76歳でガン判明後の桐谷発言
優待生活で有名な桐谷さんが76歳でガン闘病中であることを公表しての後悔発言が話題になっています。
「意地を張らずに、もっと現金を使ってご馳走を食べたり、温泉にでも行ったりすればよかったな」
株主優待で暮らしている人として有名になったので、現金を使わない生活を見せることに意地になってしまっていたと。
その結果、現在の総資産は7億円だそうです。
また、元気だったし自分に寿命があるなんて思っていなかったとも語っていて、これも76歳にしてまだ将来の備えとして7億円を取り崩せなかった一因だと思われます。
私は桐谷さんを実はよく知りません
桐谷さんが元棋士であることも顔も名前も優待の伝道師であることも存じていましたが、実はそれ以上の細かいことはほとんど知りませんでした。
テレビのバラエティー番組もほぼ見ないので、桐谷さんを一度だけテレビで見た時は学生が住むような狭いワンルームマンションに住んで株主優待券を握りしめて自転車であちこち走り回っている姿が印象に残っています。
その時は資産1億数千万円で紹介されていた記憶がありますが(10年程度かそれ以上の前ですかね?)、いつの間にか7億円にまで増えていたんですね。
マネー雑誌等でも記事でよくお顔を拝見しましたが、推奨優待銘柄なんて内容は完全スルーなのでほぼ読んだこともありません。
この程度の知識しかないという前提で話を進めます。
桐谷さんに半分は呆れます
76歳まで7億円に達するまで資産を増やし続けて尚ほぼ現金を使わず優待で生活を賄っていることには半分呆れます。
これ以上(というより桐谷さんなら2億円で充分上がりでは?)資産を増やすことには何の意味もなく趣味や自己満足の世界だと思います。
もっと早い時期に死ぬまでには生活に全く困らない資産は築いたと判断して、もう優待は不要と適度に現金化して使い始めて行くべきだったと思います。
いつまでも元気でいられると勘違いして、健康寿命まで目一杯倹約に努めて残ったのが7億円の資産。
これから毎年3500万円を浪費したとしても96歳まで使える資産を残している訳ですが、変えられない習慣でそんなに使えないし、健康寿命がほぼ終了の状態では使う気力も体力もなくなって来ます。
でも、桐谷因子の半分は自分の中にも確実にある!
でも、習慣はなかなか変えられないし、倹約は専業投資家が生活破綻を防ぐための知恵であり武器だとも思うのです。
Wikiによると、桐谷さんは2006年に時価3億円あった資産を2013年までに5000万円まで激減させたそうですが、こういう経験をしていると資産が増えたからって簡単に生活レベルを上げられなくなります。
資産5000万円では破綻を防ぐために生活レベルは徹底して落とす必要があったはず。
以前は3億円あった所から減らした訳で、7億円なんてその倍程度に過ぎないと5000万円時代と同じ生活レベルを続けてしまいがちです。
でも、こういう考えは私の中にも確実にあるし、言わば専業投資家としての破綻を避ける本能みたいなものです。
計画的な浪費って来月も今月と同程度の給料が入って来る、来年は今年より数%高い給料が貰えるであろうという安心感と実際の振込があるから出来るんです。
来月もいや1年後も今より資産が減っている可能性が充分にある専業投資家がワーストケースに備えた金の使い方になるのは本能です。
(私も億り人ウェーイ!なんて喜んでいる人を見るとそんな位置でよく浮かれられるなと思います。ワーストケースは少なくとも2で割れよと!)
桐谷さんはほんのささやかな贅沢を加えたかっただけかも?
でも、桐谷さんは現金いくら使いたかったのかとの質問に「数百円とか千円位の話です」と答えたそうです。
毎日現金使わずに優待で生活していた我慢に毎日千円の現金使いを加えれば良かったと。
月に3万円、年間36万円の話です。
更に時々ご馳走や温泉に使っても月にプラス数万円の話です。
総資産7億円の人が?
罰は当たらないし、それによりあなたの資産は年間0.1%も減らないしビクともしないので使って下さいよ!
と端から見れば思いますが、習慣でこうなっちゃいますよね。
決して2億3億を使えば良かったと後悔している訳ではないようです。
キャピタルゲインの増加で7億円に達したのは想定外だったのでは?
優待と配当狙いの日本株を投資の中心にした時点でキャピタルゲインの増加は当てにしてなかったと思います。
元々の生活設計が日々のささやかな生活を毎年得られる優待と配当で賄うことであり、卵(優待と配当)を産む鶏(投資先企業)は元気に存続してさえくれればよく成長(株価上昇)は期待していない。
でも、日経平均も7万円に到達したし、日経平均1万円前後から投資していれば1億円も7億円まで膨らんでしまいますね。
だから、卵を産んでくれる鶏は食べずに卵だけを食べ続ける前提で投資をしていたのだから(優待に固執した面はあっても)当初に描いた通りの生活を続けていただけだと思います。
倹約から消費へのスイッチ入れ替え判断は難しい
安定収入を手放した状態で毎日毎月毎年上下に変動し続ける資産を睨みながら、安心感を持って消費するのは本当に難しい判断です。
でも、76歳で現金ほぼ使わずの資産7億円は明らかにやりすぎで全くもって不要な倹約。
桐谷発言に驚きはなく自分にも重なるのが半分、呆れるのも半分、こうするのが絶対正解とは簡単に言えない問題ではありますね。
価値観は個人の自由でもあります。
現金使わずに優待だけで生活することをゲーム感覚に楽しんでいたのなら、人生を楽しめたということですから。
桐谷さんの体調が快方に向かわれますことを願っております。
