ことら送金は店舗型銀行が主体でネット銀行はほぼほぼ不参加だったのでスルーしていましたが、これでようやく利用価値が生じて使ってみる気になりました。
と言っても他ネット銀行はまだ不参加が多く、目立つところではSBI新生銀行が参加してる程度です。(厳密には店舗も複数ありネット銀行ではないんですが)
SBIグループだけが積極的なんでしょうね。
それでも個人的にこの2行の利用頻度は高いので、上手く使えれば助かります。
「ことら送金」は一件10万円以下で今のところ全参加行で手数料無料にて即時振込をしてくれるサービスです。
今回の住信SBIを含めて293行で利用可能と徐々に拡大しています。
ことらに参加していない銀行宛てには送れないので、例えば住信SBIから楽天銀行にことら送金は出来ませんが、SBI新生やメガバンク宛てには可能です。
送り先の口座番号情報を入力して普通に振込を行う手順で送ることも出来るし、携帯番号やメールアドレスに受取口座を紐づけて口座番号を伏せることも出来ます。
普通の振込とは違って即時送金されて取り消しが出来ないのはデメリットで、携帯番号を間違えて入れてその番号で誰かが受取設定していると赤の他人に振り込まれて(多分)誰も助けてくれません。
自分でその間違った電話番号に掛けて誤送金を説明して返還を申し出るしかありませんが、相手が阿武町の人みたいな対応に出ると10万円以下で面倒なトラブルになりかねません!?
但し、振込前に必ず相手名義を確認するように気を付けておけばこのようなミスを過度に心配する必要もないと思います。
住信SBI参加により私の用途でことらを使えるか実験してみました。
目的は、住信SBI、SBI新生、メガバンク1行(ほぼ受け専用)の3口座間でことら送金を行い振込無料回数の消費を減らすこと。
なるべく余計なアプリや手間を増やさずに行いたい。
ことらはスマホアプリでしか対応していないので、PCからは利用不可です。
また、銀行アプリの中で使えるとは限らず、例えば三菱UFJならBankPayというアプリを使ってことら送金する必要があるのですが、10万円以下の無料振込のためだけに専用アプリ入れて使うとか面倒過ぎます。
住信SBIとSBI新生の良いところは自社アプリの中にことら送金の機能を組み込んでいることであり、新たな登録もアプリも必要なく使い始めることが出来ます。
しかし、同じSBI関連企業でも利用条件や使い勝手に違いがあります。
まず、SBI新生が1日最大10万円までの制限に対して、住信SBIは1回10万円までの1日5回まで(計最大50万円)の制限です。
また、住信SBIは通常振込で「ことら送金」の条件に適合する場合は自動で適用してくれる独自開発機能が組み込まれているのでSBI新生に勝ります。(もちろん拒否して通常振込を選択することも可能)
他のアプリはわかりませんが、住信SBIとSBI新生のアプリを使って感じた「ことら」のデメリットは通常振込と異なり振込先の登録が出来ないこと。
その為に電番やメアドとの紐づけがあるだろってことなんでしょうが、住信SBIの場合は通常振込で10万円以下にしてSBI新生やメガバンクを選べば自動でことら送金になるので、振込先の登録も不要です。
問題はSBI新生からメガバンクへの振込なのですが、メガバンク口座に電番やメアドを紐づけるためだけに新たなアプリを入れるのも面倒なので口座番号を入力してことら送金してみました。
もし毎回口座番号から入力が必要なら面倒だなと思いましたが、振込先の登録は出来ないものの、直近10件の送金履歴は表示されるようでそこに親切に「再送金」ボタンまで用事されてるではないですか!
限られた「ことら」送金先でメガバンク口座が直近10件から消えることもないと思うので、特に電番メアドと紐づけなくても毎回口座番号を入力する面倒は避けられそうです。
幸いなことにメガバンク口座は小額決済用に使っているだけであり、振込の受け手になるだけで送金はしないので余計なアプリを増やす面倒も避けられそうです。
ということで、私の場合は特に電番メアドと紐づけしなくても「ことら」を便利に使えそうです。
特に住信SBIは1日最大50万円まで「ことら」送金できるので、残りの無料振込回数も睨みながら30万円程度なら3回にわけて「ことら」送金で済ませてしまうというセコイ使い方も出来ますね!?
楽天銀行辺りがことらに参加すれば利用価値もグッと上がりますが(期待薄)、個人的には住信SBIとSBI新生の参加により充分利用価値のある「ことら」サービスになったと思います!

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