住信SBIネット銀行が消えて全国店舗あり「ドコモの銀行」へ?

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ドコモの銀行が8/3に誕生!

「住信SBIネット銀行」の名前が8/2をもって消滅して、8/3に「ドコモの銀行」が誕生しました。
「ドコモの銀行」はブランド名であり、正式銀行名は「ドコモSMTBネット銀行」ですが長いし誰も使わないでしょう。
従来から住信SBIネット銀行を使っていた人にとっては、瞬間的には銀行名が変わっただけで何も変わることなく従来口座を使える訳ですが、中長期的には良くも悪くも変化はあるのでしょうね。

dポイントやdカードとの連携

住信SBIネット銀行のドコモ化で当面確実にプラスとなる要素はdポイントやdカードとの連携でしょう。
8/20からdアカウントとの連携が可能となり、銀行取引でdポイントが付与されるようになるようです。

また、dカードの引き落とし口座に指定して預金残高等の条件をクリアすると、年会費が無料になったり還元率がアップする特典が用意されているようです。

マネックス証券への自動入金可能に!

また、マネックス証券口座と「ドコモの銀行」の自動入金(スイープ)の設定が8月下旬以降に開始予定ですが、詳細はまだわかりません。
この設定がdカードの還元率アップの1条件にもなるようです。
おそらくSBI証券のSBIハイブリッド預金と同じような専用口座に振り替えてマネックス証券口座と連動させる形態になるのではないかと想像しますが、SBI証券とマネックス証券と併用で使えるのか?(これがベスト)、どちらかの選択制になるのか?

因みに、ドコモの銀行になってもSBIハイブリッド預金の存続を当面心配する必要はないかと思われます。
まず、相当の口座数と残高が残っている筈であり、廃止すればその多くがSBI新生銀行に流出する可能性がある。
NTT本体がSBI本体と資本業務提携して約8%を出資する主要株主であり、マネックス証券も旧新生銀行時代との提携関係をSBI新生銀行後も維持して連携していることなど。

対面チャネルの強化はネット銀行に重いコスト!

具体的なことはまだわかりませんが、ドコモの銀行の今後における大きな方向性に懸念があります。
7/9付けのプレスリリースにこうあります。
「当社は対面チャネルの価値をさらに高めるべく、銀行代理業者における取扱業務を拡大いたします。新たに口座開設のご案内やアプリのサポートを可能とするほか、将来的には住宅ローンにとどまらない総合的な銀行サービスを対面で提供してまいります。
住信SBIネット銀行は、「ドコモSMTBネット銀行」として、今後も、デジタルとリアル双方の強みを融合させることで、お客さまにとってより身近で、安心してご利用いただける銀行サービスの提供に取り組んでまいります。」

簡単に言えば、ドコモショップの「ドコモの銀行」店舗化ですが、報道によると2030年度に対応可能店舗を1500店以上に拡大して、その多くが口座開設等のサポート業務に留まるものの、住宅ローンまで扱うフルバンク対応店舗も150店以上を目標にするとのこと。

ドコモは最大手のネット証券を買収して三菱UFJ銀行への対抗馬になることでも目指しているのでしょうか?
楽天の参入等で従来より下がったとはいえ、日本の携帯料金が高止まりする1つの理由が過剰サービスである全国網ショップの存在です。
これらの家賃や人件費も回収できる料金に設定する必要があるからですが、ドコモショップが銀行サービスも行うのであれば、これらのコストがドコモの銀行にも乗っかって来ますね。
会計上も普通はドコモショップの家賃や人件費を業務量や時間に応じて「ドコモの銀行」に按分すべきで(或いは適正な範囲の業務委託費を子銀行から親ドコモに払うのかな?)、「NTTドコモ」がショップのコストを100%負担するのは間違いになりますね。
(連結すれば子会社のコストは全てドコモのコストになる訳ですけどね。)

「ドコモの銀行」が住信SBIネット銀行を足掛かりにして、ドコモの全国網ショップを活用した総合銀行化を目指すのであれば、店舗を抱えないことにより低コストや高金利を武器にする「ネット銀行」としての強みが失われ兼ねません。

金融でドコモブランドは通用しないので排他的扱いはしないよう!

上記の懸念に加えて、広く開かれた最大手のネット銀行からドコモに資するための排他的サービスに徐々に変化していかないことを願います。
ないとは思いますが一例として、排他的に楽天証券へのリアルタイム入金サービスを廃止してしまうとかね。
これは極端な例ですが、親会社の携帯屋の発想だとどうしてもライバル企業には不利な取り扱いをして閉鎖的に客を囲うという偏った考えになりがちだと思います。
住信SBIネット銀行時代も自社グループ優遇はずっと行っていましたが、最大手になれたのはどの証券会社にもリアルタイム入金できる利便性だったりオープンな姿勢があったからだと思います。

「ドコモの銀行」もドコモの為の銀行ではないはずであり、まずは広く開かれて誰にとっても使い勝手の良いネット銀行としてのインフラが基本にあって、そこに自社グループ優遇を加えることが許されるのであり、排他的取扱は既にネット銀行としてのインフラを担っている最大手の立場がやってはいけないことだと思います。

ということで、「住信SBIネット銀行」から「ドコモの銀行」に変わって期待より不安の方が大きいのが正直なところですが、ネット銀行の経営や運用なんて低コストオペレーションのスキルや意識が培われる筈もないNTTグループやドコモにわかる訳もなく足を引っ張るんじゃと先入観を持たずに、まずは期待することにしましょう!?

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