シルバーの時代！？金を圧倒する銀価格は半年で２倍の狂乱上昇だが怖くて買えん！

シルバーの時代でしょうか？
日本の少子高齢化社会の話ではなくて、狂ったように上昇している銀価格の話です。
 
えっ、ゴールドの時代だろって？
受け身でニュースを受信していると、金と原油の上昇しか目に入らなくなります。
 
確かに、金も１５００ドルの史上最高値を付けて、上昇止まらずの感がありますが、やんちゃなシルバーに比べたら若年寄りのボラティリティーですよ！？（若干、意味不明？）
 
金価格の史上最高値の要因を私が考えるより、専門家の意見をパクる方が早いので、日経にあった豊島逸夫氏の分析を引用します。
 
1.有事の金（リビア・フクシマ等の地政学リスク）
2.インフレ（原油・穀物等の価格上昇）
3.通貨不安（ドル・ユーロ・円に対する不信任）
4.ソブリンリスク（日米欧の財政不安）
5.新興国需要急増（中印が下値を買い拾うので下げない）
6.中央銀行の金買い（BRICsが外貨準備をドルから金へシフト）
7.新金産量の伸び悩み
 
よく聞く話だと思いますが、ファンダメンタルズではとにかく金にフォローの風が吹いています。
では、銀価格はなぜ上昇しているのでしょうか？
 

同じ貴金属で金の兄弟として、金価格のファンダ要因と同じ理由で銀価格も上昇し、金価格の上昇そのものに銀価格が連れ高している面もあるようです。
（金価格が銀価格の異常な高騰に引っ張られているという見方もあるようですが、お互い様なのでしょう。）
 
これに加えて、
●工業用メタルとしての需要の高まり（スマートフォンや太陽光発電など）
●毎年順調に上昇してきた金価格に対して、銀価格は割安との見方
●金よりも市場が小さく、流れ込む投機マネーが価格急騰を招いている
ことなどが、銀価格の止まらない高騰を招いているかと思います。
（他にも要因は沢山あると思いますが、金とは異なるファンダメンタルズとしては工業用需要が大きいと思われ、それを投機筋が短期的に囃すネタにしているとも？）
 
では、銀が金をどんだけアウトパフォームしているかはチャートを見れば一目瞭然！
下のグラフは、過去６ヶ月間の貴金属ETFと日経平均の伸びを比較したものです。
（1540：金、1541：プラチナ、1542：銀、1543：パラジウム）

 
一番上で突出して上昇している緑線が銀(1542)ですが、６ヶ月で+100%を越えているので、1542を半年前に買っていれば今は資産倍増です！
日経平均(N225)は半年前とほぼ変わらない水準ですが、金(1540)も銀と比べてしまうと何を騒いでいるのか不思議な程です。
（まあ、1400ドルが1500になっただけですから！？）
 
同じく工業用需要の高いプラチナとパラジウムを見ても、福島原発ショックの３月中旬以降は日本発の自動車生産の落ち込みも反映して伸び悩んでいるのに、銀価格はむしろ３月中旬以降に上昇が加速しているのがわかります。
 
今日も銀ETF(1542)は４．９％上昇したのですが、欧米市場が休場でネタも少ない中、この狂乱上昇はもう私にはワケがわかりません。（イースター休暇中に５％の上昇って説明できるのか？後が怖い！？）
 
因みに、私が年初に今年の予想で金よりも銀と書いたのを覚えているでしょうか？
でも残念ながら、私は年始に銀を売った後買っていません。
下値で待っていたら上昇に転じていつの間にか２倍ですよ・・。
（まあ世の中こんなもんです。仕込んでいた方おめでとうございます。）
 
祭りの後の銀狂乱下落を待ちますかね？（笑）
小さな押し目にしかならない可能性もあるので、無難に金で行こうかな？
 
ジム・ロジャーズも確か「有望であれ、半年で２倍になるような市場で私は買わない」みたいなことを言っていたような・・。
 
う～ん、じゃあ今はプラチナに一票！？
 
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