株式の優遇税制10%は今後3年間(09~11年)延長されることは知っていますよね。
これに伴い、金融所得一体課税も導入が1年遅れ2012年からになります。
税率もおそらく20%が予定されるのでしょう。
ところが、2012年から投資マル優という注目の制度が導入されそうです。
ちょっと気が早いのですが、この制度は面白そうです。
毎年金融税制は右往左往しころころ変わるので、あまり期待してはいけませんがこんな内容です。
●証券会社(投信のみなら銀行も)にマル優専用口座を開設する
●その口座で年間最大100万円まで投資ができる
●5年間限定の措置なので、最大5年間で最大500万円まで投資可能
●購入時から10年以内の売却なら非課税(11年目以降は課税)
●譲渡損が出ても他口座の譲渡益と相殺はできないが、11年目以降なら相殺可
これ良さそうでしょ。
長期投資を促進するためになかなか良い仕掛けを考えていると思います。
例えばわりと市場が好調な時で1年後に利回りが30%に達したとします。
普通の口座ならラッキー・もう充分と売ってしまう人も、10年の優遇が1年で終わってしまうなら、10年ホールドしておこうかという気になりませんか?
年間100万円という枠も充分ですし、毎年3万円で投信の積み立てをしている方も、既に投資した分を売ってマル優口座に年間64万円移すことができれば枠一杯使い切ることができます。
問題は1回売ったら優遇終了なので、銘柄入れ替えも暴落で逃げることもできません。(優遇を捨てれば良いのですが)
従って、私が使うとすれば個別株ではなくインデックス型の投信・ETFですね。
最初から10年ホールドできる個別株に目利きが効くバフェット級の方には良いですけど。
年間100万円の枠では個別株分散投資も容易ではない。
まだ先で何も決まっていないと思いますが、海外ETFの口座や中国株口座も対象にしてくれると嬉しいのですが。(日本株を買いやがれ!)
最大投資額は500万円ですが、含み益はどれだけ付けても税金0ですから、目一杯10年使ってたんまり太らせた方が有利です。
500万円を年利8%で10年太らせると、1,079万円になり含み益579万円ですから、節税額(x20%)は116万円になります。
もうちょい頑張って(?)、利回り15%で10年太らせると、2,023万円になり含み益1,523万円ですから、節税額は304万円です。
大きいですね!(取らぬ狸の皮算用・・)
さて、私のブログらしく褒めておいてから落としましょう!?
導入の狙いは、①「貯蓄から投資へ」を促進すること、②デイトレ・スイングではなく長期保有を促進すること、にあるのでしょう。
それなら何故3年後から始めて5年間の時限措置が取られるのですか?
まだ揉んでいないことは理解しますが、このような良い制度を1年後から導入できれば、低迷する株式市場にも良い効果を与えるでしょう。
投機筋が暴れまわる日本の株式市場に日本の潤沢な個人マネーを長期で集めるためにも大変有効だと思います。
おそらく今回の株式市場の暴落から学んで考えられた制度だと思うのですが、それなら3年後などとJapanスピードで悠長なことを言わずに可及的速やかに導入することを是非検討お願いします!
皆さん、細かく書きましたがどうなるかわかりませんので、こんなことが予定されていることは頭に入れつつ、長期マネープランのご参考まで!
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