SAXOの魔力“資金調達金利”を見方につけろ!(7):調達金利欲しさに訳もわからず外貨ペアに手を付けてはいけない!?

シリーズ第7弾です。(過去記事は「業者」のカテゴリーで参照下さい)
 
前回に次でこのシリーズを終わらせると書きましたが、もう一回引っ張ります。
 
何のためにこのシリーズを書いてきたのだと言われそうですが、調達金利が付くからSAXOで外貨同士ペアを取るのは本末転倒だと考えています。
 
資金調達金利はあくまでオマケです。(が、オマケにしては美味しすぎる!)
 
私はHirose TraderでUSD/TRYとUSD/ZARを建てていますが、為替差益も膨らんできたお蔭で現状スワップに対して約10%の調達金利が付いています。
 
何もしていないのにスワップが1.1倍に増えているようなイメージです。
 
しかしながら、AUD/USDのポジションはフォーランドで建てているので調達金利は付いていません。
 
SAXOで建てなかった理由は、
①フォーランドの方がスワップ水準が高いこと、
②米ドルの調達金利が小さいこと、
③口座・資金分散のためです。
 
いい加減な試算をしたところ、約1年半ホールドすれば調達金利が付いてSAXO口座の方が有利と計算しましたが微妙です。
 
調達金利欲しさに私はドルストレートのポジションを取っているのではないことを説明したかったのです。
 


勿論、調達金利の凄さをお伝えしようとこのシリーズを書いたのですが、その前にスワップ運用に外貨同士ペアを組み入れることの意義をよく考えるべきだと思います。
 
多くの方はクロス円のみのスワップ運用をしていると思いますし、それを否定するつもりは全くありません。
金利差も一番大きいし、円は売るのに適した通貨(!?)だと思います。
 
仮に私がドルストレートを取らずに全てクロス円で取っていれば現状スワップも為替差益も大きく上回っていたでしょう。
 
外貨同士のペアを取り入れることはリスク分散になりますし、特にクロス円では避けられないドル円の影響を排除することができます。
 
売りの候補として、CHF、USD、EUR、GBPなどが挙げられると思いますが、選択と理由をしっかり考えるべきでしょう。
 
私はドルを売っていますが、中期ドル安トレンドを予想していることと値動きがわかりやすいことが理由です。
(クロス円をドル円で割ればドルストレートだから)
 
しかし、既にドル安は進んでしまっているし、私は差益として余裕を持っていますから、今からドルを売るのが正解かはしっかり考えるべきでしょう。
(短期的には全面ドル高に動いていますが、スワップ派なら年単位で傾向を考えるべきでしょう。)
 
クロス円だけで運用している方は外貨同士を持つことに怖さを感じると思いますが、それは大切なことです。
 
何故怖いかというと敵を知らないからですよね。
怖さが消えないなら無理して外貨ペアを取る必要は全くないと思います。
リスクを避ける方が大事でしょう。
 
調達金利に興味を持った方は色々調べて、SAXOの最低単位である5000通貨で狙いを定めたペアを取ってみて様子を見ることをオススメします。
取ってみないと調達金利の付き方などわかりませんからね。
慣れて理解してから徐々に枚数を増やすことをオススメします。
 
やっぱり、資金調達金利はオマケですが上手く行けば美味しいので。
 
※ご質問あればお気軽にコメント下さい。
 
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コメント

  1. slash より:

    私もHirose TraderでUSD/TRYを建てているんですが,1年以上調達金利が0です。ヒロセ通商に何回か問い合わせましたが,『サクソ銀行から「流動性が低いために計算もととなるレートが配信されないため」という回答』という返事しかきません。何か釈然としないし,他にお尋ねするあてもないので書き込みました。これは普通にあることなんでしょうか…

  2. 太助 より:

    slashさん、はじめまして。
     懐かしい記事です。
    私は現在USD/ZARは建てていますが、調達金利はついています。
    USD/TRYは以前建てていた時に同様に金利0だったので、問い合わせたら同じような回答だったと思います。
    ただ、1年以上金利がつかない理由が「流動性が低い」では納得できませんよね。
    もしメールで問い合わせたなら、電話で納得いくまで説明を求めることをおすすめします。
    サクソに確認せずに、機械的に以前の回答を繰り返しているだけの可能性もあるので、ちゃんと再度確認して欲しいと頼んでみてはどうでしょうか?
    (個人的にはヒロセの対応は丁寧との印象です。)

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