理由は、スカイマークがエアバスと旅客機6機の購入契約を結び、スカイマークは業績悪化により4機のキャンセルと2機の購入延期を交渉したが、エアバス側からは6機すべての契約解除を突きつけられたとのこと。
エアバス側は受け取った前払い金265億円を返還するつもりもなく、700億円程度の違約金を要求する可能性もあるとのこと。
(スカイマークにとっては800億円台の年間売上に匹敵する訳だから、お池にはまってさあ大変!)
エアバス側からは支払い不能に陥るのを回避するために株の売却(他大手航空会社の傘下入り)を要求されたが、西久保社長は「どんなに会社を縮小しようとも独立した経営を維持したい」との意向です。
スカイマークと言えば、CAにミニスカを履かせて客寄せする手法が物議を醸したばかりですが、文字通りに「形振り構わぬ」作戦は経営の厳しさから社長さんが手を伸ばして「ミニスカ」にもすがる気持ちだったのかも知れません!?
今更ミニスカ問題をめくり上げる、もとい掘り下げるつもりもありませんが(笑)、一番印象に残ったのがセクハラを誘発する可能性を問われた際に社長さんが「お客様を侮辱している」と回答したこと!
一見ご立派なことを言っている風ですが、帝国ホテルの社長ではなく格安航空会社の社長さんですよ、勘違いしてませんかね?
JR東日本の社長が痴漢対策を問われて、「お客様を侮辱」と無策を正当化するようなものです。
何故なら客は会社が選べない不特定多数であり、現行犯ではない潜在的痴漢(?)にも電車や飛行機に乗る権利はあるのだから!?
この騒動で一番笑えたのは、普段「上から目線」のオヤジ達がミニスカ作戦を珍しく「下から目線」(笑)で発言して擁護していたこと!
法律に触れさえしなければ、ミニスカどころか何も着なくていいよって言いそうなオヤジばかりが、理屈をこねて必死の擁護は何なのでしょうね?(笑)
何の問題もないなら、CAにコスプレさせて猫なで声で「いらっしゃいませ、ご主人様。機内食あーんサービス!」をさせても構わないのでしょうね!?
まあまあ、品の問題ですからね。
エロオヤジと思われたくないからスカイマークには乗らないという選択をする「下から目線」ではない客も沢山いる訳で。
さて話を戻して、エアバスとの契約条件がどう定めらていたのか知りませんが、契約条件は絶対で浪花節なんか通用しない欧米企業に対して日本国内路線の航空会社は国際性がなく脇が甘くて国内の慣習が基準で、今回の事態を招いてしまったのではないでしょうか?
取引先を性悪説で疑って、違反した場合の条件を不利にならないように定めておくのは当然ですし、「お客様への侮辱」と同根の甘ったれた性善説が今回の多額違約金を招いているとしたら・・?
料金競争を仕掛けて成長した会社がLCCの低料金で窮地に追いやられ、ミニスカで集客するという奇策を打ち、会社存続のためには国際線に打って出るしかないところで、航空機を買えずに将来のプランが見えずに多額の賠償金まで請求されかねない状況は、イロイロな意味でスカイマークの曲がり角で限界が露呈されているのかも知れません。
インターネットのプロバイダー社長からスカイマーク社長に転じた人が「どんなに縮小しようとも」自分の椅子にこだわるのはわかりますが、どこを向いて経営しているのでしょうか?
スカイマークに今一番必要なのは、ミニスカの丈を更に短くして「下から目線」のオヤジ達を集客して黒字を目指すことではなく、甘さを排除し刷新された「経営」そのものなのかも知れませんね!?

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