言いたい放題の巻!
前回の記事は鳩山さんの所信表明演説の内容を知る前に書きました。
演説の内容を聞いたり読んだりして、皆さん様々な感想を持ったかと思います。
私も部分的に聞いたり読んだだけですが、私の感想をこの方が代弁してくれるとは思わなかった!?
鳩山弟が兄の演説をこう評しました。
「若い女性向けの少女漫画っていうのかな。シーンみたいな話ばっかりだと、この国が弱くなっていくような気がして仕方がありませんね」
前半部分よりも後半の「この国が弱くなっていくような気がして」に激しく同意してしまいました。
少女漫画は言いすぎだと思いますが、母性溢れる内容だか父性を全く感じないと言うのかな・・。
友愛に対して反対はないのですが、「強さ」「厳しさ」がまるっきり足りないと感じてしまうんですよね・・。
「男はタフでなければ生きられない。優しくなければ生きる資格がない。」という名言の後者ばかりが強調されていると言うか・・。
ある意味、現代日本のメンタルが象徴されているのかも知れず、鳩山弟と同じような気がしてしまうんですよね、抽象的ですが・・。
そんなモヤモヤ感を吹き飛ばして、父性を感じさせてくれたのがファーストリテイリングの柳井会長兼社長のスピーチ!(日経フォーラム世界経営者会議)
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日本経済の悲観論、日本社会の閉塞感ばかりを見聞きする現状は本当に残念だ。日本は第2次大戦後に奇跡の復興を遂げ、世界第2位の経済大国になったが、その後バブル経済の期間も含め24年間も長期低落し経済的に「第二の敗戦」を喫した。
新興諸国がグローバルな市場をとらえて成長を始めているのに、日本は内向き、後ろ向きに終始している。日本の経営者はこの敗戦を認識し、もう一度ゼロからやり直すべきだ。
日本は米国とアジアの間にある最高の立地。ヒト、モノ、カネ、情報などインフラもすべて整っている。日本を起点にどんな産業もつくれる。絶対に日本国内で閉じないようにしないといけない。閉じれば、そこで終わりだ。
グローバル化で、これまでの国内の1強100弱から、世界規模の1強100弱の時代へと様変わりした。企業は自分の産業で世界一でなければ成長できない。勝つためには自分の強みをとぎすまし、未来に適合する必要がある。
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日本の「第二の敗戦」を認めてゼロからやり直し、日本という最高の立地を活かして国内に閉じることなく、生き残る為に世界一を目指せ!、と非情に(!?)非常にわかり易く強いメッセージだと思います。
「第二の敗戦」を認めることを殆どの人が出来ないのです。
(現状認識を間違えるから立ち上がれない!)
内需の代表企業でありバブル崩壊後の成功企業が、政府の唱える内需拡大なんて信じていないし子供手当ても当てにぜずに、世界進出しなければ生き残れないと考えているのです。
日本郵政の社長役員人事を見ていても、元官僚や後期高齢者で固めて、日本の敗戦なんて認められる訳がない人達が、もう元には戻れない輝かしい昭和を懐かしんで、間違った方向に導きかねないことを危惧します・・。
国民の支持を殆ど得ていない国民新党の考えを色濃く反映し、カメイの好き勝手にやらせることが友愛政治ではないと思う。(年上の部下に友愛すぎない?)
日本国内で悪のグローバリズムに背を向けて、皆でお手手繋いで貧乏になって格差がなくなれば、それでハッピーなのだろうか?
前を向いて頑張った人が報われ、雇用や富を作り出して他人にも廻って社会が豊かになっていくという資本主義の原理も大事にしなければならないと思う。
日本がこれまで以上に頑張っても報いが少ない国になり、頑張らなくても政府が分配してくれ、それを期待したり当たり前に思う人が増えないことを願います。
第二の敗戦を認めて、新たなジャパニーズドリームを奨励し、結果の平等ではなく機会の平等を提供することも大事にして欲しい。
また、柳井さんの言っていることは本邦個人投資家にも参考になると思います。
米国とアジアの間にある最高の立地を活かして、国内に閉じずにグローバル化することは、投資の世界ではいとも簡単なことです!
非情であっても、グローバル投資家にとっては日本という国は世界の数ある投資対象の1つに過ぎない!
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