もう完売したようですが、楽天証券で「国際金融公社 トルコ・リラ建て利付債券」が最近販売されていました。
トルコリラは珍しいですが、南ア・豪・NZの外債をよく取り扱われていますね。
ネット証券の商売の邪魔をする気はないのですが、トルコリラを例に外国債券を買うならFXレバ1倍取引の方が圧倒的に有利であることを検証してみます。
FXではヒロセ通商のHirose Traderを例に取ります。
<トルコリラ:外国債券 vs FX>
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外債(楽天) FX(Hirose)
利率 13.1% 14.75%(*1)
償還までの期間 2年間 随時(除:土日)
利払い日 年2回 毎日(除:土日)
販売単位 5000通貨 5000通貨
スプレッド 往復5円 往復0.16~0.36円(*2)
(*1)リラ・円の金利差だが、SAXOのスワップはこれに近い。
(*2)0.16は基本スプレッド。0.36は5000通貨の場合のミニマムチャージを概算で考慮した場合。
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さて、外債の方が有利な面があるでしょうか?何1つありませんね。
外債が勝たなければならないのは利率です。
何故ならFXスワップのような金利差ではないので日本の金利分をマイナスされない。にも関わらずFXよりも低い。
この外債は固定利率だと思われるので、唯一のメリットはトルコの政策金利が順調に引き下げられ2年後に金利10%程になると、平均利率でFXを上回るかも知れません。
しかしながら、スプレッド5円のコストが大きすぎで片道3%程度は手数料を抜かれるので、政策金利の低下が大きくてもFXの利回りを上回ることは考えにくいですね。
もう一つ外債のメリットとして考えられるのは税金面です。
償還差益はFXと同様雑所得の総合課税ですが、利子については20%の源泉分離課税なのでFXスワップに対する課税よりは概して有利でしょう。
結論として、私が思いつく外債の2つのメリットを考慮しても、リターンとしてはFXレバレッジ1倍で2年間ポジションをホールドした方が良いに決まっている!
また、FXは期間の拘束を受けずに自分の好きな時に決済できるので、何物にも代えがたい安心感がありますね。
FXの業者さんも外債比較でもっとアピールすればいいのに?
(何でしたら私が請け負いますよ。)
レバ1倍で2年もじっとホールドする奴は招かれざる客ですかね?
トルコリラFX低レバ運用なら、右側のリンク(ヒロセ、JNS、アストマックス)からどうぞ!
因みに、私は専門家も恐れる危険通貨トルコリラの運用を特別オススメしていません。
私は大好きですが、トルコリラに対する私の考えはまた別途記事にします。