オバマ大統領が東京でアジア外交政策演説を行いました。
見て聞いたのは部分的ですが、原稿を一切読まずに長い演説中常に観衆に視線を合わせて引き込んでいくのはさすが米国・世界のリーダーですね。
日本にも、小さくて狭いことを経験という名の年功にあぐらをかいて威張って非論理的にほざいている小物ばかりではなく、スケールの大きい人がリーダーになって欲しいな~。
(オバマは国政経験わずか4年で48歳!)
今回の演説でも中国の話が多く滞在日数も中国の方が長いので、米国が日本を軽視しているという懸念に対し、何名かの評論家が中国の方が問題が多いからで日本軽視ではないと言っていましたが、そんなことを懸念するのも否定するのも狭くて小さいと思います。(いかにも日本的な受け身の姿勢!)
米国が日本を相対的に軽視していることは間違いないのでは?(何故自覚できない?)
米国は日本の彼氏か?
それならこっちも都合のいい女を演じてないで(演じてなくてリアルだったのですが!?)、米国を相対的に軽視したら良いのではないでしょうか?
世界はドラスティックに動いているのに、変化を恐れて現状認識も間違えては変わる世界の枠組みの中で日本国は浮いてしまいますよ。
さて、オバマ東京演説から米国のアジア戦略を読み取ってみましょう。(引用元:朝日新聞)
「米国は中国を封じ込めるつもりはないし、米中関係の深化は(他国との)二国間同盟を弱めるものでもない。・・・もちろん、すべての課題について同意はできないだろう。米国は、すべての人の信教と文化の尊重を含め、我々が重視する基本的な価値を主張する際に揺らぐことはないからだ。」
訪中の前に軽く牽制球を中国に投げていますね。
裏を返せば、中国の信教と文化を尊重しない部分には合意できそうもないと言っていますね。
(信教の尊重は日本の某大物政治家も耳をかっぽじって聞いた方が良いと思いますが・・。狭い!小さい!)
米国債のお得意さんにも言うことは言う姿勢はさすが米国ですが、これは中国での実際の対応を見てからですね。
「アジア太平洋国家として、米国は地域の未来を形作る議論に関与し、こうした(多国間)機構が創設され発展していくに際して、ふさわしい機構に本格的に参加したい。・・・米国は東アジアサミットにも、いっそう正式な形で関与していくことができればと待ち望んでいる。」
ここが一番重要だと思いますが、米国がいつの間にかアジア太平洋国家になっています!(カナダは?メキシコは?)
東アジア共同体とは言っていませんが、それは念頭にあるでしょう。
日中米でアジアのリーダーの覇権争いとなるか、協調関係となるかは3カ国とアジア諸国の思惑で変わってくるでしょう。
日本はここで一番外交を巧みに行う必要があると思います。
米国には日本の頭越しにアジアを仕切るなよというけん制が必要かも知れません。
また、厄介な中国に対処するためにも米国は良好な日米関係を維持したいはずです。
米国は日中の接近も望んでいないでしょう。
絶対にやってはいけないのが、米国の思惑通りに共同体を形作り相変わらず逆らわない部下として使われるような関係です。
米国は中国に対してはできないので、日本を通じでアジアを米国にとって都合の良い形に持って行きたい思惑があると思います。
日本は米国と握ったり握らなかったり、中国と握ったり握らなかったり、うまく立ち回る必要があるでしょう。
アジア新興国も世界のGDP3トップ(米日中)が競ってリーダーになりたがってくれて有難いかも知れませんね。
米国さん、太平洋跨いでないでアメリカ大陸を仕切ったらというそもそも論は置いておいて(笑)、アジアはこれから美味しいから勝手にアジア太平洋国家になってしまいました。
(反米の南米を仕切ることは米に現状不可能!)
さあ、これは面白くなってきましたよ!
これで日本が東アジア共同体を米国抜きで形作るのは難しくなったが(それが米国の狙い)、日本にとっても対中外交では日米関係を上手く利用することができます。
日本にとっては非常に難しく、これまでのヘボ外交力のままでは上手く立ち回るのは能力的にもメンタル的にも絶対不可能です。
オバマ大統領の演説を聞いてしまうと、なんだかんだ言っても日本と中国のリーダーシップよりは、アジア各国にとっても米国がリーダーになることが良いのではと思ってしまうのは私だけではないでしょう・・?
でも、アジアのことはアジアが決めるのだ!
小さくて狭い島国根性を捨てて、米中に伍して頑張れニッポン!
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