シリーズ第3弾です。
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資金調達金利は常にペアの右側の通貨で発生することがミソです。
通貨ペアの並びについてのウンチクを言っていると長くなるので、興味のある方は調べて見てください。
オセアニア通貨にも資金調達金利が付けばもっと認知度も上がるのでしょうが、残念ながら欧州通貨のペアに限定されます。
(EUR/AUD, GBP/AUD,CHF/AUD)
これら以外はAUD/XXXとなり売りではなく買いになるので豪ドルの高金利での資金調達金利には与れません。
ところが、更に高金利なマイナー通貨はほとんどペアの右側に来ます。
(and, 買わずに売ってと言わんばかりのJPYも右側。しかもマイナー通貨とのペアでも右側。)
一番ペアが多いのでUSD/XXXとなる高金利通貨を挙げてみると、
TRY(16.25%)、ZAR(12%)、ISK(15.5%)、MXN(7.5%)
がずらりと右側に並ぶ。
ナイス!美味しすぎる。(恐怖でもあるんですけどね。)
今回は最高金利のトルコリラで資金調達金利がいかに美味しいかの片鱗をお見せしましょう。USD/TRYの政策金利差は現状14.25%ですね。
これを売り持ちすれば、含み益に対し15.5%(16.25%-0.75%)の調達利息が付きます。
前提条件として、
①トルコ・米国の政策金利が今後変更されない、
②為替差益も差損も発生しない
と仮定します。
資金調達金利は毎日発生するので、スワップが溜まれば溜まるほど、含み益が膨らむほど、金額は大きくなっていきます。
かつ、資金調達利息も日々含み益に組み入れられ、これも翌日以降複利で膨らんでいくことになります。
これを計算すると以下の通り驚愕の結果に!
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資金調達なし 資金調達あり 差異
1年後 14.25% 15.4% 1.17%
3年後 42.75% 54.4% 11.68%
5年後 71.25% 107.6% 36.38%
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5年後の利回りの違いを見てください!
資金調達なしは利回り70%に留まるのに対し、資金調達金利は100%を超えてしまいますね。
まあ、こんなに単純に上手く行けば良いのですけどね。
(良い事しか説明していないのでご注意下さい。)
次回に続きます。