今朝の日経に興味をそそる(?)記事がありました。
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マネックスグループは複数のヘッジファンドに投資する投資信託を設定する。2月から上限300億円で募集を始め、4月に設定する。世界のヘッジファンドの中から市場環境に合わせて効果的な戦術を持つものを選び、機動的に投資先を切り替えるのが特徴。
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私はこれを読んで、投資家が市場環境に合わせて機動的に投資先のヘッジファンドを切り替えられるという意味で受け取りました。
日本のネット証券でそんな事が出来るなんて進化したのかなーと、マネックスのHPを見てみました。
確かに、それらしき最新情報が“「プレミアム・ハイブリッド2010」いよいよ登場!”と既に載っています。
でも読んでみると、よくわからない・・。
「プレミアム・ハイブリッド」シリーズの1つとして、2月25日から募集を開始するのが、
「プレミアム・ハイブリッド2010(愛称)」
(正式名称「マネックス ファンド・オブ・ファンズ シリーズ I - マネックス・グローバル・ディストレスト・インベストメンツ」)
だそうです。
で、このファンドは「ディストレスト投資」を行い、経営状態が悪化している企業や倒産手続きにある企業の資産を投資対象とし、経営が健全化する過程を収益機会とするようです。
で、このファンドの取引に関する重要事項の主なものは以下の通り。
<申込期間>
2010年2月25日(木)から2010年4月8日(木)まで(継続募集はありません)
<申込単位>
30口以上1口単位
<申込価格>
1口当たり1万円(当初元本)
<申込手数料>
50口未満 : 申込金額に対して2.5%(税込:2.625%)
50口以上100口未満 : 申込金額に対して2.0%(税込:2.1%)
100口以上1,000口未満 : 申込金額に対して1.5%(税込:1.575%)
1,000口以上 : 申込金額に対して1.0% (税込:1.05%)
<信託財産留保額>
1口当たり純資産価格の0.5%がファンドにより課されます。
<管理報酬等>
純資産総額に対して年率1.67%
<成功報酬>
受益証券1口当たりのハイウォーターマークの差の10%に相当する額
ざっと見ると、30万円程度からヘッジファンドに投資できて、管理報酬も普通の投資信託並で、申込手数料も100万円購入なら2%程度なので良心的と言えるのではないでしょうか?
ピンハネ10%の成功報酬を除けば・・ですけどね!?(これが嫌ならヘッジファンドには投資しない方が良いでしょう。)
それは置いておいて、日経の記事の意味するところがますますわからなくなってきました。
●投資家がお金を預けておけば、ディストレスト投資を行うこの「プレミアム・ハイブリッド2010(愛称)」がいくつかのヘッジファンドから選別して勝手に機動的に投資先を切り替えるということなのか?
●それとも、マネックスが正式名称で“シリーズ I”と名付けているように、今後のヘッジファンドシリーズの第一弾としてディストレスト投資のファンドを投入するので、投資家は今後シリーズの中なら好きなヘッジファンドを選べますよと言っているだけなのか?
シリーズ内で手数料なしで乗り換えられるとはどこにも書いていないので、おそらく前者だと思うのですが・・?
(マネックスに聞けばわかることですが、私はそこまで興味がないもので・・。)
現状では不明点が多過ぎて私は充分理解していませんが、ヘッジファンドって最低数百万円からでドルに両替して海外の怪しい業者を通して購入するというイメージがありますが、日本のネット証券で気軽に低コスト(?)で同じことが出来るようになるなら素晴らしいことですね!?
(↑口座開設に興味のある方はどうぞ!)
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
○複数のヘッジファンドに投資する投資信託を設定する。
≒複数のファンドに投資する投資信託を設定する。
○世界のヘッジファンドの中から市場環境に合わせて効果的な
戦術を持つものを選び、機動的に投資先を切り替える
≒世界のファンドの中から市場環境に合わせて効果的な
戦術を持つものを選び、機動的に投資先を切り替える
勝手な推測だと、上記のように読みました。
そうするといわゆる典型的なファンドオブファンズと同じような気がします。
そうですよね、そうだと思うんですが・・。
「ディストレスト投資」って、日本人には発想の弱い部分だし、このファンドを買うつもりは取り敢えずありませんが、マネックスの取り組みは面白いと思うし、更に詳細な情報がわかると良いですね。
(ヘッジファンドは情報開示しないんでしょうけど)
ヘッジファンドへの投資でも、為替手数料も掛からずにこの程度のコストなら敷居は低いと思います。