昨日本屋でマネー雑誌を立ち読みしました。硬派系ではなく柔らか系の月刊誌です。
FXのスワップ運用について色々書かれていましたが、ツッコミ所満載で驚きました。
顧客層を若年層・初心者にターゲッティングしてマニュアル的に編集しているのでしょうが、そのマニュアル間違いだらけではありませんか?
買いたい人が買い、疑いもせずにマニュアルを取り入れて、損しようが自己責任だとは思いますが、内容のレベルの低さは目に余ります。
しかも、専門家の意見として可笑しな事が述べられているので、全くの初心者なら信用してしまうかも知れませんね。
例えば、
スワップ初心者はわかりやすいドル円ロングから入るのが良い。米国の金利は低下したが、長期で持てば金利も上がる。
反論する気すら起こりませんが、これはど素人の意見ですよ。
また、著名な元ディーラーの意見として、
トルコリラは確かに5年持てば倍になるかも知れないが、為替損で全て吹き飛ぶことも下手するとマイナスになることも考えられる。
何年前の情報に基づいて言っているのでしょう?
かつてのような異常なインフレが進み、今後5年以内に再度デノミが行われ通貨価値が0同然になる可能性があると言いたいのでしょうが、何%の確率について言及しているのでしょうか?
名前と実績があろうと、他人に指南して金を稼ぐ以上は現在のトルコの状況について調べた上で見解を述べるべきではないでしょか?
現状を把握していないなら、「わからない」と答えるか「元ディーラーでスワップ運用は門外漢だが」と前置きを置くべきでは?
(編集の仕方の問題ですか?)
他にも、トルコリラ等の高金利通貨はポートフォリオの1%に留めるべきとの意見もありました。
1%って1000通貨でも難しいですよね。どう考えても1%なら持つ意味ないし持たない方が良いでしょ。
安易な高金利通貨スワップ運用をそそのかすよりは遥かにマシだと思いますが、否定するなら感覚的な意見ではなく、根拠を示すべきではないでしょうか?
(短期売買派で何故かスワップ派を叩こうとする素人ブログの感覚的意見と変りませんよ)
これじゃあ、日本ではいつまで経っても個人投資家は育ちませんって。(その方が売れるのでしょうが・・)
思考停止も甚だしい!
(雑誌に書かれていた記述は私の記憶によるものであり、一言一句まで同じではない)