私と同じように使用頻度が低くてもなかなか固定電話の廃止まで踏み切れない人が多いのではないでしょうか?
小さな必要性(言い訳?)を言い出せばキリがないのですが、思い切って廃止してしまっても殆ど困ることがないのに維持している人は多いと思います。
もしかして、こんな気持ちも少しはあるのではないですか?
「電話加入権の取得(施設設置負担金)に72,000円払って確保している権利なんだよな。
その権利を返しても7万円は帰って来ないし、元を取るためにも長く使った方がいいだろ。
その敷居があるからNTTの固定番号を持っていることは一応社会人としての信用でもあった訳だし・・、昔はね。」
特に電話加入権を取得するのは若い頃で人生の節目となるタイミングが多く、
・学校卒業して就職時に1人暮らし始めた時
・大学で東京に出てきて下宿した時
・結婚して所帯を持った時
等、お金に余裕のない時期に重い負担である7万円を捻出して得た電話加入権と自分に与えられた電話番号は思い出と共に心情的にも簡単には手放せない権利かも知れません。
しかし、だからと言って殆ど使っていない権利に毎月1500円から1700円の維持費を掛けるのは本末転倒です!
過去に払った7万2千円と思い出は一旦頭から追いやって、現在の費用対効果と必要性だけで決定しましょう!
昭和時代に電電公社の殿様商売で設定された施設設置負担金は2005年に半額の36,000円(税抜)に下がっているし、大事にしている電話加入権の価値も平成の終わりでは0円に近づいています。
今後基本料が発生しないようにNTTアナログ電話を撤去する方法は、解約・休止・売却の3パターンがあります。
しかしながら、売却の場合はNTTが買い取る訳ではないので一旦休止してから業者に買ってもらう必要がありますが、もはや提示金額が休止手数料の2160円(税込)を上回るかもわからないので、手間かけるより0円で解約した方がベターと思われます。
そうなると、解約か2160円払って休止かの選択になりますが、即ち一時金2160円を払って電話加入権を維持する必要があるか否かの一点を考えれば良い訳です。
休止と言えば基本5年(+自動延長5年)の10年間権利を維持できるというイメージだと思いますが、これは東日本だけの取扱いで忘れずに申し出れば何十年でも延長できるし、西日本では最初から期限はありません。
NTT内で光電話に切り替える時でもアナログ回線を解約ではなく休止を勧められると思うし、利用者も判断できないから「取り敢えずビール」的に「取り敢えず休止」扱いにする人が殆どだと思います。
でも、一旦NTTアナログ電話をやめて再加入するケースって考えられますか?
休止して維持されるのは権利だけで電話番号ではないので、同じ住所で再開しても電話番号は変わります。
今時固定電話サービスを提供しているのはNTTだけではないし、他のキャリアが3万円の負担金を取ることはなく基本料も安くて市外局番から始まる電話番号も発番しれくれます。
再度必要になるのは市外局番付きの電話番号で発着できるサービスであって、施設設置負担金ボッタのNTTアナログ電話である必要性はないでしょう。
自宅に光回線があれば、NTTを含む光電話が基本料500円で手頃だと思います。
セット条件なしで市外局番付きの固定電話サービスだけ使いたい場合でもソフトバンクの「おうちのでんわ」というサービスが基本料980円(税抜)で利用できます。
回し者ではないので料金以外では推してないし詳しくもありませんが、どうやらイエデンをユニットに繋ぐと無線でソフトバンクの携帯網経由で電話が発着信されるようですね。
固定電話番号は割り当てられているが裏側に隠れた携帯番号に紐づけられて、実態は自宅据え置きのソフトバンク携帯電話サービスで基本料も通話料も戦略的にNTT固定電話以下に抑えられている激安サービスですかね?
ああ推しちゃったけど(笑)、通話品質は自宅からソフトバンク携帯で通話する時と同程度と考えた方が良さそうですね。
元々使用頻度が低くて固定電話やめた人が戻るなら、通話品質への要求は高くないし加入権の負担がなく基本料がより安い「おうちのでんわ」みたいなサービスで充分ではないですか?(KDDIにも類似サービスはあるが若干高い)
NTTも他社との競争上いつ施設設置負担金を無料にするかわからず、その意味でも電話加入権にもはや価値はない!
私の電話加入権査定額は0円になったので休止ではなく解約だ!
と色々書きましたが、基本料1カ月分余りの手数料で10年以上電話加入権を維持できるのだから「取り敢えず休止」で保険を掛けるのも悪くないと思います。
でも、電話加入権に払った7万2千円のうち2千円だけでも0円解約で取り戻した気になのも良いと思います!?
もう何の価値もない!
NTTアナログ電話加入権の時価評価はほぼゼロ円なのだから!?

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