SBI新生銀行がSBI証券口座と連携し預金残高をSBI証券の買付余力に自動反映する「SBIハイパー預金」を9月23日から開始します!
簡単に言えば、住信SBIネット銀行が提供する「SBIハイブリッド預金」のSBI新生銀行版がようやく導入される訳です。
当初予定の適用金利は0.42%(税引前)で自行のダイヤモンドステージ普通預金金利0.40%と比較して大きな差はありません。
しかしながら、明らかにauじぶん(条件あり)とMatsui Bankの金利0.41%を意識して0.01%のリードを狙って来ました!?
(auじぶんは10月から条件付きで金利0.55%になりますが、そこへの対抗は諦めたか?)
また、現在「SBI新生コネクト」を利用している場合は26年下期まで継続利用可能ですが、SBIハイパー預金に申し込む場合は自動解約になります。
「SBIハイブリッド預金」との併用も不可なので、SBIハイパー預金の利用前に休止手続きが必要になるようです。
私も基本的にはハイブリッドを休止してSBIハイパーを利用する方向で考えていますが、もしかしたらハイブリッドの方で継続するかも知れません。
●金利面での魅力はほぼない
10月から始まるauじぶんのプレミアム金利が0.55%なので大きく劣る。
金利目当てなら普通預金はauじぶんに置いておけば良い。
Matsui Bankとも金利差は0.01%に過ぎず、基本的に住信SBIネット銀行と同じ機能(ハイブリッド預金はなし)であることを考えると、利便性ではSBI新生を大きく上回る。
●同時提供される「定額自動振替サービス」の詳細把握要
私は現在の住信SBIネット銀行「SBIハイブリッド預金」でも普通預金口座から資金移動させるために手動で「振替」が必要になるのを手間に感じます。
でも、SBI新生では円普通預金から「SBIハイパー預金」への資金移動を定期的に自動化する「定額自動振替サービス」が同時提供されます。
まだ詳細は説明されずに「ご指定の金額とタイミングで自動振替が可能」としか判明していません。
これがもし「毎日」「こちらが指定した時間」「好きな金額」で設定が可能なら振替がかなり自動化されて楽になります。(振替時間はSBI新生側で定めることでも可)
何をやりたいかと言えば、他行からSBI新生に振り込んだ資金を「SBIハイパー預金」に集めておきたく、その際にいちいちログインして手動で振替する手間を省略して欲しい。
SBI新生から他行に振り込む場合はどうせログインするので「自動振替」は普通預金からハイパー預金への一方通行でも構いません。
「自動振替」の機能詳細や使い勝手も「SBIハイパー預金」を利用する上での重要な要素だと考えています。
●SBI新生のハブ機能としての弱さ
これは直ぐに解決される懸念点ではないのですが、SBI新生に資金を集めて置いておくにはハブ機能として弱いと考えています。
SBI証券との連携は抜群になりますが、楽天証券に資金移動しようと思ってもリアルタイム入金にも対応していません。
よって、普通預金に手動で資金移動して(楽天証券に直接振り込む方法もあるがタイムラグ発生)楽天銀行に振込してから楽天証券に移動させる手間と振込手数料無料回数1回分の消費が必要になります。
auじぶんもハブとしての弱さは良い勝負ではあるのですが、金利はこちらの方が高い。
また、SBI証券へのリアルタイム入金にも対応予定で今度改善の兆しはある。
Matsui Bankを含む住信SBIネット銀行のハブ機能としての強さには全く敵いません。
ことら送金もSBI新生は対応していますが、これも住信SBIには限度額等で大きく劣りますしね。
ということで、普通預金は金利最大となるauじぶん(0.55%)になるべく多く置いて、補完的に使い勝手の良いMatsui Bank(0.41%)を使えば、「SBIハイブリッド預金」のままで「SBIハイパー預金」(0.42%)は使わなくても良いかなという気もしています。
今後判明する「自動振替」等の詳細情報も踏まえて方向性を決めたいと思います。
SBI新生銀行がSBI証券口座連携の「SBIハイパー預金」を金利0.42%で開始
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