日本の教育に暴論正論!?:塾なんか要らない!東大に行った才能あるA君と京大に行った凡人のB君!

一昨日の文科省の統計に関する記事で色々書きましたが、このような話は教育に対する基本的な考え方を書かないと何故コイツはこう言うのかわからないと思います。
 
考え方は人それぞれですし賛同を得たいとも思っていませんが、日本を支配するあまりに画一的な考え方に一石を投じたいと思います。
ある人にとっては暴論、ある人にとっては正論と取るだろうし、まさに自分の受けた教育・環境によって左右されるでしょう。
 
敢えて言います。
「塾は勉強ができなくて同じことを2度教えてもらう必要があるから行かせるんじゃないの?」(暴論?正論?)
 
私が高校時代に同学年だったA君とB君を題材に取り上げます。(ばれないからいいでしょう。)
 
私がいたのは地方の公立高校で一応は進学校ですが、1学年400名以上いる中で東大に入るのはトップの奴がやっと行けるか行けないかという程度のレベルでした。
 
小金持ちの子はいましたが大金持ちは私立に行かせ、成績優秀な奴はもう一つ上の東大合格数も多い進学校に行くので、その程度のレベルです。
 
こういう高校では東大に入れる可能性のあるA君は有名人で教師達も期待の星でえこひいきです。(笑)
彼と同じクラスになって、彼の家は特に金持ちではないことはわかりました。
とにかく数学がずば抜けて出来る奴で、ガリベンかと言うと決してそうではありません。
持って生まれたものが違うとしか言いようがありません。(遺伝とは言いません)
こんな奴と張り合うのが間違いです。
 


数学の授業中に彼が何をしているかと言うと、授業なんて一切聞かずにシャーペンをくるくる廻しながらひたすら自分で問題を解いています。
教師に質問なんて一切しないし、自分で理解して自分でやって自分で答えあわせして終わりです。(1人で勝手に飛び級!)
彼にはこんな高校の授業では物足りなかったのでしょう。
 
理数以外は東大レベルに達していなかったのですが、結局それ程苦労もなく東大にストレートで受かったという印象です。
 
予備校の夏期講習などは行ったのかも知れませんが、彼が塾などに通っていたとは思えません。
 
もう1人、成績中の下のB君がいました。
 
彼とは中学も同じだったので良く知っていたのですが、私よりも成績が悪くお世辞にも勉強が出来るタイプではありませんでした。
ところが、彼は何を思ったのか「俺は絶対に東大に行く!」と公言しました。
周りはコイツおかしくなったのかとビックリです。
 
高校生なのでこんなキツイ冗談を陰で言います。
「Aは行けるかも知れないけど、Bは東大絶対無理だろ。努力だけでなんとかなるのは明治までだろ。面白いから賭けようぜ。」(アホ高校生なので大目に見てやって下さい。)
 
中学時代はガリベンでもなかったのですが、高1から彼の猛烈なガリベンが始まります。
学校の行き帰りも教科書を読みながら廊下を歩くのも教科書を読みながら(実話ですよ)、級友と一緒に遊ぶこともありません。
授業も彼の質問のたびに止まります。
その質問の内容もオイオイそれが東大目指す奴が聞くことかよとツッコミ入れたくなるような・・。(笑)
教師が説明してもなかなか理解しません。
そうです、彼のポテンシャルは全く高くないのです。(私見ですが)
 
彼にあったのは努力する才能?(根性)です。
 
彼の家は確かシングルマザーでした。勿論裕福な訳がありません。塾に行く金なんてないでしょう。
 
彼の凄かったところは、学校を自分の塾にして、教師達を自分の家庭教師にしてタダで使いまくったことです。
 
授業は彼のために行われているようなもので、職員室にも質問しに入り浸っていました。
教師達も口には出さないが、彼が東大は正直無理だろうと思っていたでしょう。
 
ところが、彼の成績は猛勉強の成果でトップレベルまで上がり、東大ではなかったが京大にストレートで入ってしまったのです!
 
皆ビックリ、かつある意味彼に尊敬の眼差しです・・。
東大京大に行く人はそれ位勉強するのが普通なのかも知れませんが、私にはあんな努力は絶対に無理です。(そうするだけの価値もわからなかったし、今もわからないし・・。)
 
彼は当時起きている時間のほとんど全てを勉強に費やしたはずです。
B君を駆り立てたものは親のプレッシャーではなく、ハングリー精神や反骨心だったと思います。
逆境をバネにして、彼にとっての目標に近いものを掴み取ったのです。
誰に文句を言われる筋合いのない彼の勝利だと思います。
 
一方のA君もこんな程度の高校で勉強のライバルもいないし授業の程度も高くないハンデがありながら、東大に合格するための授業をやっている灘や開成やラサールの金持ち優等生と張り合って勝利したのです。
 
自分のことは個人情報もあり書きませんが、私も小中高と塾に通ったことはありませんが大学には受かっています。(浪人中の予備校以外は・・。でも、金は払っていません。)
 
こういう背景もあり、親の年収で学力がどうの?教育費の掛け方で差がつくのは不公平?塾に通わせる金がない?、など軟弱なことを言われると腹が立ってくる訳です。
 
え?だから学校というものがあるんじゃないの?税金を注ぎ込んで平等な教育が受けられるようにさ・・。
 
凡才でも有名大学に入りたい・入れたいのなら、クレクレ星人ではなくテメエの努力とか創意工夫とかハンデを克服する根性をテメエに問えって!(別に学歴偏重を肯定していませんよ。)
 
それなのに、塾に通わすために税金を更に注ぎ込む必要があるの?
それによって、国力が上がるとでも思っているのですか?
金で買う学力が?
教育でしょうか?JIS規格の部品の大量生産でしょうか?
 
私は下がると断言します!
 
一体この国はどこまで軟弱になれば気が済むのだろう・・。
(続く・・かな?)
 
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コメント

  1. 吊られた男 より:

    有能なら多少な不利をはねのけられる。賛同します。
     
     
    ただ、一応は進学校と言われる(のかな?)学校に行っていた立場として違う意見を。
    A君についてもB君についてももったいなかったかもしれません。
     
    ○A君
    独力で勉強を続けられて、東大に合格する程度には学力が付きました。でも、中学・高校時代で自分と同レベルで語れる人が周りにいないというのはさみしいことかもしれない。アメリカで何歳も飛び級で進学した天才たちやその親達が揃って周りに同レベルで話せる人がいるかどうかが大事と言っているように、学生時代の人生はただ勉強ができればいいという話でもない気がします。スポーツにしても自分と同レベルでプレーできる選手がいないというのはさみしいものです。
    また、才能があったのに理数以外は東大に達しないレベル程度にしかなれなかったというのもひょっとしたら才能を潰してしまったのかもしれません。
     
    ○B君
    これはさみしい(と私は思う)。京大にいくのに級友とも遊ばずに、学校の行き帰りも勉強・・・
    せっかくの青春時代を受験勉強のためだけに使ってしまったようではさみしすぎます。
    高2終わりくらいまで部活やって、ゲーセン行って、カラオケ行って、旅行に行って、友達と遊んで、勉強して、塾にも行って・・・その上で東大や京大に受かればいいと思うのです。私の周囲で東大や京大に受かった人もいろいろなことを経験していました。
     
    B君もちゃんとした効率的な勉強をしていれば、そんなに無理をしなくても友達と遊びながら京大に受かったかもしれません。
     
     
    カネはどうでもいいと思います。ただ、周りの環境(を如何に利用するか)の影響は大きい気がし、選択肢に私立の進学校や予備校があってもいいのではないかと思います。
    (私の場合は、勉強はしませんでしたので塾や学校の授業は役に立ちませんでしたが、その学校に行ったことは非常に有意義な教育環境でした。おかげで大学に進学できました)

  2. siden より:

    こんばんわ
     
    ETFですと太助さんがハイレベルですので拝聴するだけです。教育ですと百家争鳴、リターンが楽しみですね。
     
    大学を志望する理由ですがどうなんでしょう。
    カレッジ、医学系とか教育系とか防衛大などある意味選択理由は明確です。医学系であれば、ゴールイメージは医師国家試験への受験資格取得でしょう。一定のレベルでなければ受験も許可されませんし。
     
     総合大学であれば、あの教授の講義を受けたいとか資格試験を目指すためとかあるのでしょう。また、進路を決めかねているため、決めやすいかもって受験生もいるのでしょう。キャンパスの芝生がきれいってものね。
     
    プロ野球選手の話です。
    例えば、慶応大学出身とか紹介されますが卒
    ではないのですね。卒業単位を完全に取得してプロの世界に行った人はまれです。
     彼らの目的はプロの世界で野手ならば三割、投手ならばまずは一軍での一勝でしょうから。出身であれ卒業であれ、極端な言い方をすればどうでもいいわけです。多くの選手の目標は明確です。
     
    東大からは三名プロ野球選手に。遠藤、井出、松家だったかな。卒業なんです。スゴイ。プロ選手が目標ならば、何ゆえ六大学でも総合戦力の劣る東大を目指したのか。凡人としては聞いてみたいところです。
    私も野球部に在籍し万年玉拾いでしたが、いつも留年の恐怖に苛まれていた事が思い起こされます。お目こぼしが一切なく変に厳格でしたねー。あたりまえか。
     
    目的意識が明確であれば良いのですが。
    ただ、単に有名大学に入学するーー。それはそれで当人にとっては最重要事項でしょう。理解できないわけではないです。
     
    プロ選手の例示ではありませんが一般学生の場合、社会人としての人間性、タフな精神力を在学中に学べる絶好の機会だと考えるのも良いかもしれません。
     
    遺伝の話題が出ました。
    もとより遺伝、記憶力は遺伝します。トーンを少し落とすならば遺伝すると思います。
    もって生まれた記憶力は環境と学習によってDNAのD*1だったかなー。大きく変化するようです。
     
    いずれにしても、社会が求めるのは、租であり野であれど非らず。ってなところですか。
     
    フルマラソンでいえば、高卒大卒院卒問わず
    卒業時点は13-18キロ通過地点程度かも。

  3. 太助 より:

    吊られた男さん、
     (返答にはなっていないと思いますが)
    飛び級については日本で導入を検討すべきではないかと思います。
    企業で実力主義を強化するためには、学生時代の飛び級制度が必要だろうと思います。
    飛び級した奴が企業でも昇進するという意味ではなく、メンタルを作る為にです。
    お金を掛けて少しでも(いわゆる)良い大学にと考える人も多いのに、多分飛び級制には反対するのでしょう。
     >選択肢に私立の
    都会ではないので私立は遠いという理由もあると思いますが、平均的に親の経済力にそれ程余裕がないのです。(笑)
    平等に競争するなら税金でも補助しろという話になりかねませんが、これには本文で書いた通り私は反対です。
    (当時の私にも有利であったとしてもです。)
    進学後の奨学金や公立高校の授業料も厳しい場合は徹底的に補助すべきだと思いますが、良い大学に入る為にという+αに税金を投入すべきではないと思います。
    親の経済力が影響するというハンデは・・本文に続く。(笑)
    自分のHappinessは人に決めて貰うことではないと思いますが、高校生に自分で考えて進めというのも無理があり、親や教師の影響がどうしても大きくなりますね。
     sidenさん、
     >教育ですと百家争鳴、リターンが楽しみですね。
    みんな引いてしまったか、ほとんどリターンがございません。(笑)
     >野球部に在籍し・・・お目こぼしが一切なく
    体育会野球部でございましたか?
    長嶋茂男さんは、答案用紙に「野球部 長嶋」と書けば卒業できたと確かビートたけしが言っていましたが。(笑)
     >目的意識が明確であれば良いのですが
    私も不明確でしたので他人のことは言えませんが、東大京大早慶というブランドが表しているのはペーパーテストの偏差値です。(異論があるのは百も承知です。)
    私も含め多くが大学に入っても勉学に励まないので、「日本は教育にコストが掛かる!」というなら、大学に入るんではなくてストレートに偏差値共通試験でも行うのが良いのかも知れません。
    私も未だに大学時代の奨学金を返済していますが、これも返さない人が多くて大変みたいですね。奨学金をもっと拡充すれば経済的理由で進学をあきらめる人を減らせるのに・・。

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