気になったニュースを2つ。
ウォーレン・バフェット氏が3月21日に初来日するようですね。
えっ、80年間で一度も日本に来たことがなかったんだ・・。
その目的は、福島県いわき市の工具メーカー、タンガロイの新工場完成式典に出席するためだそうです。
えっ、そんな日本でも知られていない会社(悪意はございません)にバフェットがいつ出資したの?
実はバークシャー・ハサウェイ社の傘下にあるオランダのIMCグループがタンガロイの親会社で、バフェットにとっては孫会社の新工場記念式典のためにわざわざ来日することになる。
(バフェットの判断でバークシャーが直接タンガロイに出資したなら大騒ぎでしょうが・・。)
バフェット氏からタンガロイ社に「日本に一度来てみたい」と以前から要望があったそうですが、それは本心だろうか?
21日に韓国から福島空港にやって来て、翌22日に完成式典と記者会見に出席して、その日のうちに福島空港から日本を離れるという強行スケジュールです。
日程が合わなかったのかも知れないけど、「日本に来たい」なら福島からそんなに遠くないし、東京に寄るでしょう!?
東京に来たら、あのバフェットが初来日と引っ張りだこで大歓迎ですよ。(それが嫌なのかも知れないけど・・。)
さて、メディアが福島に押しかけて、また「日本企業に投資する予定はあるか?」とツマラナイ質問をして、バフェットが社交辞令で良い案件があればとはぐらかしているのに、「大投資家、日本企業への投資にも興味」と無理矢理見出しを付けちゃったりして・・。
でも、大投資家が福島で何を語るかは興味ありますね。
海外のLCC(格安航空会社)が日本の国内線参入を検討しているようです。
豪のジェットスター航空と中国の春秋航空が既に国交省に打診し、外資規制の関係で日本企業との合弁企業を設立する方針のようです。
これは面白いですね。
春秋航空と言えば、茨城-上海間で片道4千円(限定的な客引きではあるが)の料金を設定した価格破壊で話題になりましたね。
ほな、東京-大阪で飛ばすとして、まさか4千円以上の料金ということはないのでしょうね。(笑)
茨城-上海4千円が発表された当時に、これなら東京-大阪間の夜行高速バスの最低価格と変わらないとこのブログに書きましたが、まさに国内でバスより飛行機の方が安いなんて珍現象も起こりかねませんね。(笑)
燃料費以外は東京から上海より大阪へ飛ぶ方が高いケースもあるのでしょうが、LCCが国内線に参入する効果は計り知れないと思います。
国際線は国際価格に晒されて厳しい競争をしていますが、それに比べて国内の交通費はバカ高く規制に守られている。
東京から大阪に行くのに1万円以内で抑える手段は、バスか普通電車で行くしかなく、新幹線はボロ儲けのはず。(やっぱりこの程度の距離で1万円は高いでしょ!)
そんな日本国内で春秋航空がバカ安料金で飛行機を飛ばしてくれれば、国内の交通費を全般的に下げる効果が期待できます。
勿論コスト競争力に劣る国内企業が退出を余儀なくされるケースもあり、外資脅威論や悪影響があることも理解できます。(だからこそ、外資単独では参入できない仕組みにもなっている訳で。)
しかしながら、日本人の多くが安ければ春秋航空の国内路線を使うかと言うと、決してそうはならないでしょう。
日本人の安全重視志向・国内企業信頼度は強く、中国の格安飛行機なんて怖くて乗れないと考える人も多いはず。
でも、そういう人は肥大した国内寡占大企業が退職したOB・OGに支払う過大な企業年金コストも乗せられた高料金を負担していることもまた事実。(競争がないと、こうなっちゃうのよ。)
電気・ガス・水道・NHK・交通等の国内インフラがデフレ時代にも価格が下がらないのは、競争に晒されていない(=甘やかされている)ことが一番大きいと思います。
私も正直中国企業による水道事業となると抵抗があるし(笑)、なんでも外資規制を撤廃すれば良いとは思いませんが、甘えた企業を守ることよりも「国民の生活が第一!」(笑)だと思います。
ということで、海外LCCの国内線参入はぬるま湯を沸騰させて競争が起こって、消費者の生活コストが下がるなら大歓迎ですね。
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