ドル円は89円台で今週を迎えています。
日本の7-9月期実質GDP(一次速報)が発表されましたが、年率+2.9%予想に対して結果年率4.8%で大きく上回りました。
ドル円はこれを受けて若干円高に振れたようですが、これは良い円買い?
先週後半に円高が進んだ理由として、人民元切り上げ観測の影響が大きいようです。
何故人民元が切り上がると予想されると円が買われるのかは納得いかない面もありますが、これでは日本にとっては人民元高・円安という望ましい方向にはならないということですね!?
日本のGDP結果よりも、遥かに円相場に与えるインパクトが大きいことは間違いなさそうです。
市場では勝手に(?)人民元切り上げ観測を高めていますが、中国商務省がオバマ訪中に合わせて(?)「一国だけに通貨上昇を促すのは不公正」とした上で、ドル安と超低金利政策によるドルキャリートレードが投機を誘発していると批判しました。
人民元切り上げに応じるつもりはないとも取れるし、応じるつもりだが米国に一発かましておこうとも取れるし、どちらでしょう?
胡錦涛や温家宝が直接オバマに言うとカドが立つので、応じるつもりはあるけどオバマに交渉で強く出るなよと周辺に言わせてプレッシャーを掛けているのかな~と・・?
さて、どうなるでしょう。
結果次第で更に円高が進めば、また今年の円最高値に迫る(越える?)可能性が出てきそうですね。
でも、円高嫌いの私は日本国債の格下げに期待しています!?
フィッチ・レーティングスのソブリン部門責任者が来年度の日本国債発行額が44兆円を上回れば、現在「AA‐」格付けの見直しを余儀なくされるとコメントしています。
これを意識しているのか知りませんが、鳩山総理は週末に「44兆円に抑えたい」と表明しましたが、達成したい難関目標に過ぎません。
マニフェストが国民との契約なんて言っている限り、極めて困難な目標でしょう。
(因みに契約というなら、この契約において国民が果たす義務は何なのでしょうか?国民は何にハンコを押したの?一方が無責任でも構わないなら契約とは言わんでしょう!)
死守してくれることは心底願望しますが、それと予想は異なります。
つまり、日本国債格下げによる日本売りの円安は起こると予想します。
何故なら、日本国債の格付けは更に大きく引き下げられて然るべきだからです。
(日本の借金返す自信のある人、説明してくだされ~!)
残念ながら悪い円安ですけど、だから私は極端な円高は進まないと考えます。
日本国債10年物利回りの最近の上昇も外人が国債売りに回って、日本国債命の本邦金融機関が買いに回るという構図でした。
日本のファイナンシャルリテラシーの欠如を示していると思うのは、プロの本邦金融機関に対して失礼だろうか?
さあ外国投機筋の皆さん、日本国債をガンガン売ってお灸を据えて、借金大国日本の破綻を未然に防いでくれ~!
(国債買わないと商売にならない思考停止の本邦金融機関は手強いけどね!?)
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