"It's a SONY"の赤字拡大!?外人の振りして複雑骨折から立ち上がれないソニー?

ソニーがスマホ販売不振を主要因に今年度の最終損益を500億円の赤字から2300億円の赤字に下方修正しました。
近頃のソニーは独創的な新製品ではなく、赤字転落や下方修正が“It’s a SONY.”の代名詞となっている感がありますね!?
 
更には1958年の上場以来初の無配となり株式市場も大幅下落で反応しました。
(大企業ブランド名だけで何も考えずにソニー・東電・JALの株を持って配当受け取ってりゃあ安泰だよニッポンバンザーイ投資方法(?)はとっくに通用しませんね!?)
現在の株価1900円程度は昨年末の底値からは倍になっていますが、リーマンショックの底と同水準であり、ソニーにアベノミクスは関係ありません!?
 
ソニーの低迷は日本の電気機器メーカー凋落の象徴でもありますが、大胆なリストラで株価浮上しているメーカーも多い中、ソニーの惨状には目を覆うばかりです。
スマホ販売不振も低価格で台頭する中国メーカーを理由に挙げていますが、それって価格競争で採算が合わずに切り売りしたパソコンのVAIOと同じ状況なのでは?
 


かつてはスティーブ・ジョブズも一目を置いたソニーの独創性が失われて、心が躍るような新製品をリリース出来なければ、中韓台メーカーの低価格製品との競争に巻き込まれてしまいますね。
でも、ソニーが日本人・日本企業離れした独創性を取り戻そうと思っても、こうすれば発揮できるという方程式など存在しないから「独創性」なのであって、それはアップルでさえもたった一人の創業者と共に失われてしまうものでしょう。
 
ソニーの低迷は複合要因による複雑骨折でなかなか立ち上がれないような状況だと思いますが、要因の1つを抽象的に指摘させてもらうなら・・、
日本人がブルーのカラコンを付けて英語を話しても心まで外人にはなれんのよ!?
 
ソニーの革新性や先進性は失われておらず、それは組織や人事制度にも見られ、日本ローカルを排したグローバル企業を志向していますね。
ソニーに入社する人はフツーの日本企業よりは外資チックなタイプが多いと思いますが、それでも基本はドメスティックで日本の教育を受けて日本の文化で育った一皮めくればコテコテなローカル人材が多数派だと思います。
 
性急で急激なグローバル化という名の社内環境の変化に社員の心がついていかないと思います。
英語話せてもハンバーガーやステーキを毎日は食えんのよ、米と味噌汁は毎日食べられても。
やっぱりどこか受け付けんのよ、欧米人の欧米人による欧米人のためのシステムをコテコテの日本人集団にそのまま持ち込むのは。
 
どうも近頃のソニーには金髪に染めてブルーのカラコンを付けて英語を話して欧米人になりきっているつもりだが、一皮めくればコテコテの日本人という背伸びした(勘違いした)滑稽さを感じます!?
 
反面も含めて、今のソニーにはグローバル化を目指す日本企業が学ぶべき教科書が沢山ありそうですが、日本の教育には飛び級もないし、社会文化はまだまだ協調性第一だし、実力主義のガイドラインを示しても評価する側の上司の評価能力が向上する訳でも、その他論理的・合理的よりも情緒的過ぎる日本の傾向が正される訳ではないし、日本という社会の中で会社の中だけ脱ローカル日本のシステムにしても、組織は人なりで上手く行かないことが多いと思います。
 
勿論他にも沢山の要因があると思いますが、次回は業績下方修正ではなく画期的な新製品にこれこそ“It’s a SONY!”と世間にギャフンと言わせて下さいね!?
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