に株以外の金融商品を揃えてパイを増やしたいという考えはあるのでしょう。
でも、日本以外の海外連動モノは株もまだ全然不充分です。
餅は餅屋!株は株屋!?
まずは専門の分野で足場を固めて、貴金属店、いやコモディティー屋に進出すべきではないでしょうか?
今年中にレアメタルって、それは東工取に任せておけば?
(個人的にはレアメタルETFに興味あるんですけどね!?)
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
上場すべきと思う具体的な銘柄を東証・大証に要望するのが吉かと。ただ、彼らもアセット・マネジメントが上場したいと言わないとどうしようもないです。取引所が勝手にETFを組成するわけにはいきませんから。
そうですね。
今回の日興AMの二本のETFが運用面も含めて上手くいけば、低コストの海外ETFへ流れる投資家を国内に引き止められるレベルまで国内ETFもやってきたと思います。
そういう意味で、東証と大証の取り組みは評価されるべきだと思います。(スピードや時期は置いておいても・・。)
ただ、どうしても目新しさを求める傾向と似た商品で潰し合う傾向を感じるので、もっとドッシリと日本のETFの充実を考えて頂きたいなと。