文部科学省は何が言いたいの?親の年収と子供の学力が比例する・・。だから学校の成績なんて意味がないって言ってみな!

言いたい放題の巻!
 
様々なメディアで取り上げられたのでご覧になった方も多いと思いますが、文部科学省が親の年収が高いほど子供の成績がよくなるという調査結果を発表しました。
 
これがニュースなの・・?
 
Asahiのこの表(↓)がわかり易いと思いますが、親の年収と小6の正答率がほぼ比例しているとさ・・。
http://www.asahi.com/national/gallery_e/view_photo.html?national-pg/0805/TKY200908040422.jpg
 
で?一体文科省は何が言いたいの?
 
私達が文科省で役人をやれているのは親の年収が高かったお蔭です・・とか!?
こども手当を奮発する民主党に政権を取らせたいのでこのタイミングで出しました・・とかさ!?
 
こんな情報はミスリードですよ!
 
どうもマスコミの伝え方を見ると、タッチーな話なので尻すぼみに終わって何が言いたいのかよくわかりません。
 
いやホント中途半端な情報で日本全国を落胆させてどうすんた!
 


唯一前向きなことを言っているのは、「小さい頃に絵本の読み聞かせをした」「家に本がたくさんある」などが「経済環境による学力差を緩和するカギを握っている」との御茶ノ水大研究班の分析を伝えているメディアだけです。(でも、これも当たり前ですよね。)
 
「親の所得が高いと子供の成績は良いが、低所得でも親の心がけ次第で学力向上につながる――。」と書いたYomiuriの記者はケンカ売ってんのか?
 
メディアがタッチーだから書かないのか、学力が高いのにこんな分析力しかないのかはわかりませんが、私のブログは「社会の公器」ではないのでハッキリ書きましょう。
 
親の所得が高い=教育に金を掛けられる=子供の成績が良いという分析は一面でしかないと思います。
 
以下を問題発言だと思う人は読まないで下さい。(読まないと問題かワカンネーヨ!)
 
親の所得が高い=親の学歴が高い=子供に遺伝する=子供の学力が高い、という分析が絶対に必要ですよね。
 
更に、親の学歴が高い=子供に教育熱心でプレッシャーを掛ける=子供はガリベンをする(強いられる)
 
この3点セットだと思います。
 
親から運動神経が遺伝することは当たり前だと思っている人でも、アタマが遺伝するということは否定したがる人がいますが、綺麗事を言ってもそれが現実だと思います。
(後ろ向きなことが言いたいのではありません。)
 
プロ野球選手の親を持った子供はプロ野球選手になれる確率は断然高いでしょう。(遺伝+環境+指導)
 
でも、世界のイチローのお父さんはプロ野球選手ではありませんよね。(長島・野村Jr.は・・。)
 
学力もこれと同じです。
 
東大生の親の年収が高いのは当たり前ですが、年収450万円未満の世帯は2007年で11.6%もあります。
 
これは文科省のボケ統計では説明できないですよね。
平均値を取れば文科省の統計結果となることは当たり前です。
ちゃんと上から下まで分布を出してみなって、年収低い世帯でも高得点の奴はいるはずだからさ。
 
だから、私が遺伝と言ったのはあくまで平均化した統計の話です。
気に入らないのが、こんな中途半端なデータを示して「親の収入が低いから私の成績は悪いんだ」と子供が思ったり「子供の成績が悪いのは教育費をかけてやれないからだ」とか親が思うことです。
 
教育費をかければ必ず子供の学力が上がると思うのも間違いだし、親の収入や環境にハンデがあるから学力が上がらないと思うのも間違いです。
 
文科省はこのデータからこう結論付けたらどうですか?
 
親の年収で子供の学力が決まってしまうから、学力をやたらと評価するのは止めましょうよ、本人の能力や努力とは関係ないんだから。(間違いですけど)
 
ペーパーテストなんかやたらと出来たって社会に出てから大して役に立たないんだから、社会に出てから為した結果で年収が決まるように日本の社会を変えて行きましょうよ。
 
答えの用意されていないことに対して問題解決能力が欠如しているのは、ペーパーテストの勝者が集う霞ヶ関が証明しているでしょ・・と、これぐらい言ってみなよ。
 
ついでに言いますが、こども手当てがクダラナイ塾に通わせるために必要なら大反対です。(それって教育ですか?)
 
日本の子供達は無意味なお勉強に今でも時間を使い過ぎだって。(バカな大人が悪いんだけど)
 
文科省は日本人に欠けているものを補えるように教育カリキュラムを考えろって。
 
ガリベンで既得権益を得た彼らにはその答えを導けないし、大事な既得権益を壊さないという強力なパラドクスがそこにはあるのです・・。
 
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コメント

  1. shumei より:

    いつも楽しく記事を読ませて頂いています。
     
    > 親の学歴が高い=子供に遺伝する
     
    ここはちょっと無理がありませんか?
    この理屈だと、勉強しているうちに、あるいは野球をしているうちに遺伝子が変化することを肯定しないといけませんよね。

  2. やすこー より:

    記事がちょっと気になったのでコメさせてもらいます。
    上の方と同じく
    > 親の学歴が高い=子供に遺伝する
    にはあまり賛成できません。
    実際に分析してみないと何とも言えませんが僕自身そうでない例をたんさん見てきました。
    同級には親が大学教授で物理オリンピック三位のヤツがいましたし、生活ギリギリでも東大いったヤツもいました。
    遺伝なんてものはあまり信用できませんよ。(統計を取る意味がない)
    あとペーパーテストをけなしていらっしゃるようですが僕は今の日本には逆に必要なものだと思っております。
    テストをこなす→かなりの努力と信念、忍耐力が必要→大多数のクズ共を排除
    今の日本人は楽をしすぎですよ(特にゆとり)

  3. siden より:

    こんにちわ
     
    ひさびさにZARのポジションを取りました。
    当初、EURJPYとZARJYPの合成ぽいペアを組みましたが、なんかいまいち。
     
    追加してねらい目でもありませんがEURZARをポジ。恐怖指数、DMI、MACDなど下調べもせず衝動的な行動、どうなるかな。
     
    私はGFT系を使っていますが、スプレッドが昼間で500PIP、夜間では縮小しますが広いですねー。
     
    教育ですかー。
    文科省は自民の100万円所得増加キャンペに連動させたつもりなのかな。
     
    まるで長年にわたる没個性教育の成果。障害となったのは親の所得水準。---なーんて。文科省の官僚も薄っぺらい。フィルターとしてのマスコミは末期症状を通り越しているし。

  4. 吊られた男 より:

    (ソースを見ていませんので、確実な事はいえませんが)
    この件に関しては文科省は悪くないかと思います。文科省の統計データは年収と得点を関連付けるという難しい調査ということを考えると立派なデータでしょう。
    文科省のデータがボケなのでも中途半端なのでもなく、それをおかしく解釈したりする人(マスコミ含む)がいけないのでしょう。
     
    まさにMyヒット本の『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』でも書かれている、新聞記事は記事を読まずにデータを見ろの典型例だと思います。
     
    編集された断片的情報なのですが、そこから推測する限りは文科省はちゃんとしたデータを載せており、そのデータに準じた分析についても多様な観点からのコメントしているように伺えます。
    耳塚寛明教授が関わった調査ということは、耳塚氏が所属する文科省下の専門家団体なのか、それとも別の委託での調査なのかよく分かりませんが、いずれにしても結果をまとめて文科省が発表した(内容をマスコミは報じていない)以上はそれが文科省の見解なはずです。
    →このあたりの解釈はソースが明らかになり次第の宿題ですね。
     
    まあ、私のコメントもソースを見ていないので全くの的外れかもしれませんが、少なくともソースを見ずにマスコミが一部だけ抜き取って書いた記事だけが文科省のすべてかのように「何が言いたいのか分からない」とか「薄っぺらい」と語られるのはあまりにもかわいそうかと。

  5. 太助 より:

    みなさんコメ有難う御座います。
    微妙な話で、敢えて挑発的に書いた部分もあり誤解を招いた部分もあると思います。(特に遺伝!)
    今回の記事だけで語れるものではありませんし、また機会があれば関連記事を書いてみたいと思います。(続けると濃いので間を置いて)
    一言だけ!「自分の人生には自分で責任を持て」は基本です。
     とりあえず返答します。
      shumeiさん、
     ご愛読ありがとうございます。
    親の学力が高い=親の学歴が高い=親の年収が高い
    そして、遺伝して子の学力が高いという意味です。
    (下のコメントも参照下さい。)
      やすこーさん、
     >同級には親が大学教授で物理オリンピック三位のヤツがいましたし、生活ギリギリでも東大いったヤツもいました。
    私もそういう奴を身近に見てきましたよ。(大物の息子は知りませんけど)
    だから東大生の親の年収の統計も引用しました(金がないは言い訳だろと)。
    遺伝をことさら強調したかった訳ではありませんが、今回の統計から教育費が掛けられるから子の学力が高いと導かれています。(メディアでは?)
    でも、この統計はやすこーさんのご指摘では否定されません。
    このような統計になることに遺伝も相関はあると言いたかっただけで、そんなことを言い訳にするのも勿論おかしいと思いますよ。
     >ペーパーテストをけなしていらっしゃるようですが
    決してけなしているわけではないですが、日本ではもっと軽視した方が良いと思っています。
    これが人を正しく評価する姿勢の欠如にも繋がっていると考えます。
     >大多数のクズ共を排除
    ここには賛同できません。
    学校をドロップアウトした人の中から大物も生まれます。
    それなら、霞ヶ関にクズはいないはずで、それがエリート意識に繋がり、優秀=勉強ができたこと、になってしまいます。
    日本が駄目になってきた理由の1つではないでしょうか?
      sidenさん、
     ランドは10倍にしてポンドと比べると、スプの広さがわかりますね。
     日本全国にこれをさらして、どうしたいのでしょうね?
    抽象的ですが、なにもかも軟弱だと思います。
      吊られた男さん、
     そうかも知れませんし、そうではないかも知れません。
    文科省のHPを見てみましたが、何も載っていないようですね。
    私も決っして意味もなくキツイ言葉を使う訳ではないのですが、この統計を見せられて低所得層の親御さんや子供達はどう思うでしょうか?
    自分を責めた親御さんが何百万人と居るかも知れません。
    メディアに情報を流すならミスリードとならないようにフォローをしっかりすべきだと思いますし、私の邪推では結論:経済格差が学力差を生んでいると結ばれると思います。
    選挙の前というタイミングで省益なども絡んでいるのかと疑うのは私だけではないと思います。(文科省の見解を待ちましょう。)

  6. 吊られた男 より:

    先日のコメント時点では公開されていませんでしたが、ソースがインターネット上に公開されていました。
     
    マスコミの報道では大々的に取り上げられた『経済格差が学力差の決定的要因説』に関しては、”ここでの分析から見る限り、世帯年収のみに学力が規定される割合はさほど大きくはない””世帯年収を考慮しても、保護者の行動と学力との関係は残る”なんて記述がありますし、否定的な論調のように思います。
    塾に関してのデータも通塾によって学力に差が出ていることは認めていても、塾に行っていない子供=全体の平均点というデータに着目して、『塾に行っている=塾にいっていない子より優れている』説を否定しています。
     
    また、学力が高いのは親が勉強ばっかりさせているからという説に対しても、学力が低い子どもの親の方がほとんど毎日子どもに勉強しなさいとプレシャーをかける傾向があると否定的です。
     
     
    マスコミの恣意性が疑われる気がします。

  7. 太助 より:

    そのソースがどこにあるか教えていただけますか?
     <追記>場所わかりました。目を通してからコメント(あるいは新記事に)させて下さい。
     ↓PDFファイル(37ページ)
    http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/045/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2009/08/06/1282852_2.pdf

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